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ウルトラマン

1963年(昭和38年)4月1日に発足した
株式会社円谷特技プロダクション制作のウルトラシリーズ第二作

1966年(昭和41年)7月17日から1957年4月9日まで
TBS系で毎週日曜日19時から30分カラー番組として39話を放送

監修-円谷英二

プロデューサー-市川利明・末安昌美・三輪俊道/音楽-宮内国郎

出演-小林昭二・黒部進・石井伊吉・二瓶正也・桜井浩子・津沢彰秀
ナレーター-石坂浩二・浦野光 / (ウルトラマン)古谷敏

「ウルトラマン」製作の経緯 (Wikipediaより)

本作品の企画が始動したのは、1965年8月ごろのことだった。
当時、第2クールを制作中の『ウルトラQ』が日曜19時台にて翌年1月からスタートとほぼ決定したことも追い風となり、TBSプロデューサーの栫井 巍と円谷特技プロ企画文芸部室長・金城哲夫が中心となってさまざまなアイデアが出されていった。
TBSはかなり早い段階で、3つの条件を円谷特技プロに提示している。

カラーで制作する。
怪獣と互角に戦える、正義のモンスターを主人公にする。
『ウルトラQ』のレギュラー俳優を1人残す。

会議の中では「主人公が怪獣では問題がある」という意見も強く、監修者の円谷英二からも「スーパーマンのようなヒーローを」との提案が出された。また、この時期に円谷が特技監督を担当した東宝特撮映画で、人間に味方する巨人と凶暴な怪獣が死闘を展開する『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965年・東宝)が公開されており、この映画も本作品の企画に少なからず影響を与えていると言われている。

ここでフジテレビ用に企画されていた番組『WoO』の「人間に味方する友好的宇宙人の活躍」というアイデアが流用され、『科学特捜隊ベムラー』という企画書が作成された。
この企画書では、「常識を越えた事件を専門に扱う科学特捜隊」と彼らに協力する正体不明の正義の宇宙人ベムラーが設定されている。
「飛行機事故で消息を絶った主人公がヒーローになって生還する」という設定はこの時点ですでに見られるが、主人公とベムラーの関係は企画書には明記されていない。

ベムラーの容姿は日本の伝説上の生物・烏天狗を思わせるもので、関係者から「敵怪獣との区別がつきにくい」や「ヒーローとしてのキャラクター性が弱い」との指摘があった。そこで『ベムラー』企画は再検討され、新たに『科学特捜隊レッドマン』が企画されることとなった。
この企画書では、正義の怪獣ではなく「甲冑を思わせるような赤いコスチューム」をまとった謎の男として設定されている。身長は2メートルから40メートルまで伸縮自在と設定されている。また、変身時間の制限も導入された。主人公とヒーローの関係についても
「飛行機事故でサコミズを死なせた宇宙人レッドマンが責任を取ってサコミズの身体を借りる」と明記され、後の完成作品におけるウルトラマンの設定の基本的な部分は完成していた。
その一方、レッドマンは故郷が他の惑星の侵略で滅亡していること、サコミズ本人はすでに死亡してその心はレッドマンであること、サコミズには人気歌手の恋人がいることなど、完成作品との相違部分もある。

こうしてレッドマンのデザインは幾分かヒーロー的になったものの、拵井はもっとシンプルでインパクトのあるデザインを要求した。
また、前述のように本作品はアメリカへのセールスを前提としており、アメリカの事情に詳しいTBSの大谷乙彦らが
「今の形では外国人には受け入れられない。もっと無表情な鉄仮面のようなものの方が謎があっていい」などと提案した。
こうして試行錯誤した結果、ウルトラマンのデザインが完成した。

「ベムラー」の名は、第1話に登場する怪獣の名前として残された。


前作の『ウルトラQ』は放送前に全話の撮影を終了させていたが、本作品は放映と平行して制作する一般的なドラマのスタイルとなった。
TBSから支給された予算は1クールにつき7000万円(1本約538万円)、本編のクランクインは1966年3月16日だった。

本作品は、ほぼ同時期に放映された『マグマ大使』とともにカラー放送による連続テレビ映画の草分けだったうえ、巨大な宇宙人を主人公とする大がかりな特撮中心のドラマは世界にも類例がないため、番組制作は苦難の連続だった。

『ウルトラQ』では、円谷英二の「16mmのクォリティでは特撮はできない」との主張で劇場映画用と同じ35mmフィルムで撮影し、放映用フィルムとして16mmに縮小するという手法が採られた。この手法によりテレビ作品としては異例のクオリティを得られたが、フィルム代で予算が圧迫される問題が発生した。
本作品では高価なカラーフィルムを使用することから、合成カットのみ35mm、それ以外は本編・特撮とも16mmとすることで、合成映像の不自然さを低減させつつコストダウンを図った。
しかしカラー撮影のノウハウが少ないため、調整や取り直しなどで時間やフィルムを浪費することとなり、3月中旬まで飯島敏宏組の本編クランクインはずれ込んでしまう。

撮影では飯島敏宏監督によるAブロック(放映第2話、第5話、第3話)は本編・特撮を同一スタッフが手がける一斑編成で開始したが、
カラーフィルムの入念なテスト(色彩設計や照明の光量など)や
ウルトラマンの着ぐるみの度重なる塗り直し(初期は、ラテックス製のマスクと未塗装の黒いウェットスーツを使用していた)などカラー撮影にまつわる細々とした対応の他、操演中のジェットビートルをホリゾントにぶつけて大破させるなどの事故も重なり撮影は遅々として進まず、
野長瀬三摩地監督のBブロック(放映第7話、第4話、第6話、第9話)からは別班編成に変更された。
Bブロックは円谷一監督によるCブロック(放映第1話と第8話)の撮影を優先したため、完成済みの第7話を除いて後回しにされた。

第1話に先駆けて放映されたテレビ番組『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』のおかげで、なんとか無事に放映が始まったものの、スケジュールは次第に切迫し、特撮を2班編成にしても間に合わなくなってきた。
円谷英二のダメ出しによる撮り直しだけでなく、スタジオと撮影機材のレンタル料も大きな負担になっており、予算・時間共に余裕の無い状況となっていた。

そのため、番組の続行を望むTBS側とこれ以上の続行は不可能とする円谷特技プロとの間で協議が重ねられ、「赤字はともかく、週1回の放送に間に合わないのが確実になった」(高野宏一他複数のスタッフによる証言)ために3クール39話の放送で一旦終了することが決定した。




1「ウルトラ作戦第一号 2「侵略者を撃て 3「科特隊出撃せよ 4「大爆発五秒前 5「ミロガンダの秘密 6「沿岸警備命令 7「バラージの青い石
8「怪獣無法地帯 9「電光石火作戦 10「謎の恐竜基地 11「宇宙から来た暴れん坊 12「ミイラの叫び 13「オイルSOS 14「真珠貝防衛司令
15「恐怖の宇宙線 16「科特隊宇宙へ 17「無限へのパスポート 18「遊星から来た兄弟 19「悪魔はふたたび 20「恐怖のルート87 21「噴煙突破せよ
22「地上破壊工作 23「故郷は地球 24「海底科学基地 25「怪彗星ツィファン 26「怪獣殿下 前篇 27「怪獣殿下 後篇 28「人げ標本5・6
29「地底への挑戦 30「まぼろしの雪山 31「来たのは誰だ 32「果てしなき逆襲 33「禁じられた言葉 34「空の贈り物 35「怪獣墓場
36「射つな!アラシ 37「小さな英雄 38「宇宙船救助命令 39「さらばウルトラマン - - -

001
ウルトラ作戦第一号
 ★★★
 監督
円谷一
 脚本
関沢新一
金城哲夫
撮影
内海正治
ゲスト出演
渡部晃三
 
特技監督
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年7月24日放送  光学撮影
中野稔
助監督
鈴木俊継
制作担当者
守田康司
--
 視聴率 33.6%

「ウルトラマン」第一話。

ジェッビートルの飛行シーンから始まるが、このビートルの原型は1962年公開「妖星ゴラス」に出てくる。
このビートルの炎の色が青白いブルーなのだが、この年の4月に公開された大映東京「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」での、ガメラの飛行シーンでの同じ青白い炎の色を連想した。
それまでも円谷英二が手掛けたカラー作品での東宝特撮モノには、多数のロケット炎が噴出するカットがあったが、白っぽい赤色がほとんどで、青白い炎は初めて見た気がする。もしかしたら「ガメラ対バルゴン」の影響があるかもしれない。

また合成シーンがとてもキレイだ。合成するカットは予め、35mmフィルムで撮影したそうだが、その甲斐があった。

「ウルトラQ」前作で撮影を担当した高野宏一が特技監督として初デビューとなった。
美術は「Q」から続いての成田亨。手の短い独特な怪獣ベムラーをデザインしている。

また撮影は佐川和夫。
1939年生まれ、日本大学藝術学部在学中に円谷特技研究所に出入りし、円谷英二に師事、東宝の撮影現場で修業する。
卒業後東宝特殊技術課を経て、1963年に円谷特技プロダクションに設立と同時に入社。

『ウルトラQ』で特撮班の撮影助手として始動、『ウルトラマン』で高野宏一が特技担当になったためキャメラマンに昇格し、『ウルトラセブン』でも特撮の撮影技師を務めた後、『マイティジャック』の第4話「祖国よ永遠なれ!!」で特技監督デビュー。
『帰ってきたウルトラマン』の第13話「津波怪獣の恐怖 東京大ピンチ!」で初めてウルトラシリーズの特撮監督を務めた。

その後、様々な円谷作品に関わった後、1977年にフリー。1977年公開の映画「極底探険船ポーラーボーラ」て特撮監督を、1979年の『バトルフィーバーJ』で東映特撮作品にも参加。東映京都「真田幸村の謀略」(1979年)では矢島信男との共同監督。
1980年に特撮研究所に籍を置き、以降は1996年の『超光戦士シャンゼリオン』までは特撮研究所が担当する作品が中心となった。
1982年にデン・フィルム・エフェクトに在籍、1985年に再びフリーとなった。

1993年の『電光超人グリッドマン』で円谷作品に復帰。その4年後の『ウルトラマンティガ』第47話「闇にさようなら」で『ウルトラマン80』第50話「あっ! キリンも象も氷になった!!」以来16年ぶりとなるウルトラシリーズの特技監督を務めた。
その後『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』『ウルトラマンコスモス』の特撮監督を担当した。『ウルトラマンコスモス』の第65話「真の勇者」を最後に演出作品はなく、現在は時折、特撮関係のムックでインタビューに答えている様子も見られる。

光学撮影技師の中野稔、監督の東條昭平、坂本太郎とは日芸で同期だった。また、香港のプロデューサーである蔡瀾とは日芸時代の友人であり、その縁で香港映画の特撮を手掛ける。

ダイナミックなメカ描写を得意とし、「飛びの佐川」とも呼ばれた。またカメラマンであった経験からカメラやフィルムに精通しており、『マイティジャック』でのハイスピードカメラによる撮影や、『スターウルフ』でのネガフィルムの反転を応用した半ダブラシ合成などでそのノウハウが活かされている。
他の演出家なら妥協するような場合でも良しとせず突き詰める性格であるため、テレビシリーズの初期数話でワンクール分の特撮費用を使いきってしまうことや、テレビ局への納品がギリギリになることもあったという。

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宇宙怪獣ベムラーのスーツアクターは荒垣輝雄。
名前はウルトラマンの企画段階での名称「科学特捜隊ベムラー」に由来する。
デザインは成田亨が手がけた。顔は獅子をイメージしている。

造型は高山良策が担当した。スーツの素材には、プールでの撮影を想定して吸水性のウレタンではなく発泡性ゴム素材のフォームラバーが使用されている。腕部はスーツアクターの腕が入らないサイズであり、人間が入っていることを隠すためにその細さを強調しているとされる。成田は、スーツアクターが内部に腕を上げて入り、頭部の角を動かすという案も想定していた。
スーツはその後、ギャンゴに改造された。

脚本ではウルトラマンと戦った末に青い球体で逃亡を図り、そこで力尽きる予定だった。
ベムラーが送られるはずだった「宇宙の墓場」について劇中では具体的な説明はない。第35話には怪獣墓場という類似した名称も登場しており、資料によってはこれらを同一視しているものと、両者を明確に区別しているものがある。

『ウルトラマンティガ』に登場するヤナカーギー、『ULTRAMAN』に登場するビースト・ザ・ワンのモデルであり、『ティガ』でヤナカーギーが封印されていた場所は、ベムラーが出現する場所と同じく竜ヶ森湖となっている。また、『ネオ・ウルトラQ』でニルワニエが向かう場所も竜ヶ森である。


 


002
侵略者を撃て
 ★★★★
 監督
飯島敏宏
 脚本
千束北男
- ゲスト出演
藤田進
 
特技監督
的場徹
撮影
高野宏一
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年7月24日放送  光学撮影
中野稔
助監督
鈴木俊継
制作担当者
守田康司
-
 視聴率 34.6%

「ウルトラマン」第二話のクレジットだが、特撮スタッフのみの表示で、本編スタッフの表示がない。
まさか特撮担当である撮影の高野宏一、美術の成田亨などがそのまま本編も担当したのだろうか?

この回は脚本も兼ねている飯島敏宏の腕が冴える。
イデ隊員のカメラ向きのセリフ構成から始まり、それで終わる構成。よくある手だがシャレている。

バルタン星人は「ウルトラQ」の「ガラモンの逆襲」に出たセミ人間の再造成だろうか。その異様な昆虫的なデザインは、やはり素晴らしい。

またバルタン星人が、何人にも複製するストロボ効果の合成も、目を瞠る出来栄え。
1964年公開の大映京都「眠狂四郎 女妖剣」から始まった、雷蔵の円月殺法のストロボ効果の影響だろうか。

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スーツアクターは佐藤武志。
戦闘中にハサミが破損するのは、撮影現場で本当にハサミが破損したため、割れるシーンをフォローとして追加撮影したためである。

造型を担当した佐藤保は、当初のハサミはカポックの削り出しをFRPでコーティングしたものであったが、後にFRPのみで造り直したと証言している。
「単に強い異星の人間」という後続エピソードでの扱いとは違い、深夜に無人のビルの闇に潜む怪物という怪奇色の強い扱いだった(前作『ウルトラQ』の影響が強い)。
円盤は『ウルトラQ』のセミ人間の宇宙船を流用したもの。その後、メフィラス星人の円盤(第33話)に再度流用された。

また、「生命」の意味を理解できないなど人類とは根本的に異質な存在であることが徐々に明かされ、クライマックスでは「街中で撃たれた核ミサイル2発を受けてもたやすく復活する」といった、地球人の力ではどうにもできない存在であることが明示される。
地球人側が謎の宇宙人による科学センター占拠に対して科特隊のムラマツキャップや防衛軍の幹部らによって会議を開くシーンでは、相手の正体が未だ判明していないにもかかわらず、黒板には「バルタン星人対策会議」と書かれている。

映画『ウルトラマン怪獣大決戦』では、聖徳記念絵画館前に降り立って格闘戦を繰り広げる新撮シーンが追加されている(スーツアクターは二家本辰己)が、初代の着ぐるみはこの時点で現存していなかったため、形状の異なるものが分身体を含めて2体、新規に造型されている。これは後に『ウルトラマン80』の五代目や六代目に改造される。

白色破壊光弾は、『大怪獣バトル』では「白色破壊光線」、『ウルトラファイト』では「バルタンファイヤー」とも表記されている。
楳図かずおの漫画版では、仲間を作る際に地球人が身体を乗っ取られてバルタン星人化する様子が描かれている。
幻冬舎の書籍『21世紀ウルトラマン宣言』では、セミに近い昆虫から進化した知的生命体とされている。「バルタンの木」という植物を食べて生活していたが、肉食を覚えると残虐で好戦的な種族に変化し、腕もより確実に獲物を狩れるよう、現在のハサミ状へ進化した。
また、アリやハチのようにフェロモンを用いる社会となっており、個体の感情がないはずなのに持つことになるウルトラマンへの復讐心も、そのためだとされている。




003
科特隊出撃せよ
 ★★★
 監督
飯島敏宏
 脚本
山田正弘
- ゲスト出演
林家珍平
 
特技監督
的場徹
撮影
高野宏一
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年7月31日放送  光学撮影
中野稔
助監督
鈴木俊継
制作担当者
守田康司
-
 視聴率 33.6%

この第3話も、スタッフ表記が特殊技術部門のみとなっている。いったい何が理由なのだろうか?

今回は透明怪獣ネロンガという珍しい設定。
合成技術への安心があるので、このような設定も可能だったのだろう。

水力発電所や、火力発電所が全面的に撮影協力しているようだ。
今なら当然、無理だろう。

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スーツアクターは中島春雄。名前はローマ帝国皇帝ネロに由来する。
デザインは成田亨。四足歩行怪獣の典型を目指して描かれ、背中の模様はトラを意識している。

着ぐるみは東宝映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』に登場したバラゴンのものを円谷英二が借り、『ウルトラQ』のパゴスに改造したものを再改造したものである。鳴き声もバラゴンの流用である。造形担当は佐々木明と記載している資料もあるが、佐々木本人は記憶にないと述べている。

後にマグラーに改造され、さらにガボラへの改造を経てアトラクション用ネロンガになり、東宝への返却後はバラゴンへ戻った。第1回撮影会の時点では角と背中の塗装がない。

『ウルトラ怪獣大百科』では、ネロンガとマグラーやガボラについて「これらの怪獣になんらかの関連性があるのではないか」という説を取り上げている。
第35話では怪獣墓場に眠っている姿が映っている。




004
大爆発5秒前
 ★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
南川竜
撮影
内海正治
ゲスト出演
林家珍平
 
特技監督
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年8月7日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
久東晃
-
 視聴率 29.5%

第4話のこの回は、スタッフ表記が1話目と同じ、本編・特撮編と分かれた表記に戻った。

「ウルトラQ」に登場した海底原人ラゴンが、巨大化して再登場。

高野宏一監督の、ラゴンに対しての演出が稚拙で、ツマラない。

またハヤタ隊員役の黒部進は、どうも魅力がない。ラストの高笑いも、どうにも・・・。
その分、アラシやイデの好演が目立つ。

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スーツアクターは泉梅之助。
着ぐるみは頭部が『Q』の流用で、胴体は高山良策によって新たに製作され、手袋も新調された。
撮影後には、第18話に登場するザラブ星人に改造された。

冒頭の核爆弾を積んだロケットの映像は、東宝映画『地球防衛軍』におけるマーカライトジャイロの発進シーンからの流用である。

映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』では、『ウルトラQ』の映像の後にゾフィーが「人類は当初自らの力で怪獣や宇宙人と戦っていたが、その力が強大化して人類が太刀打ちできなくなったため、ウルトラマンを派遣した」と語り、その一例としてラゴンの巨大化が挙げられた。
テレビ作品と異なり、『Q』の個体がそのまま巨大化したと語られている。



005
ミロガンダの秘密
 ★★★
 監督
飯島敏宏
 脚本
藤川桂介
- ゲスト出演
平田昭彦
若林映子
 
特技監督
的場徹
撮影
高野宏一
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年8月14日放送  光学撮影
中野稔
助監督
鈴木俊継
制作担当者
守田康司
-
 視聴率 29.0%

ゲスト出演が平田昭彦に若林映子と豪華版。

内容の方は「美女と液体人間」風。
登場怪獣が地味なのでいま一つだが、場面転換に緑色の体液を垂らしたり、工夫している。

アラシとイデのやりとりが滅法面白い。

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スーツアクターは中村晴吉。
デザインは成田亨。サボテンをもとにアンバランスな形状でデザインされた。
後頭部に頭、花弁の部分に左手を入れている。

ミロガンダが調査隊の隊員を襲うシーンは、グリーンモンスの着ぐるみを寝かせて撮影された。
特撮班の撮影後に本編班での撮影が行われたため、本編撮影時には足元がすり減っていた。
最後の炎上シーンでは、着ぐるみが実際に燃やされた。

『ウルトラファイト』では緑色の麻酔液を「モンスガス」と呼び、『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では「ミスティ・ポワゾン」と呼んでいる。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっている。
『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』に登場する閻魔獣ザイゴーグの胸は、グリーンモンスをモチーフとしている。




006
沿岸警備命令
 ★★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
山田正弘
撮影
内海正治
ゲスト出演
柳谷寛
伊藤久哉
 
特技監督
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年8月21日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
久東晃
-
 視聴率 34.9%

子供達とギャング二人組のお話に、怪獣が絡む。

高野宏一特技監督の「ラゴン」に続く二本目の作品。
海獣のゲスラーの着色した色がケバい。

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スーツアクターは荒垣輝雄。
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。本編で登場するのは『ウルトラQ』に登場した「ピーター」の着ぐるみを改造したもの。
成田はデザインコンセプトを「怪獣と怪魚の中間」と称している。

当初はモスラの幼虫の着ぐるみを改造し、ゲラン蜂の幼虫が巨大化するという初期設定だったため、古い怪獣図鑑には初期設定が記載されていることもある。モスラの幼虫を元にしたデザイン画も存在する。

名前の由来は下水から。トカゲは本来爬虫類だが、ゲスラは劇中の船員の話では「水中でも生きられる両生類」とされている。
一部書籍ではチョコレート怪獣と表記されていた。



007
バラージの青い石
 ★★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
南川竜
金城哲夫
撮影
内海正治
ゲスト出演

弓恵子
 
特技監督
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
-
1966年8月25日放送  光学撮影
中野稔
助監督
鈴木俊継
制作担当者
守田康司
-
 視聴率 34.0%

中東の国を舞台にした回。

広大なオープンセットが組まれているが、多分東宝関連の映画で使用した流用だろう。

クワガタ怪獣との対決シーンでは、初めてスペシウム光線が破られている。

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磁力怪獣 アントラーは、本編に先立って1966年7月9日に杉並公会堂で開催されたイベント「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」(放映は翌10日)にも登場している。また第35話では怪獣墓場に漂っている姿が描かれている。

スーツアクターは荒垣輝雄。デザインは成田亨。成田は人体にカブトムシのイメージを被せたものとしている。
頭部はFRP樹脂製。鳴き声はラドンのハイスピード再生。角の開閉音は、録音担当の西本定正による歯ぎしりの音。

『ウルトラマン』の放送開始前週に放送された『ウルトラマン前夜祭』では、暴れる怪獣の1体として先行登場し、ウルトラマンと戦う。他の着ぐるみとは違ってファスナーの位置が前にあり、着ぐるみの胴体が前後逆になっていた。

劇中に登場する「ノアの神」の正体には諸説ある。
『ウルトラマン列伝』第39話では、ゾフィーとウルトラマンゼロが「ウルトラマンノアとの関係があるかもしれない」と驚く。
『新ウルトラマン列伝』第28話では、ゼロが「ノアの神とウルトラマンノアと関係があるのかもしれない」と語り、「大昔からウルトラマンは平和のために戦い続けてきたのだろう」と締めくくった。
漫画作品『ウルトラマンSTORY 0』では、バラージを訪れたゾフィーであると示唆する描写が存在する。
『ウルトラファイト』の「ひきょうだぞアントラー」と映画『ウルトラマン物語』における流用映像では、スペシウム光線で倒される。前者では砂煙はアントラー自身が吐き出す猛毒ガスとされている。
『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』では、虹色の磁力光線は「キャプチャ光線」、大顎による締めつけは「ライジングシザース」と表記されている。
市街地に立っているという、実際の劇中には出てこないスチール写真が存在する。

台本では、ムラマツがアントラーを見て「蟻地獄だ!!!」と叫ぶシーンが存在する。
手足は4本だが、台本では「6本足でウルトラマンを抑え込む」との一文が書かれている。



008
怪獣無法地帯
 ★★★
 監督
円谷一
 脚本
金城哲夫
上原正三
撮影
内海正治
ゲスト出演
松本朝夫
 
特技監督
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年9月4日放送  光学撮影
中野稔
助監督
鈴木俊継
制作担当者
守田康司
-
 視聴率 36.6%

レッドキング・チャンドラー・マグラー・ピク゜モンの4大怪獣が一挙に登場する。
子供達は大喜びだったろう。

最初のレッドキングと、「ウルトラQ」のペギラを改造したチャンドラーの死闘が生々しく、血が飛び散る。
逆に、善良怪獣ピグモンの死が痛ましい。

レッドキングのデザインは、今見てもすごい。

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レッドキング

本編に先立って1966年7月9日に杉並公会堂で開催されたイベント「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」(放映は翌10日)で、『ウルトラQ』の登場怪獣に続き、『ウルトラマン』の登場怪獣では最初に舞台へ現れた。

火山活動のために無人島となっていた多々良島に生息する怪獣として、チャンドラーやマグラーらと共に登場する。
チャンドラーの右の翼を引きちぎって退散させたり、その咆哮を耳にしたマグラーが地中に姿を隠すなどの様子から、島に生息する怪獣のうち上位の存在であることが描写されている。自慢の腕力を使った岩石投げや体当たりなどを得意とする。
知能はそれほど高くないとされているが、岩石投げは初歩的な道具の使用と言えその程度の知能はある。
頭上に掲げた大岩を自分の足に落として大袈裟なポーズで痛がるなどコミカルな一面を見せる。また、自分より小柄なピグモンへ岩を投げつけて殺害するなど、本質的には非常に凶暴である。
ウルトラマンとの戦いでは、岩石を投げつけようとした際にスペシウム光線を受けて岩石をまたもや足に落とし、首筋を掴まれてのチョップを一閃された後にネック・ハンギング・ツリーを決められる。そのままウルトラスイングで振り回され、岩に叩きつけられて弱ったところに首投げを受け、全身を震わせながら絶命する。
第15話では子供たちのイラストで登場している。

スーツアクターは荒垣輝雄。
着ぐるみはアボラスに改造された。
カバーに覆われていないので見えにくくなっているが、目の造形には白目も存在する。アクションを付けやすくするため、脇の下には切り込みが入れられている。
劇中の多々良島に登場する怪獣(操演のスフランを除く)で、唯一着ぐるみが新規に作成された怪獣である。本話に先駆けて『ウルトラマン前夜祭』にも登場し、ウルトラマンと立ち回りを披露する。
放送当時に連載されていた一峰大二の漫画版『ウルトラマン』ではマグラーやチャンドラーと共に3対1でウルトラマンと戦うが、3匹まとめて八つ裂き光輪で倒される。


チャンドラー

劇中ではレッドキングやマグラー、ピグモンなど他の怪獣とともに多々良島に棲息しており、島の火山活動によって復活した太古の生物と設定されている。
両腕の翼で空は飛べないものの、風速60メートルの強風を起こせる。また、鋭い牙も武器であり、レッドキングとの戦いでは肩に噛みついて負傷させるが、右側の翼を引きちぎられて逃亡する。その後の消息は不明。

デザイン、造形は高山良策。スーツアクターは清野幸弘。
着ぐるみは、前作『ウルトラQ』に登場したペギラに耳状の角を追加し、全身を褐色に塗り替えたもの。
学年誌などではペギラとチャンドラーが「兄弟怪獣」と設定されている資料や、「他人の空似」と解説されている資料も存在する。このうち兄弟説と亜種説は、『週刊ウルトラマンオフィシャルデータファイル』にも記載されている。
書籍『ウルトラマン ベストブック』では、イデの言葉としてペギラの変異体または個体差であるとの推測を記述している。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、後年の『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』での言及から亜種と推測している[154]。
本編に先立ち、1966年7月9日に杉並公会堂で開催されたイベント「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」(放送は翌10日)でも舞台で暴れている。
放送当時に連載されていた一峰大二の漫画版『ウルトラマン』では、翼で強風を起こす能力を前面に出して描かれている。
レッドキングやマグラーと共闘してウルトラマンを苦しめるが、最後は八つ裂き光輪で3匹まとめて倒される。


マグラー

オープニング表記はマグラーだが、マグラと呼ばれることもある。
多々良島に生息する怪獣の1つ。鼻にある一本角のほか、背中にはそれに似た棘が多数ある。
大きく左右に裂けた赤い口以外の全身が黒い。設定では、普段は地下数百メートルに潜んでおり、地上に出た際は弱そうな相手を攻撃するとされる。

地中から出現したところ、チャンドラーを倒した直後のレッドキングを目の当たりにし、恐れをなして再び地中に戻る。その後、測候所員の捜索中だった科学特捜隊のハヤタとムラマツキャップの前に現れ、捜索の邪魔になるとして2人にナパーム手榴弾を投げつけられ、倒される。

スーツアクターは泉梅之助。
鳴き声はパラゴンの流用。着ぐるみはネロンガの改造。その後、第9話に登場する新怪獣ガボラに改造された。
棘はウレタンを切って着色したものを貼り付けており、ラテックスは使われていない。
当初は東宝怪獣のアンギラスを改造する予定だった。

本作品のリメイク作品『ウルトラマンパワード』の第3話「怪獣魔境へ飛べ!」にもレッドキングらと同様に登場が予定されていたが、予算の都合から実現しなかった。
当時の講談社から発売された書籍『新・ウルトラマン大全集』には、前田真宏によるアレンジされたデザイン画も掲載されている。
放送当時に連載されていた一峰大二の漫画版『ウルトラマン』では、レッドキングやチャンドラーと共闘してウルトラマンを苦しめるが、最後はウルトラマンの八つ裂き光輪を受けて3体まとめて倒される。


ピグモン

第8話では多々良島に住んでおり、怪獣たちに襲われた測候所員の松井を助けるが、レッドキングに投げつけられた岩が当たり、命を落とす。

スーツアクターは藤田修治。
着ぐるみは『ウルトラQ』に登場した怪獣ガラモンの改造。
金城哲夫の『小説 ウルトラマン』ではレッドキング(二代目)が登場する回にて登場。レッドキングの注意をそらすが、第8話と同じように命を落とす。その後、ジェロニモンにより復活するが、科学特捜隊はヒマラヤで会ったはずが多々良島で会ったと言う。
初登場時に追跡のために特殊風船爆弾を撃ち込まれ、風船をつけた状態のイメージが強く、後年の『ウルトラマンマックス』の登場個体や『アニメちゃん』での風船売りなどにも踏襲されている。

ガラモンと姿が同じであるため、何らかの関係があるのではないかとも指摘されることが多いが、円谷プロの公式見解では「他人の空似」となっている。非公式な見解ではあるが、『ウルトラQ』第16話「ガラモンの逆襲」で「複数登場したガラモンの1体が多々良島に落下し、異様な磁場の影響で命をもってピグモンになった」という説が円谷の掲示板で紹介されたこともある。

映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』に登場するピグモンはガラモンとの見分け方について、「複数いるのがガラモン、1人でいるのがピグモン」と教えている。
『21世紀ウルトラマン宣言』では、主な生息地は沼地。成長しても生まれた状態の身体から変態せず、人懐こいのはその「童心のまま大きくなる」ことが理由であり、それが弱点でもある。
人間でいう「腕」にあたる前足が退化しているが、「手」の先のみ木の幹や岩壁にしがみつくために大きくなったのではないかとの仮説が立てられている。




009
電光石火作戦
 ★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
山田正弘
撮影
内海正治
ゲスト出演
熊谷卓三
 
特技監督
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年9月11日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
久東晃
-
 視聴率 39.5%

子供達の話が取ってつけたようだが、マア仕方ない。

ウラン怪獣ガボラは、最初は全面が閉じているが、後半に突然花びらが開花するように押し開きびっくりした。

この番組における、怪獣デザインの成田亨の重要性が分かる。
成田がいなかったら、魅力は半減しただろう。

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スーツアクターは中島春雄。
劇中では初登場にもかかわらず、名前や嗜好、特徴を復旧作業員や科学特捜隊、キャンプに来ていた少年団などにまで知られている。
これは、準備稿から決定稿までの段階では前作『ウルトラQ』の第18話「虹の卵」の後日譚という設定でパゴスが再登場する予定だったのが、最終決定稿で新怪獣に変更されたためである。パゴスと同じくウランを好物としているのも、その名残りである。

書籍『ウルトラ怪獣列伝』では過去に同種の怪獣が出現していたものと解釈している。
台本では、ガボラの最後は富士山の雪崩で生き埋めになると書かれていた。

着ぐるみはバラゴン→パゴス→ネロンガ→マグラーからの改造。
デザインを担当した成田亨は、頭部を隠すことで別の怪獣であるという印象を与えるとともに、改造箇所が少なく済むよう工夫している。

撮影終了後はアトラクション用ネロンガとして活躍した後、東宝映画のゴジラシリーズ第9作『怪獣総進撃』にて再びバラゴンとなった。
着ぐるみは鰭をつけたために重くなっており、頭の上にフックをつけてピアノ線で釣ることで、重量を軽減させていた。
劇中にも、フックとピアノ線が映り込んでいる。ネロンガにあった角を取ってその穴を埋め、新たに鼻の穴が作られている。

第39話ではゼットンに倒されたウルトラマンの走馬灯に登場(映像は第9話の流用)。
『ウルトラ怪獣大百科』では、着ぐるみの改造元となった怪獣について「進化の過程にあって同じ種族から枝分かれした」という説を取り上げている。
放射能光線は、『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』で「リュームレーザー」と名づけられた。



010
謎の恐竜基地
 ★★★
 監督
満田かずほ
 脚本
金城哲夫
撮影
内海正治
ゲスト出演
森幹太
谷育子
西條康彦
 
特技監督
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年9月18日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
久東晃
-
 視聴率 39.0%

狂人科学者が主人公だが役者が今ひとつ。天本英世ならお似合いだっただろう。

エリマキ怪獣ジラースはどう見てもゴジラ。放送当時でも、あれはゴジラだろとの声を多数聞いた。

ウルトラマン対ゴジラの闘いは面白い。
この当時「怪獣大戦争」などでは怪獣たちが会話するような姿がよく見られた。
監督の高野宏一特技監督も、半分やけくそだったのだろう。

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スーツアクターは中島春雄。
命名は脚本家の金城哲夫。沖縄方言で「次郎叔父さん」を意味する「ジラースー(次郎主)」からとった。

台本では襟巻を剥がされると戦意が喪失するという描写がなされていた。

着ぐるみは東宝のゴジラシリーズで使用されたゴジラのスーツを流用したもの。
襟巻きを付け、腹部、頭部、背びれを黄色く塗ったこと以外には目立った改変がない。
ウルトラマンとの戦闘で襟巻きを失った姿はゴジラのイメージをほぼそのまま残しており、デザインを担当した成田亨も「ゴジラに襟巻をつけた」と称している。
鳴き声もまたゴジラの音源を早回ししたものであり、演じたスーツアクターも当時のゴジラと同じ中島春雄であった。

頭部は『怪獣大戦争』のゴジラ、胴体は『モスラ対ゴジラ』のゴジラから改造された『ウルトラQ』のゴメスを経て、再びゴジラの意匠へ改修されたものを使用している。
『怪獣大戦争』の撮影後、『モスゴジ』のゴジラの胴体に『怪獣大戦争』のゴジラの頭部を取り付けたものが上野の赤札堂で展示され、これが原型となった。
その後、頭部は再び『怪獣大戦争』の胴体へ戻され、『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』のゴジラとして使用された。

戦闘中に襟巻きを剥ぎ取られる演出について、監督の満田かずほは「ゴジラの状態で東宝に返却する条件だったため、劇中で意図的に元へ戻した」と語っている。
『ウルトラ怪獣列伝』では、その容姿から映像作品での再登場は難しいものと推測している。




011
宇宙から来た暴れん坊
 ★★★★
 監督
満田かずほ
 脚本
宮田達男
撮影
内海正治
ゲスト出演
青島幸男
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年9月25日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
久東晃
-
 視聴率 30.1%

「ウルトラマン」シリーズには何本か悪者ではない怪獣が登場する。
スカイドンやシーボースなどがそうだが、この回に登場するギャンゴも、そのうちの一つ。

最初の子供達のシーンから「ウルトラQ」的なにおいがする。

後半の、ウルトラマンとの対決も笑える。
「ウルトラQ」では何本かコメディー的な回があった。「育てよカメ」やら「カネゴンの繭」とか。
この回は、「ウルトラマン」シリーズでも、コミカルな一本となっている。

それとこの回からそれまでの「特技監督」表示が、「特殊技術」に変更となっている。
理由は定かでない。

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スーツアクターは荒垣輝雄。着ぐるみはベムラーの改造で、尻尾を外して腕を新調している。

デザインを手がけた成田亨は、ベムラーの印象を変えるために角やトーテムポール風の柄など抽象的な形状とした。

石はギャンゴ以外にも、ビー玉、スロットレーシング、デコレーションケーキ、グランドピアノ、花嫁、怖そうなオヤジ、ドロドロの赤い液体、超小型ロケットなどに化けている。
名前の由来はギャングから。

第35話では怪獣墓場に漂っている姿が描かれている

一峰大二による漫画版では、鬼田は人体実験も平気な冷酷非道のマッドサイエンティストにして脱獄囚という設定で、科学特捜隊によって逮捕されたことがあり、手に入れたギャンゴの隕石を悪用して科特隊に復讐を挑んでくる。
ギャンゴも凶悪怪獣という設定で、街を破壊したり人間を踏み潰したりとやりたい放題に暴れて科特隊本部を襲い、ウルトラマンと互角に渡り合うが、ギャンゴは戦いの最中に突然消えてしまう。実は鬼田とギャンゴは脳波でつながっていたため、ギャンゴが受けたダメージがそのまま鬼田に伝わり、その痛みに鬼田は耐えられなかったのである。事件は解決し、隕石はテレビ版と同じくウルトラマンの手で宇宙に返される。
『ウルトラファイト』では、水に落ちたギャンゴが合わせた両手から火花が飛び、そのダメージで倒れたということになっている。



012
ミイラの叫び
 ★★★
 監督
円谷一
 脚本
藤川桂介
撮影
内海正治
ゲスト出演
平田昭彦
奥村公延
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年10月2日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
久東晃
-
 視聴率 37.6%

着ぐるみ怪獣史上、初の二人人間の怪獣が登場。
キリンビールのマークに似ている。

両目を攻撃させるのは、ちと残酷だと思った。

円谷一監督作にしては、面白くない。

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スーツアクターは荒垣輝雄と清野幸弘。
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。

着ぐるみはウルトラシリーズ初の2人用のものであり、それゆえ「ドーンとやろうぜ」ということからドドンゴと命名されたとのこと。
体表の模様はウレタンをハサミで削ることにより、刻まれている。
それまでの怪獣よりも大きいため、スタジオの床を掘ってホリゾントの高さを確保し、撮影された。

デザインモチーフは麒麟。NGデザインはガヴァドンBに流用された。鳴き声はモスラ(成虫)のものを加工したもの。

外見が麒麟麦酒のシンボルに似ているため、円谷プロダクションのグッズとしてドドンゴがプリントされたビア・ジョッキ「ドドンゴ搾り」が販売されている。



013
オイルSOS
 ★★★
 監督
円谷一
 脚本
金城哲夫
撮影
内海正治
ゲスト出演
梅津栄
 
特技技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年10月9日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
久東晃
-
 視聴率 38.3%

前回に続いての円谷一監督作。
そして二人の人間操作のヒトデ型怪獣で、いかにも人間二人入って、両手で顔を動かしていますよがバレバレ。

今回は怪獣が早々に倒され、ウルトラマンは消火活動をするのみ。
何かヘン、ではある。

特撮シーンで、石油タンクが吹っ飛ぶカットとか、ジェットビープルの離陸カットでの撮影が、真上からの俯瞰カットが多用されている

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スーツアクターは荒垣輝雄、清野幸弘。

準備稿・決定稿の両方で、油怪ペスターはビートルのロケット弾攻撃によって木端微塵に破壊されており、ウルトラマンは製油所の消火作業に終止している。

名前の由来は「Petroleum(ペトロリウム、石油)Starfish(スターフィッシュ、ヒトデ)」の略。
着ぐるみは第12話に登場したドドンゴに続く、2人で着込んで操演するタイプである。口の開閉はマペット方式によって表現されている。

デザインは成田亨。コウモリの顔の左右にヒトデを1つずつ並べた姿なのは、コウモリの羽を似た形のヒトデに置き替えてデザインされたためである。
フジ隊員がムラマツキャップらに見せる想像図は、デザイン画の流用である。

一峰大二 による漫画版では、海中での初戦ではウルトラマンを粘着性の油の塊に閉じ込めて動きを封じ、決戦では口から火を吐いてウルトラマンを火達磨にし、タンカーをも真っ二つにする強力な絞め技でウルトラマンのカラータイマーが赤になるまで絞め上げるが、組み合っている途中でウルトラマンが無理矢理ガソリンタンクへ飛び込んだために絞めが外れ、油まみれになったところにスペシウム光線を浴びせられ、跡形もなく消し飛ぶ。
『ウルトラファイト』では、ウルトラマンが駆けつけた際には油を飲みすぎた状態で炎に包まれてすでに虫の息となっており、自壊作用を起こしたとナレーションで説明されている。



014
真珠貝防衛指令
 ★★
 監督
実相寺昭雄
 脚本
佐々木守
撮影
内海正治
ゲスト出演
樋浦勉
寺田農
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年10月6日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
-
 視聴率 37.8%

佐々木守脚本・実相寺昭雄監督作。

数々の傑作を円谷プロで作った実相寺昭雄監督だが、初めてのこの回はピントがずれた作品となっている。

桜井浩子が宝石に拘るのは分かるが、それが宝石好きな怪獣とリンクしていない。
ガマグジラの表情は、可笑しさを狙っているようだが、それが内容に即していない。ロケットで運ばれてしまうのも荒唐無稽過ぎる。

アップを多用した画面作りは意欲的ではあるが、ラストの、二人のやり取りも今ひとつだった。

なおこの回からウルトラマンの顔の部分の造形が一新されている。

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スーツアクターは荒垣輝雄。
「ガマクジラ」というネーミングは、ガマガエルとクジラと足し合わせたもの。脚本を担当した佐々木守によると、「ガマクジラ」はあくまでも仮名であり、円谷プロ側でふさわしい名前がつけられることを期待していたが、そのまま採用された。

デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。デザインもガマとクジラの合成として描かれた。
成田は、高山が全身のおもちゃのビーズの埋め込みに苦労していたことを証言している。
ケムラーに改造される案もあったが、スカイドンに改造された。

準備稿では、初戦でウルトラマンの腕に噛みついて勝利する。救出されたハヤタも腕から血を流していることを見たムラマツがハヤタに不審を抱くというものだったが、決定稿の段階で完全に削除された。
金城哲夫による『小説 ウルトラマン』では、この準備稿に沿った展開になっている。なお、ウルトラマンとの格闘場面は、現存する2種の番宣スチールでのみ見ることができる。鳴き声は多くのキャラクターに流用されている。



015
恐怖の宇宙線
 ★★★★
 監督
実相寺昭雄
 脚本
佐々木守
撮影
内海正治
ゲスト出演
原保美
金子吉延
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年10月23日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
-
 視聴率 37.4%

実相寺昭雄監督の第二作目。

前作よりは面白い。今回は子供が主役で落書きが怪獣化するもの。

夕景をバックに寝ている姿は微笑ましい。

ラストは「ウルトラQ」の「育てよカメ」に、よく似ている。


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スーツアクターは荒垣輝雄。
ストーリー展開は『ウルトラQ』の未発表脚本「バクたる」を元にしている。
名前は佐々木守によるもので、『ひょっこりひょうたん島』のドン・ガバチョをもじって付けられた。準備稿ではイヤミラーという名前だった。

デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。ガヴァドンAの着ぐるみはエバーソフト製。
ガヴァドンBのデザインはドドンゴの没デザインが元になっている。Bの没デザインでは全身に落書きをされた黄色いセイウチのような姿で描かれていたが、脚本のイメージと異なることから変更された。成田はガヴァドンAのデザインを「動く抽象形態」と称している。
ガヴァドンBの絵が土管から実体化する様子はミニチュアで表現している。

ガヴァドンBの着ぐるみはグビラに改造される予定だったが取り止めになり(グビラは新造)、ザンボラーに改造された。

第35話の怪獣供養では、遺影としてガヴァドンBの写真が飾られている。


016
科特隊宇宙へ
 ★★
 監督
飯島敏宏
 脚本
千束北男
撮影
内海正治
ゲスト出演
平田昭彦
池田忠雄
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年10月30日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
-
 視聴率 38.9%

バルタン星人二回目の登場。
復習を誓うが、意外ともろく、すぐに倒されてしまうのが物足りない。
ラストも忙しない。

監督の飯島敏宏が、脚本も兼ねているのが少し独りよがりの気がする。

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声は西田昭市。スーツアクターは飛鋪正直。

初代の着ぐるみが劣化により撮影に使用できなくなったため、佐々木明によって新たに着ぐるみが作られた。
頭部やハサミの形状が鋭角的になり、初代よりも成田亨のデザイン画に近くなった。色彩は全体的に茶色で、顔のT字ラインとハサミが銀色。
目玉の回転が初代と逆である。目玉部分はカラータイマーと同口径の押し型が使用されており、目の内側にエポキシ接着剤を1滴ずつ垂らして凹凸を作っている。
バルタン群のミニチュアは、当時市販されていたマルサン商店製のソフビ人形に塗装したもの。

ミニバルタンが石油コンビナートを破壊するシーンは、第13話でペスターが製油所を破壊するシーンの流用。

『ウルトラファイト』の「バルタン真っ二つ」では、スペルゲン反射鏡がミラーに、重力嵐が怪光線によるガスに変更されており、目から放つ光線も光波バリアーには通じず、本編と違い正面からではなく頭上目がけてウルトラスラッシュ(八つ裂き光輪)を放つことで、バルタン星人に光波バリアーを張らせることなく勝利を収められたとなっている。
一峰大二の漫画版『ウルトラマン』では、ウルトラマンをおびき寄せた際に地球のビル街を砂に変える。ウルトラマンとの対決では、反射鏡に跳ね返されないようジャンプで飛び越したウルトラマンに、着地前に逆さまの姿勢でスペシウム光線を背中に放たれて倒される。

バルタン星人に乗っ取られた毛利博士の安否は劇中では不明だが、井上英沖の漫画版では乗っ取られた際に死亡したことが語られ、上記の一峰の漫画版ではバルタン星人が分離したために無事であるとされている。

金城哲夫による小説『怪獣絵物語ウルトラマン』では、作戦決行前にメフィラス星人や他の宇宙人たちとともにウルトラマンを倒すための作戦会議に参加しており、その中での第二作戦として地球とウルトラマンへの攻撃を担当したことになっている。

書籍『ウルトラマンベストブック』のコラムでは、ゼットンのバリアー能力はこのバルタン星人が使用した光波バリヤーを移植されたと記述されている。
テレビマガジン版『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』ではR惑星が登場し、ザラブ星人やマグマ星人などの宇宙人軍団がウルトラ兄弟と対決していた(バルタン星人は未登場)。


017
無期限へのパスポート
 ★★★★
 監督
飯島敏宏
 脚本
藤川桂介
撮影
内海正治
ゲスト出演
ハンス・ホルネス
那須ますみ
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年11月6日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
-
 視聴率 36.0%

三次元怪獣の回。撮影テクニックを駆使しして面白く見せる。

戦闘機が地を這い、戦車が空を飛ぶのが秀逸。

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スーツアクターは荒垣輝雄。
山村哲夫の証言によれば、震えるシーンでは荒垣のほかにもう1人スタッフが入っていたという(着ぐるみの中に縦棒が入っており、それを持って振動させていた)。
デザインは成田亨、造型は高山良策による。成田はイソギンチャクをもとに、「動く抽象形態」としてデザインした。
心臓をイメージして赤と青の彩色が施された。中の太い針金によって操演されている。脚本では、動物とも植物ともつかないコウモリのような羽根を持つ怪獣と描写されていた。

命名は、シュルレアリストの詩人、アンドレ・ブルトンにちなむとされている。
ブルトンの発する鼓動音は、東宝映画『宇宙大怪獣ドゴラ』からの流用である。
『ウルトラファイト』では、念力の使い過ぎでオーバーヒートしたところを倒される。
スーパーファミコン版ゲーム『ウルトラマン』および後述の『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』、『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では転がって攻撃してくる。


018
遊星から来た兄弟
 ★★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
南川竜
金城哲夫
撮影
内海正治
ゲスト出演
土屋嘉男
高田稔
森山周一郎
 
特殊技術
高野宏一
撮影
森喜弘
 照明
原 勲
美術
成田亨
1966年11月13日放送  光学撮影
中野稔
助監督
大木淳
制作担当者
原田昇
-
 視聴率 39.8%

にせウルトラマンが登場。
何故かゲスト陣が豪華。

特撮スタッフの撮影がそれまでの佐川和夫から、森義弘に交代。
助監督も山本正孝から大木淳に交代となっている。

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ザラブ星人のスーツアクター・声、共に青野武
デザインは成田亨によるもので、首や肩を感じさせないデザインとしている。
頭部はFRP樹脂製だったが、途中からラテックス製となった。等身大時には五角形の耳が頭よりせり出しているが、巨大化(戦闘)時には収納されて窪みになっている。

着ぐるみは巨大ラゴンの改造。巨大ラゴンから流用した胴体のうち、側面や背面にあった鰭は取り外され、表面の形状のみを活かして塗り直されている。

金城哲夫によるノベライズ『怪獣絵物語ウルトラマン』では、他の宇宙人と共にウルトラマンの対策会議に参加している姿が挿絵で確認できる。その後、描写は無いがウルトラマンに倒されたことが語られている。

青野は『ウルトラ怪獣大百科』のナレーターを務めているが、ザラブ星人の回のみ自らの声で解説しているような表現となっている。


にせウルトラマンのスーツアクターは池田文男。
デザインは成田亨。

マスクは新造だが、スーツはウルトラマンのAタイプを改造したもので、足の形状はBタイプと同一である。撮影後、スーツは最終回(第39話)に登場するゾフィーに改造された。

古谷敏が後年のインタビューで明かしたところによれば、ウルトラマンがマスクをチョップした直後に手を振って悶絶する姿は、古谷がマスクの固さに思わず悲鳴を上げるほど本当に痛がったことによるものであり、彼はカットの声がかかるまで小指の痛みを我慢していたという。

出演者クレジットではニセ・ウルトラマンと表記されていた。「ウルトラ怪獣シリーズ」のソフビ人形のタグカードなど、一部ではニセウルトラマンとも表記されていた。
書籍『ウルトラ怪獣大全集』ではにせ・ウルトラマンと表記している。英字表記はIMIT-ULTRAMAN。

劇中で攻撃を行う装軌式ミサイル車両の映像は、映画『モスラ』からの流用である。


019
悪魔はふたたび
 ★★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
山田正弘
南川竜
撮影
内海正治
ゲスト出演
福田善之
丸山謙一郎
 
特殊技術
高野宏一
撮影
森喜弘
 照明
原 勲
美術
成田亨
1966年11月20日放送  光学撮影
中野稔
助監督
大木淳
制作担当者
原田昇
-
 視聴率 36.8%

2大怪獣が登場する豪華版。

建物ミニチュアも豪勢に壊す。
怪獣ヌイグルミはレッドキングの頭と胴体を分けたものだろう。

博士が隊員と一緒に戦うのが意味わからず。

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青色発泡怪獣 アボラス
スーツアクターき中村晴吉、鈴木邦夫(ノンクレジット)。
着ぐるみは初代レッドキングを改造したもので、頭部は新規造形である。本話の撮影後、着ぐるみは頭部を差し替えて再改造されて2代目レッドキングになった。
デザインは成田亨によるもので、頭部は恐竜の骨をモデルとしている。

山田正弘が単独執筆した準備稿「前世紀からの使者」では、前世紀人に操られる液体怪獣であり(バニラは登場しない)、普段は小型の瓶に収められている。この設定は『ウルトラセブン』のカプセル怪獣の原型になっている。

最後は自分の吐いた泡をウルトラマンに跳ね返され、膝打ちとウルトラチョップの連打を受けて消滅する。南川龍(野長瀬三摩地)が加筆した決定稿「悪魔はふたたび」で、アボラスはウルトラスラッシュ光線を受けて木端微塵となり、「ウルトラマンの足もとで切れ切れに飛び散ったアボラスの残骸」というト書きで終了している。

第26話「怪獣殿下(前篇)」では、治少年のイメージイラストに登場している。
一峰大二の漫画版の「怪獣アボラスの巻」やPS2用ゲーム『ウルトラマン』では、バニラ共々ウルトラマンに八つ裂き光輪で倒される。
なお、漫画版ではバニラと体色が入れ替わっている。
書籍『ウルトラマン白書』掲載の金城哲夫の文芸ノートでは、バニラ共々「宇宙怪獣」と区分されている。
『ウルトラファイト』では、溶解液は終始「冷凍光線」とされているため、映像で溶けている建物が「凍っている」とナレーションされている。
『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では、溶解液は「メルトバブル」と命名された。

赤色火焔怪獣 バニラ

スーツアクターは田尻康博。
着ぐるみは新規造形。その後、『快獣ブースカ』に登場したイモラへ改造された。
これは『ウルトラマン』第25話に『ブースカ』主演の宮本智弘がゲスト出演したことへの返礼の意味がこめられている。
デザインは成田亨によるもので、デザインイメージはタツノオトシゴ。

山田正弘が単独執筆した準備稿「前世紀からの使者」は、前世紀人と彼に操られる液体怪獣アボラスのみ登場し、バニラは登場しない。その後、南川龍(野長瀬三摩地)の大幅な加筆によって決定稿「悪魔はふたたび」が起こされ、赤い怪獣バニラと青い怪獣アボラスが激突する内容となった。

一峰大二の漫画版「怪獣アボラスの巻」(『ぼくら』1967年1月号掲載)では火炎攻撃でウルトラマンを一度撃退し、再戦時にアボラス共々八つ裂き光輪で倒される展開となっている。また、火炎はスペシウム光線を相殺し、ウルトラマンの腕を溶かしかけるほどの火力を発揮した。なお、カラーイラストではアボラスと体色が逆転している。
TBSの朝の情報番組『ヤング720』1966年11月4日放送分において、ウルトラマンのスーツアクターである古谷敏のゲスト出演に際し、取材役で当時同局アナウンサーだった大沢悠里の提案により、古谷の演によるウルトラマンとバニラとの格闘シーンが収録された。
この時のバニラは、そのアイデアを提案した大沢自身が着ぐるみの中に入って演じた。

書籍『ウルトラマン白書』に載っている金城哲夫の文芸ノートでは、アボラス共々宇宙怪獣と区分されている。
火炎は『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』で「クリムゾン炎」と名づけられた。



020
恐怖のルート87
 ★★★★
 監督
樋口祐三
 脚本
金城哲夫
撮影
内海正治
ゲスト出演
金井大
榊原秀春
北川恭子
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年11月27日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
-
 視聴率 39.0%

トラック事故で死亡した少年の霊が、怪鳥ヒドラに乗り移った話。

「ウルトラQ」的なテーマではあるが、科特隊を活躍させなければならないので、少し散漫。

ラストの、ヒドラの上に乗った少年のカットは、ジーンと来た。


監督の樋口 祐三は初めて目にする監督。「ウルトラQ」「ウルトラマン」などの助監督などでも名前は見ていない。

Wikiによるとと、東京都出身のテレビディレクター・プロデューサーで、TBSに所属し、円谷一のアシスタントディレクターを経て、『そんなとき私は』で監督デビュー。
1966年から67年に放送された円谷プロダクション制作の『ウルトラマン』では当初はノンクレジットでのTBS側プロデューサーとして参加し、撮影スケジュールの問題から監督としても関わる様になり、第21・31話では海堂 太郎(かいどう たろう)名義で脚本も兼任した。
『ウルトラマン』で助監督を務めた大平隆は、樋口について「個性を前に出さないが、娯楽作として素晴らしい物を創る」と評価している。

TBS退社後はオフィス・ヘンミに移籍。1989年には企画した『ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟』が放送。
『水戸黄門』では、第43部と最終回2時間スペシャルの2011年までプロデューサーを務めた。

監督作品
そんなとき私は(1961年)
青年同心隊(1964年)
ウルトラマン 39話中4本担当
第20話「恐怖のルート87」(1966年)
第21話「噴煙突破せよ」(1966年)
第30話「まぼろしの雪山」(1967年)
第31話「来たのは誰だ」(1967年)

脚本作品※海堂 太郎名義
ウルトラマン(1967年)
第21話「噴煙突破せよ」
第31話「来たのは誰だ」
ウルトラQ倶楽部(2003年)※演出も担当

プロデューサー
夜明けの刑事(1975年 - 1977年)
Gメン'75(1976年 - 1982年)
噂の刑事トミーとマツ(1979年 - 1980年)
不良少女と呼ばれて(1984年)
松本清張スペシャル・黒い福音(1984年)
スーパーポリス(1985年)
禁じられたマリコ(1985年 - 1986年)
ウルトラマンキッズのことわざ物語(1986年)
遊びじゃないのよ、この恋は(1986年)
南町奉行事件帖 怒れ!求馬→大江戸を駈ける!(1997年 - 2001年)
水戸黄門(1996年 - 2011年)
大岡越前 (1998年 - 1999年、2006年)

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スーツアクターは荒垣輝雄。
デザインは成田亨が担当。金城哲夫によるプロットでは、マジャーズと名付けられていた。

舞台にもなっている伊豆シャボテン公園にある荒原竜ボルカノ・プテリンクスの石像がモデルとなっており、第20話監督の樋口祐三がロケハンに赴いた際に即決した。ただし、尻尾以外を踏襲している。観光地のシンボルであるため、悪い怪獣にするなどの描写は避けられた。

造形はエキスプロダクションによる。着ぐるみのほか、山頂から出現する場面でのミニチュアと飛び人形が制作された。
名前の由来はギリシア神話に登場するヒュドラーからと「Hill Dragon」の2つの説があり、書籍『ウルトラマン大辞典』では後者が有力としている。
『ウルトラファイト』では、アキラ少年の話はカットされている。

映画『甦れ!ウルトラマン』では、ゼットン星人が暴れさせる怪獣として登場。国道87号線を襲撃し、分身したウルトラマンと戦う。映像は『ウルトラマン』の流用だが、スペシウム光線で逃げ去ったヒドラを爆破するシーンが合成で作られている。
『帰ってきたウルトラマン』第12話では、MATの特別訓練の的にヒドラのものがある。
『ウルトラマンギンガ』では、「ダークスパークウォーズ」に参戦した際に異形の手のモノによってスパークドールズへ変えられる。

楳図かずおの漫画版『ウルトラマン』では、アキラ少年が轢き逃げされてから死ぬまでの間にベッドの上で描いた空想の怪獣という設定であり、彼の死後に大室公園にその絵を元にした高原竜ヒドラの像が建てられるが、ヒドラ像の目の前で少女が轢き逃げされ、石像が本物の怪獣ヒドラとなって犯人を追いかけ回す。
犯人が自首しても命を奪おうとするが、ウルトラマンに倒されて、石像に戻った。

漫画『ウルトラマンSTORY 0』では、暗黒宇宙の惑星エレメンターの「風の国」を守護する怪獣として登場。初代ウルトラマンに懐き、共にアーストロン、ゴーストロン兄弟の襲来に立ち向かう。最後は、パンドンに仕掛けられた爆弾で共に爆死する。

また、第56話に登場する究極怪獣は背中にヒドラの翼を持っている。


021
噴煙突破せよ
 ★★★
 監督
樋口祐三
 脚本
海堂太郎
撮影
内海正治
ゲスト出演
大塚周夫
小山潔
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 照明
原 勲
美術
成田亨
1966年12月4日放送  光学撮影
中野稔
助監督
大木淳
制作担当者
上村宏
-
 視聴率 36.5%

前回に続いての樋口祐三監督作。脚本も本人。

この頃になると、怪獣出現の理由が省略されるようになっている。構成的にそれに割く時間がもったいないという事だろう。
視聴者も怪獣が出現して当然だと考えているだろうし。

その反面、科特隊以外での、自衛隊などの防衛戦のシーンが多くなっている気がする。
ハヤトが怪獣出現とともに、すぐにウルトラマンに変身すれば話は早いのだが、それだとすぐに番組が終わってしまう。
なので必然的に、自衛隊などの防衛シーンが多くなっている。

特殊技術スタッフでは、鈴木清が撮影として初めてクレジットされている。
以下Wikiより転載


鈴木 清(すずき きよし、1942年- )は、日本の撮影技師、特撮監督、プロデューサー。
円谷プロダクション、日本現代企画を経て、創英舎に所属していた。

大学時代からプロデューサーシステムの実戦のため、撮影技術を身につけることを意図して、東宝撮影所の特撮班撮影部でアルバイトし、円谷英二の撮影現場に憧れる。
1964年に円谷特技プロダクションに入社。『ウルトラQ』で本編班と特撮班の撮影助手を務め、『ウルトラマン』に特撮班を担当したあと、チーフ撮影助手となり、第24話からは特撮B班として参加。『ウルトラセブン』では特撮、『怪奇大作戦』では撮影技師を担当する。

その後、国際放映のドラマ作品をフリーで担当した後に、『帰ってきたウルトラマン』で円谷作品に復帰する。
後に日本現代企画の作品では監督を務める。

映画版平成ウルトラシリーズでは10作品をプロデュースし、カメオ出演している作品も多い。


主な作品-テレビ

ウルトラQ(1966年) - 本編班・特撮班・撮影助手
ウルトラマン(1966年 - 1967年) - 特撮班、チーフ撮影助手、特撮B班
快獣ブースカ(1966年 - 1967年) - 撮影
ウルトラセブン(1967年 - 1968年) - 特撮
マイティジャック(1968年) - 撮影
怪奇大作戦(1968年 - 1969年) - 撮影技師
ウルトラファイト(1970年 - 1971年)
帰ってきたウルトラマン(1971年 - 1972年)
ミラーマン(1971年 - 1972年) - 撮影
アイアンキング(1972年 - 1973年) - 撮影
ウルトラマンタロウ(1973年 - 1974年)※第4・5話のみ
スーパーロボット レッドバロン(1973年 - 1974年) - 監督
スーパーロボット マッハバロン(1974年 - 1975年) - 監督
ウルトラマンレオ(1974年 - 1975年)

孤独のメス(1969年) - 撮影
冬の旅(1971年) - 撮影
子連れ狼(1973年) - 撮影
少年探偵団(1975年) - プロデューサー
火曜日のあいつ(1976年) - 撮影
恐竜探険隊ボーンフリー(1977年) - 監督(第14・15話のみ)
小さなスーパーマン ガンバロン(1977年) - プロデューサー
UFO大戦争 戦え! レッドタイガー(1978年) - プロデューサー
日曜恐怖シリーズ 怪しの海(1978年) - 撮影
西遊記(1978年 - 1979年) - 監督
西遊記II(1979年 - 1980年) - 監督
土曜ワイド劇場 白い手 美しい手 呪いの手(1979年) - 撮影、特撮監督
猿飛佐助(1980年) - 特撮監督
黄土の嵐(1980年) - 撮影

映画
太平洋ひとりぼっち(1964年) - 特撮
ウルトラマンG ゴーデスの逆襲(1990年)
ウルトラマンG 怪獣撃滅作戦(1990年)
勝利者たち(1992年) - プロデューサー
ウルトラマンゼアス(1996年)
甦れ!ウルトラマン(1996年)
ウルトラマンカンパニー(1996年)
ウルトラニャン 星空から舞い降りたふしぎネコ(1997年)
ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影(1997年)
ウルトラニャン2 ハッピー大作戦(1998年)
ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち(1998年) - チーフプロデューサー
ウルトラマンM78劇場 Love & Peace(1999年)
ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦(1999年) - チーフプロデューサー
ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY(2000年) - チーフプロデューサー
ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT(2001年) - チーフプロデューサー
新世紀ウルトラマン伝説(2002年) - 監督
ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET(2002年) - チーフプロデューサー
ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET ムサシ(13才)少年編(2002年) - チーフプロデューサー
新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE(2003年) - 監督
ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE(2003年) - チーフプロデューサー
ULTRAMAN(2004年) - チーフプロデューサー
ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(2006年) - チーフプロデューサー
大決戦!超ウルトラ8兄弟(2008年) - チーフプロデューサー

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スーツアクターは鈴木邦夫。
名前の由来は煙から。成田亨のデザイン画では、下顎が左右2つに分かれて開くように描かれており、デザイン画どおりに造型された。
着ぐるみの下顎にある割れ目はその名残。成田は背中の甲羅についてガボラと同様の発想であるとしている。

高山良策の日記には、当初はガマクジラの着ぐるみを改造する予定だったが、改造怪獣は手間がかかるので新造することにしたと記述されている。ケムラーの体の型自体は、ガマクジラと同じものを使用している。

脚本の時点では背中の甲羅が開く描写はなく、尾をクジャクの羽のように広げると記述されていた。デザイン画の時点では甲羅は顔の部分まで覆っていたが、高山によってアレンジされた。

弱点は、台本の時点では口内の発光器官だったが、造形の時点で背中に変更された。ガスを吐くときに口内が光るのは、その名残である。この変更のため、口内が光るのを見たホシノがそこが弱点だと気づく展開が削除され、本編では特に理由のないまま背中が弱点だと気づくという、不自然な展開になっている。

一峰大二による漫画版では、尻尾が無い。大武山からトンネルを掘ってふもとの町に出現し、好物の毒ガスを摂取するために工場地帯を襲う。科学特捜隊にマッド・バズーカをのど元に打ち込まれるが不発に終わり、現れたウルトラマンをも毒ガスと噛みつきで苦しめる。この毒ガスは建造物を浮かせたり、スペシウム光線を拡散させたりするという効果があることも、漫画版では追加されている。最後は2つの八つ裂き光輪を空中でぶつけ合わせて炸裂させるというウルトラマンの奇策で毒ガスを打ち払われ、スペシウム光線で不発弾を起爆させられて木端微塵に吹き飛んでいる。

本放送当時、講談社の『ぼくら』に連載されていた一峰大二による漫画作品『ウルトラマン』と、現代芸術社『現代コミクス』に掲載された井上英沖による漫画作品『ウルトラマン』のいずれにも、初戦でケムラーと対峙したウルトラマンが、大武山の地中に埋まってしまう描写がある。

書籍『ウルトラマン ベストブック』(竹書房・1993年)では、岩本博士の言葉として最終話に登場するゼットンの甲羅はケムラーのものを参考にしているとの推測を記述している。
『ウルトラファイト』では、ウルトラマンに無理な体勢に持ち上げられて急所の瘤(こぶ)を破壊され、倒される。


022
地上破壊工作
 ★★★★
 監督
実相寺昭雄
 脚本
佐々木守
撮影
福沢康直
ゲスト出演
アネット・ソンファーズ
フランツ・グルーベル
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 照明
原 勲
美術
成田亨
1966年12月11日放送  光学撮影
中野稔
助監督
大木淳
制作担当者
上村宏
-
 視聴率 38.0%

実相寺昭雄監督作。脚本もコンビの佐々木守。

相変わらずのタイト気味な画面で攻める。効果音も頻繁に使い、科特隊本部の室内の照明も暗い。

ウルトラマンとか怪獣が戦う特撮シーンも、暗い証明になっている。子供向けの番組にしては珍しい。
その分、怪獣の発光する目が不気味さを増す。ウルトラマンの目やタイマーも点灯していて、画面に特色がある。

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スーツアクターは鈴木邦夫。
デザインは成田亨が担当した。地底を掘り進むイメージで鋭角的なデザインとなっている。
造型は高山良策が担当した。スーツアクターの山村哲夫は、ショーで着用した際に入りやすく動きやすかったことを証言している。
ウレタン製の表面に布を張ることにより、皺を表現している。尻尾の先には操演用に吊り金具が付けられている。

第22話の監督を担当した実相寺昭雄はスペシウム光線でとどめを刺すパターンを嫌い、自分の監督回では一度も使用させていない。
今回の夜間の激闘もそういった経緯から生まれた。

実相寺の作品に登場する怪獣ということで、映画『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』にも登場している(映像は本話の流用)。
作中では、ガヴァドンの事件の翌日における出来事となっている。実相寺は「オケラのような奴」と呼んでいた。

『戦え! マイティジャック』第12話「マイティ号を取り返せ!!(前編)」では本話のシーンが流用されているが、そのカットの1つにテレスドンの後ろ姿がはっきり映ってしまっている。



023
故郷は地球
 ★★★★★
 監督
実相寺昭雄
 脚本
佐々木守
撮影
福沢康道
ゲスト出演
ピエール・ピロッツ
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年12月18日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
-
 視聴率 38.2%

前回に続いての実相寺昭雄監督作。

宇宙開発の犠牲者となった怪獣の悲哀が悲しい。
子供番組だと手を抜かずに、直球でテーマを訴えてくる制作スタッフに賛美を贈りたい。

特撮シーンでの、のたうち回るジャミラの姿も悲しい。

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スーツアクターは荒垣輝雄。
名はアルジェリアの独立運動家ジャミラ・ブーパシャからとったもの。
また、劇中でジャミラの正体を知っていた人物は科特隊のパリ本部の隊員・アランで、ジャミラの墓碑銘はフランス語で綴られている。

断末魔の悲鳴は、人間の赤ん坊の泣き声を加工したもの。
番組終盤に一瞬写る墓碑銘の記載によれば、ジャミラの生没年は1960年 - 1993年とされている。
当該エピソードは映画『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』に組み込まれ、映画公開されている。

デザインは成田亨が担当し、着ぐるみの制約への挑戦を意図していたとされる。脚本では、全身が鱗に覆われ、関節から炎が吹き出しているという描写であった。
特徴的な外見は、衣服の丸首の部分を頭まで被って真似されることがある。
造型は高山良策が担当した。スーツアクターの山村哲夫は、フォームラバーの一枚成形であったと証言している。

準備稿ではウルトラマンとの戦闘中でもつれ合い、海中に落ちるという展開であった。
悲劇的なシナリオで知られる怪獣である反面、かつてジャミラを見捨てた某国とは無関係な人々の旅客機を墜落させる、民家を焼き払う、国際会議場を破壊するなど、無差別の殺戮や破壊活動を行ったことは事実であり、その点からジャミラを一方的に被害者として扱うことには否定的な見解が語られることもある。

劇中でも、ジャミラの理不尽な破壊活動に憤ったイデの叫びに、ジャミラが一瞬だけ我に返ったかのように破壊を止めて立ち止まるシーンが入っており、復讐によって「被害者」が「加害者」に転じる不条理をも描いている。

劇中でジャミラの目から光が消えるシーンがあるが、これは断線による想定外のアクシデントだった。
しかし、特技監督の高野宏一は「この方がジャミラの悲しみをより表現できる」と瞬時に判断し、撮影を続行した。結果的に、この演出は大成功となった。

フジ・アキコ役の桜井浩子は雑誌の取材に対し、「私はやっぱり怪獣ではジャミラが好き」と述べている。

幻冬舎の書籍『21世紀ウルトラマン宣言』では、ジャミラの身体が変貌した理由について仮説が詳述されている。
顔と肩と首が一体化したのは、肩に作った脂肪の瘤(こぶ)でラクダのように水分と脂肪を蓄えるため[注釈 105]ではないかとされ、眼球の窪みは日差しや砂漠の砂から目を護るためではないかとされている。

『ウルトラマンメビウス』における資料の一部では、CREW GUYSの保有する
アーカイブドキュメント「ドキュメントSSSP」のジャミラに関する記録が大幅に削除されていることが示唆されている。また、朱川湊人の小説版『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』では、ジャミラの死後にアラン(同作でのフルネームは「アラン・ビロッツ」)が科特隊を除隊してジャーナリストとなり、一連の事件の告発書籍『故郷は地球』を出版するも、某国やフランス当局から起訴や冤罪などの妨害を受けて絶版に追い込まれたことが語られている。


024
海底科学基地
 ★★★★
 監督
飯島敏宏
 脚本
藤川桂介
撮影
福沢康道
ゲスト出演
高橋正夫
可知靖之
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
美術
成田亨
1966年12月18日放送  光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
-
 視聴率 35.8%

海底基地を舞台にした回。

ほとんどがセットと水中撮影シーンの連続。スケジュールは大変だったのでは。

特撮シーンも水中あり、地上での対決シーンありの多彩。

登場怪獣の先端にドリルを持つグビラは、1971年に公開された、大映の「ガメラ対深海怪獣ジグラ」のヒントになったのでは?。

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スーツアクターは、荒垣輝雄。
デザインは成田亨が担当した。デザインモチーフはモンガラカワハギ。

当初はガヴァドンBを改造する予定で初稿デザインも改造を前提として描かれていたが、結局はデザインを修正し、新規に造形された。
成田は魚の怪獣化は難しいことを述べている。
造型は高山良策、水中用のギニョールは佐々木明が担当した。

着ぐるみによる撮影はウルトラマンとの格闘場面のみで、海中の場面では操演用ミニチュアが使用されている。そのほかに爆発用人形も制作された。
角のドリルはFRP樹脂製で、アップ用も製作された。

『ウルトラマンM730 ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では、鼻先のドリルに「ダイハードドリル」と名称がつけられ、紹介されている。



025
怪彗星ツイフォン
 ★★★
 監督
飯島敏宏
 脚本
若槻文三
撮影
福沢康道
ゲスト出演
平田昭彦
中島春雄
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 照明
原 勲
美術
成田亨
1967年1月1日放送  光学撮影
中野稔
助監督
大木淳
制作担当者
上村宏
-
 視聴率 35.7%

1967年の元旦に放送された。

正月のお年玉なのか、豪華三大怪獣が登場している。レッドキングは二回目だが・・・。

怪彗星が接近するという物語の骨子は、ほとんど怪獣登場のためのエキュスキューズとなっている。

怪獣同士のバトルに、子供達は大喜びだっただろう。


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冷凍怪獣 ギガスは、怪彗星ツイフォンが地球に急接近した際、日本アルプスから現れた雪男のような怪獣。

スーツアクターは南明。デザインは成田亨が担当した。
着ぐるみはヒドラの改造(下半身を流用)で、造形はエキスプロによるものである。
そのほか、爆発用人形も制作された。
名前の由来はギリシア神話に登場する巨人族のギガスから。

『ウルトラセブン』の未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、冒頭でセブンを襲うシナリオが予定されていた。


彗星怪獣 ドラコのスーツアクターは池田文男。脚本での名前は「レッドドラコ」。

第25話に登場した怪獣の中では唯一、新規に着ぐるみが制作された。
デザインは成田亨によるもので、オニヤンマをモチーフとしている。当初はバッタ型の怪獣としてデザインされたが、NGとなった。羽や足首の鉤爪にその名残がある。
一般に流布している初代ドラコのスチル写真は、着ぐるみ完成後まもなく東京美術センターでマーチャンダイジング用として撮影されたもので、番組に登場したものとは一部が異なっている。こちらは左手が鎌状で、右手が円盤形に巻き取られた鞭状になっており、鎖鎌を模している。
その後、撮影前に右手も鎌状に改造された。資料によっては、腕の説明を改修前の形状で行っている。

造形物は着ぐるみのほか、60センチメートル大の飛行用ミニチュアが制作された。
背中の羽根は、飛び魚のヒレを参考にして作られている。粘土原型の頭部に合わせ、体中にハケ跡がモールドされた。

楳図かずおの漫画版『ウルトラマン』には着ぐるみ作成時の両手で登場し、鞭状の左手を伸ばして水素爆弾を掴み取る描写がある。ウルトラマンの策略でギガスとの戦いになり、最後は冷凍光線を浴びて凍死する。

帯番組『ウルトラ怪獣大百科』のナレーションでは、ドラコの一族は鎌状の右手と鞭状の左手を持つ形態であり、日本へ飛来した個体はイレギュラーな個体である旨が語られている。
『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では、飛行しての体当たりが「コメット超力」と名づけられている。



026
怪獣殿下 前篇
 ★★★★
 監督
円谷一
 脚本
金城哲夫
若槻文三
撮影
内海正治
ゲスト出演
稲吉千春
富田浩太郎
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
鈴木清
 照明
小林哲也
原 勲
光学撮影
中野稔
1967年1月8日放送  怪獣デザイン
成田亨
美術
深田達郎
大瀬賢一
助監督
大木淳
山本正孝
制作担当者
上村宏
 視聴率 37.5%

シリーズ唯一の前後篇。

監督が円谷一だけあってかなり力が入った回となっている。

子供が主人公なのは「ウルトラQ」の流れ。それに3年後に開かれる大阪万博の時流に乗っかっている。

ゴモラの造形が素晴らしい。角の鋭角さが恐い。そしてシリーズ初めて、瞼の開閉が仕込まれている。
ウルトラマンとの闘いも、初めてウルトラマンが負ける衝撃のラスト。

当時の小学生たちにとっては、翌日の学校で話題持ちきりだった事だろう。

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古代怪獣ゴモラのスーツアクターは鈴木邦夫。

着ぐるみ製作は高山良策。頭の角は黒田長政の兜をイメージして作られている。口の開閉は電動とラジコン。
ラジコンの受信機は尻尾の付け根に付いていた。後にザラガスへ改造された。
着ぐるみの頭部は2013年時点で現存しており、劇中で折られた頭の角を接着してイベントなどで展示されたが、鼻先の角は紛失していた。

中谷教授がアラシ隊員に見せた図鑑のゴモラザウルスの絵は、デザイン画の流用。
ウルトラマンが大阪城の前でゴモラと対決しているスナップが現存しているが、実際は破壊した後に対決する。

準備稿では、ハヤタが入院した病院の付近でウルトラマンと対決するという展開であった。

第37話ではジェロニモンによってレッドキングと共に再登場が予定されていたが、撮影時にはすでにゴモラのスーツはザラガスへ改造されていたため、テレスドンに変更された。
『小説 ウルトラマン』では初期案通り、ジェロニモンによって復活させられてレッドキングと共に登場している。

金城哲夫の『小説 ウルトラマン』では、ゴモラは尻尾を切られて間もなく大阪城を破壊しようと前進するが、ウルトラマンに阻止され、ゴモラは大阪城を目前にして倒された。


027
怪獣殿下 後篇
 ★★★★
 監督
円谷一
 脚本
金城哲夫
若槻文三
撮影
内海正治
ゲスト出演
稲吉千春
富田浩太郎
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
鈴木清
 照明
小林哲也
原 勲
光学撮影
中野稔
1967年1月15日放送 怪獣デザイン
成田亨
美術
深田達郎
大瀬賢一
助監督
大木淳
山本正孝
制作担当者
上村宏
 視聴率 37.0%

物語の後篇。

大阪城も含めてミニチュアが派手に壊されていく。制作費は当時としては莫大だったのではないだろうか。
35%超えの視聴率がなせるワザだろう。

ゴモラの尻尾が切り倒された後に動き回るのはリアルだった。

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028
人間標本5・6
 ★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
山田正弘
撮影
内海正治
ゲスト出演
田原久子
鈴木泰明
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
鈴木清
 照明
小林哲也
光学撮影
中野稔
1967年1月22日放送 怪獣デザイン
成田亨
美術
深田達郎
大瀬賢一
助監督
大木淳
山本正孝
制作担当者
上村宏
 視聴率 37.7%

奇面怪人のダダの登場回。
一度見たら忘れられない面をしている。

最初のバスが転落する事故原因が、後ろの話と繋がっていないように思える。

この回はムラマツキャップの活躍回となっている。

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スーツアクターは鈴木邦夫。声は鈴木泰明。

台本の表紙では、準備稿・決定稿ともに「ダダA、B、C登場」となっていたが、本放送当日の新聞ラテ欄には「三面怪人ダダ登場」と記載されている。
デザインは成田亨によるもので、オプ・アートのように見る位置によって顔が3種類に変化するというコンセプトであったが、実現が難しいことから3種類の顔が1つの頭に存在するという形状となった。造型では、当初は3つの顔が回転して現れるギミックや観音開き状に顔が隠れるギミックなどが考えられていたが、最終的には3つのうち2つに蓋をするという形になった。

胸にアンコ(詰め物)を入れて量感を出している。体の模様はスプレットサテンで描かれている。

第33話のシナリオではメフィラス星人の部下として登場が予定されていたが、ケムール人(2代目)に変更された。

楳図かずおの漫画版『ウルトラマン』や漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では、この名残でバルタン星人、ザラブ星人、ケムール人と共にメフィラス星人の部下として登場する。
金城哲夫によるノベライズ『怪獣絵物語ウルトラマン』においても、バルタン星人たちやメフィラス星人と共にウルトラマンの対策会議に参加している姿が、挿絵で確認できる。

『ウルトラファイト』第30話「ダダ消えたり出たり」では、ダダの姿を消す能力は「ダダ忍法」と呼称される。
『ウルトラマン』本編と違い、大学の研究所を襲ったことになっている。

着ぐるみは、1973年に二子玉川園で行われた「怪獣供養」にて、モングラーやギラドラスなどと共に焼却処分された。



029
地底への挑戦
 ★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
南川竜
金城哲夫
撮影
内海正治
ゲスト出演
木村千吉
佐田豊
 
特殊技術
高野宏一
撮影
佐川和夫
鈴木清
 照明
原 勲
光学撮影
中野稔
1967年1月29日放送 怪獣デザイン
成田亨
美術
深田達郎
大瀬賢一
助監督
大木淳
山本正孝
制作担当者
上村宏
 視聴率 36.1%

イギリスのTV番組「サンダーバード」のジェットモグラに酷似した、地底探検車が出てくるが、あまりにもショボい。

東宝特撮の常連脇役、木村千吉がゲスト出運している。

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スーツアクターは扇幸二。デザインは成田亨が担当し、イモムシをイメージしている。
着ぐるみは上半身と下半身で分割されており、背中や腹部にファスナーはない。造形はエキスプロ。ラテックスにおが屑を混ぜたものを塗ることで体のイガイガを表現している。名前の由来は金を意味する英語「ゴールド」から。

金城哲夫の『小説 ウルトラマン』では、2体目の尻尾に絡みつかれているベルシダーを救出するためにウルトラマンが地底深く潜って2体目と対峙し、地底の闇の中で両者の壮烈な対決によって落盤が生じる中、スペシウム光線で粉々に吹き飛ぶ。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの左角を構成する怪獣の1体となっている。

柳田理科雄は著書『空想科学読本2』で、「地底怪獣として最も相応しい形態をした怪獣」としてゴルドンを挙げている。
この考察で選択肢に挙げられた怪獣は大伴昌司著『怪獣図解入門』における分類に基づいたものであるが、山本弘は批判書『こんなにヘンだぞ! 空想科学読本』にて「審査が消去法であるため順番によって結果はどうとでもなる」「そもそもモグラが巨大化しただけのモングラーを選択肢に入れていない」と、柳田の記述を批判している(『怪獣図解入門』では、モングラーは「変身怪獣」に分類されている)。
なお、その後の版で柳田は山本の指摘を全面的に正しいと受け入れつつも「ただモグラが巨大化しただけの怪獣が優勝という結果では面白くない」としており、モングラーを選択肢に入れていない。



030
まぼろしの雪山
 ★★★★
 監督
樋口祐三
 脚本
金城哲夫
撮影
福沢康道
ゲスト出演
富永幸子
山本廉
 
特殊技術
高野宏一
怪獣デザイン
成田亨
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
1967年2月5日放送  美術
深田達郎
光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
 視聴率 39.9%

雪ん子をモチーフにして、迫害された少女と怪獣を描く。

沖縄出身の金城哲夫の書く脚本は、阻害された者たちの悲しみがテーマになる事が多い。

子供番組とバカにせず、志高く制作されこそ、今でも愛される番組となったのだろう。

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スーツアクターは鈴木邦夫。
デザインは成田亨で、仙人をイメージしている。当初は顔が小さいデザインであったが、仙人そのままのイメージとなってしまうため、平面的な顔に変更された。
雪原のセットも白いため、全身が白いだけでなく顔の色を変えている。

着ぐるみ造形はエキスプロによる。毛は石膏の補強に使われるマニラアサを用いており、ロープなどを扱っていた東宝撮影所前の自転車店で用意された。
ネーミングの由来は、沖縄方言で糸芭蕉の繊維を指す「ヲゥー(発音上の表記)」、もしくは『ウルトラマン』の製作前に企画された『WOO』という作品からと記述されている。

作中で扱われている「差別と迫害」というテーマは、沖縄出身の金城哲夫から見た沖縄と本土との関係が指摘されている。

本編班が着ぐるみをロケ先のスキー場に運んで人を入れて撮影した写真が存在する。

書籍『ウルトラマン白書』では、風速2000メートルの突風を吹く能力と大雪を降らせる能力を持つとしている。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、シリーズ初の妖怪型怪獣と分析している。


031
来たのは誰だ
 ★★
 監督
樋口祐三
 脚本
海堂太郎
撮影
福沢康道
ゲスト出演
中山昭二
桐野洋雄
 
特殊技術
高野宏一
怪獣デザイン
成田亨
撮影
鈴木清
 照明
原 勲
1967年2月12日放送   美術
大瀬賢一
光学撮影
中野稔
助監督
大木淳
制作担当者
上村宏
 視聴率 38.7%

東宝特撮映画でお馴染み、桐野用雄と、次作「ウルトラセブン」の隊長役、中山昭二がゲスト。

脚本も監督自身が書いているが、どうにも面白くない。

円盤軍団の出現も唐突すぎる。

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スーツアクターは扇幸二、池田文男(ノンクレジット)。

デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。成田は葉の集合体として左右非対称に描いている。
等身大時のケロニアは頭部のみ、着ぐるみとは別に高山良策が製作したもの。
等身大時に着ていた背広は、ゴトウが着ていたものをそのまま使用している。
そのほかに爆発用人形も制作された。全身の葉っぱは1枚ずつ原型起こしによって作られた。

本物のゴトウ隊員の生死は劇中では不明だが、脚本では幼少期に熱病で亡くなったと記述している。
ケロニアが巨大化した際に発する台詞は、桐野洋雄がゴトウ役に引き続いて声を担当している。


032
果てしなき逆襲
 ★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
藤川桂介
撮影
鈴木斌
ゲスト出演
真理アンヌ
 
特殊技術
高野宏一
怪獣デザイン
成田亨
撮影
鈴木清
 照明
原 勲
1967年2月19日放送   美術
大瀬賢一
光学撮影
中野稔
助監督
大木淳
制作担当者
上村宏
 視聴率 39.2%

真理アンヌを絡めた意味が不明だが、怪獣と戦車隊とのシーンや、消化シーンなどの特撮はかなり迫力があり見応えがある。

監督の鈴木俊継はシリーズで長く助監督を努めていて、これが昇進第一作だと思われる。
そつない出き。

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鈴木 俊継(1934年1月8日生)は、日本のテレビ演出家。
演出家となる前は鈴木 孝次の名で俳優として活動していた。妻は円谷プロダクションのスタッフだった宍倉徳子。関東学院大学中退。

1952年に東京映画製作の映画『春の囁き』で俳優としてデビュー。その後、東宝に移籍するが役に恵まれず、映画監督の岩城英二の誘いによりテレビドラマの助監督に転身した。

TBSのテレビドラマ『いまに見ておれ』(1964年)で共に助監督を勤めていた満田かずほの誘いにより円谷特技プロダクション作品に参加。
『ウルトラQ』『ウルトラマン』での助監督を経て、『ウルトラマン』第32話「果てしなき逆襲」と第33話「禁じられた言葉」で監督としてデビューした。
続く『ウルトラセブン』では円谷英二の推薦により満田と共に製作の中心的存在となった。以後も特撮テレビドラマを中心に活動し、コマーシャルや企業パンフレットの製作なども行っていたとされる。

『恐竜探険隊ボーンフリー』(1976年)以後の映像関係での活動は確認されていない。既に故人とされるが、晩年は映画関係者とは疎遠になっていたため死去の時期や経緯は不明である。


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スーツアクターは鈴木邦夫。
当初は中島春雄の予定だったが、スーツの寸法が合わなかったため、鈴木邦夫に変更されたという。デザインは成田亨で、モチーフはライオン。
着ぐるみはガヴァドンBの改造。角と背中の発光部分には40Wの電球を大量に仕込んでいた。背中の突起は透明ポリエステル樹脂製。

準備稿では、ウルトラマンの冷凍液によって凍結され、スペシウム光線で倒されるという流れであった。
撮影時には爆発と火勢が強かったといい、機電の倉方茂雄はスタジオの東京美術センター側から苦情が寄せられ、以後の撮影では火薬が控えめになったと証言している。

また、現場を見学していた子役の山村哲夫は、火の勢いが強いためにザンボラー役の鈴木が4足歩行怪獣にもかかわらず立ち上がってしまうことが何度もあったと証言している。

書籍などではウルトラマンがザンボラーに馬乗りになったスチールが多用されるが、作中にそういうシーンはない。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』(2008年)では、特殊な一芸に秀でた怪獣の先駆けと評している。


033
禁じられた言葉
 ★★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
金城哲夫
撮影
鈴木斌
ゲスト出演
-
 
特殊技術
高野宏一
怪獣デザイン
成田亨
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
1967年2月26日放送  美術
深田達郎
光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
 視聴率 40.7%

登場するメフィラス星人の設定が面白い。
子供が地球を渡すと言わない限り攻撃をしない。

脚本の金城哲夫の思いが託されている。

フジ隊員の桜井浩子が巨大化するのは「ウルトラQ」の「8-1/2計画」で縮小化されたお返しだろうか。

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メフィラス星人の声は加藤精三(ノンクレジット)。スーツアクターは扇幸二。
デザインは成田亨によるもので、怪獣や怪物ではない「宇宙人」とすることが目指された。
造型は高山良策が担当した。顔と耳はポリエステル、目と口は透明なアクリルを用いている。
着ぐるみのほか、飛行用のミニチュアも制作された。

機電の倉方茂雄は、ゼットンの顔の電飾はメフィラス星人のものを流用したと推測している。
円盤は『ウルトラQ』で使ったセミ人間の宇宙船を、バルタン星人の円盤(第2話)に流用したあと、再度流用したもの。円盤の上下を逆にして使用された。

脚本では、ダダも配下の宇宙人の1人として登場する予定だった。楳図かずおの漫画版や、瑳川竜と栗原仁の漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では、本編に登場した宇宙人たちにダダを加えた4人が、メフィラスの配下として登場している。
初代メフィラス自身は、今のところ映像作品には再登場していないが、ゲーム『Fighting Evolution Rebirth』では再びウルトラマンたちに挑戦する。

NHKのドキュメント番組『歴史秘話ヒストリア』2010年9月15日放送分では、上記のハヤタに対する問いかけのやりとりについて、脚本を務めた金城哲夫が「当時住んでいた東京と出身地である沖縄の2つの地を生きること」を表していたと紹介されている。

かけ声は『ウルトラマンレオ』に登場するウリンガに流用されたほか、『ウルトラゼロファイト』では同じメフィラス星人である魔導のスライが名乗りを上げる際の効果音としても流用された。

『21世紀ウルトラマン宣言』では黒く角質化した皮膚はゼットンに移植されたとの仮説が立てられている。
小説『怪獣絵物語ウルトラマン』でも、地球侵略とウルトラマン抹殺を企む数々の宇宙人たちの首領格となっており、彼らを集めて作戦会議を開き、作戦を決めたうえで地球侵略とウルトラマン抹殺に向かう様子が描かれている。
それによると自身が第1計画、バルタン星人(二代目)が第2計画、ジェロニモンが第3計画だったがすべて失敗し、意気消沈しているところを業を煮やした謎の宇宙人(後の行動からゼットン星人に相当することが示唆されている)が急遽、最終計画として地球へ向かう。

楳図かずおの漫画版では、原典と同様に巨大化させたフジとは別に自らも等身大の彼女に擬態して暗躍する(擬態する際にはフジとの中間の姿も描かれる)が、翻弄されたサトルの機転でハヤタの変身を許してしまった後はウルトラマンと交戦し、やはり再挑戦を言い残して地球から去る。


巨大フジ隊員、桜井浩子。

書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、巨大フジ隊員が姿を消した直後に出現したことから、巨大フジ隊員はバルタン星人の変身であったものと推測している。
演じた桜井は、演じたときは夢中であったが、後になって紅一点のヒロインが怪獣と同じ扱いを受けていることに憤りを感じたという。後年、自著の中でもこのことを脚本家の金城哲夫に対する唯一の文句として挙げているが、一方で金城が試行錯誤した結果であろうことに理解を示している。

2015年8月23日に開催された『ウルトラ怪獣散歩』のイベントに桜井が登壇した際には、庵野秀明や樋口真嗣にも含めて好評だった旨を聞いていたことを明かす一方、『ウルトラ怪獣大全集』に載せられたことに憤慨を感じていた彼女がメフィラス星人による土下座での謝罪を受け入れ、約50年ぶりに「和解」する様子が報じられている。


ケムール人のスーツアクターは中島春雄。
『ウルトラQ』に登場するキャラクターの『ウルトラマン』への登場は、ラゴンに次いで、このケムール人が2体目となる。
企画段階のサンプルストーリー「大誘拐」では、「ケムール星人」の名称で登場している。
頭部のみがオリジナルでボディーは新造[77]。黒地に白い稲妻模様の彩色がなされている。
頭部は同作最終話に登場するゼットン星人に[77]、胴体は『ウルトラセブン』のキュラソ星人に流用されている。

書籍『ウルトラマン ベストブック』ではゼットン星人がケムール人と同種ではないかと推測している。
書籍『怪獣もの知り大百科』(勁文社、1984年)278頁では、新しくメフィラス星人にキュラソ星人の体をもらったと記述されている。これは新造ボディが後にキュラソ星人へ流用された事実に基づいた記述であるが、ケムール人およびキュラソ星人は地球人と仲良くするほど平和的なのでメフィラス星人に騙されたとも記述されている。

シナリオでは本作品に登場するのはケムール人ではなくダダの予定だった。
楳図かずおの漫画版『ウルトラマン』ではバルタン・ザラブ・ケムールに加えダダも登場し、4体で一斉にウルトラマンと戦闘する。また、漫画『ウルトラマン超闘士激伝』でもこの四人がメフィラスの配下の四天王として登場する。資料によっては、実態のない虚像であった可能性を言及している。

劇中ではケムール人らを見て「我々が倒したはずだ」とのムラマツの台詞があるが、番組内で科特隊がケムール人と遭遇するのはこれが初めてであった。のちの1992年に発売された円谷プロ公認PCゲーム『ウルトラ作戦 科特隊出動せよ!』では、科特隊がケムール人と対峙するエピソードが描かれ、時系列の矛盾は解消されている。


034
空の贈り物
 ★★★★★
 監督
実相寺昭雄
 脚本
佐々木守
撮影
福沢康道
ゲスト出演

 
特殊技術
高野宏一
怪獣デザイン
成田亨
撮影
佐川和夫
 照明
小林哲也
1967年3月5日放送  美術
大瀬賢一
光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
 視聴率 33.9%

ゲスト出演なしの異色回。

メガトン怪獣スカイドンと科特隊の珍道中が繰り広げられる。
スカイドンが明らかに「屁」をするカットがあるが、あまりにもと言うことなのか、音は付いていない。

傍流の異色作だが、本流あっての傍流。毎回このような回では困ってしまう。

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スーツアクターは松島映一。
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。
着ぐるみはガマクジラの改造であり、命名は「空(スカイ)から『ドーン』と落ちてくる怪獣」ということに由来する。

設定体重の20万トンはメガトンに換算すると0.2メガトンになるため、「小数点以下から数値が始まるのに、メガトン怪獣と名乗っていいのか」と『空想科学読本』では指摘されている。
台本では粘液質の肌に長い牙、アザラシに手足と尻尾が付いたような容姿となっていた。


035
怪獣墓場
 ★★★★★
 監督
実相寺昭雄
 脚本
佐々木守
撮影
福沢康道
ゲスト出演
永井秀明
田村奈巳
 
特殊技術
高野宏一
怪獣デザイン
成田亨
撮影
鈴木清
 照明
原 勲
1967年3月12日放送 美術
深田達郎
光学撮影
中野稔
助監督
大木淳
制作担当者
上村宏
 視聴率 37.2%

怪獣の擬人化の最もなる回。

シーボーズの演出が素晴らしい。夕景の設定も美しい。
怪獣には、悪いやつも、善いやつも、ヘンなやつも居ると言うのを当時の少年達に刻みつけた。

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スーツアクターは鈴木邦夫。
名前は脚本での「海坊主の如き怪獣」という記述に由来する。デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。モチーフは骸骨。

ゴモラの芯であった金網にウレタンや布を貼ってモデリングされた。骨はウレタン製で、パール塗料によって仕上げられた。

脚本では大気圏突入時の摩擦熱で息を吹き返したものと設定している。

怪獣墓場にはアントラー、ネロンガ、ギャンゴ、テレスドン、ケムラー、ピグモンの姿が確認でき、科学特捜隊は怪獣たちを「宇宙に追放した」と表現する。
テレスドンのみ着ぐるみで、他はミニチュアが用いられた。



036
射つな!アラシ
 ★★
 監督
満田かずほ
 脚本
山田正弘
撮影
鈴木斌
ゲスト出演
青木義朗
 
特殊技術
高野宏一
怪獣デザイン
成田亨
撮影
鈴木清
 照明
小林哲也
1967年3月19日放送  美術
大瀬賢一
光学撮影
中野稔
助監督
大木淳
制作担当者
上村宏
 視聴率 38.4%

攻撃すればより強くなる怪獣相手への「射つなアラシ」だが、筋が通っていないように思える。

最初は命令に反して射ってしまうのだが、その後解任されて、さらにまた再び射つ理由が分からない。
そしてそれを許すキャップもおかしく思える。


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スーツアクターは鈴木邦夫。
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。着ぐるみはゴモラの改造。
胴体に存在する筒状のものは、ボール紙を切って塗装したものを張り付けている。

金城の設定では宇宙怪獣という設定だった。
初期の台本(準備稿)では最初は四足歩行で、1回目の攻撃時に脱皮して二足歩行になり、2回目の攻撃時に触角や角が出てくるという内容だった。
決定稿では目がなく鰓(えら)があり、ビートルの攻撃を受けた後に攻撃で角と鰓が取れて真っ赤な目が出現し、ウルトラマンとの戦いで全身から棘が生えて第3形態になるという旨が書かれている。

『ウルトラファイト』では、ウルトラマンに角を折られるシーンで「牙」と実況されている。



037
小さな英雄
 ★★★★
 監督
満田かずほ
 脚本
金城哲夫
撮影
鈴木斌
ゲスト出演
金井大
浅野進次郎
 
特殊技術
有川貞昌
怪獣デザイン
成田亨
撮影
佐川和夫
 照明
原 勲
1967年3月26日放送 美術
深田達郎
光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
 視聴率 42.8%

前回はアラシ中心の話だったが、今回はイデの苦悩がテーマになっている。

人間に味方するピグモンが絡むことによって、重層的になっていて面白い。

特殊技術は初めて東宝の有川貞昌が担当。夜間シーンでの怪獣同士の戦いは迫力があり、ジェロニモンの吹き矢攻撃も痛々しい。

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スーツアクターは荒垣輝雄。
デザインは成田亨、造型は高山良策による。シーボーズ同様、ゴモラの芯であった金網によってモデリングされた。
抱え上げられた際のカポック製のダミーが製作された。顎鬚は不燃性のボアが使用された。

名前はアパッチ族の指導者の1人、ジェロニモに由来する。ジェロニモは通俗的に「酋長」の意味で使われることもあり、こちらの方が意味合いとしては近い。

当初のシナリオでは甦らせる怪獣はピグモンのほか、レッドキングとゴモラの予定であった。

後述の小説版ではこの初期案通り、レッドキングとゴモラを蘇らせる。
金城哲夫のノベライズ『怪獣絵物語ウルトラマン』では、ジェロニモンの黒幕はメフィラス星人を中心とする宇宙人たちだったとされており、ジェロニモン自身も宇宙人の1人である「奇妙な宇宙人」が母星から連れて来た怪獣で、第3作戦としてウルトラマン抹殺のために地球へ向かう。
当初想定していた作戦はこれが最後だったため、ジェロニモンがウルトラマンに敗れた後、相次ぐ作戦失敗で宇宙人たちが意気消沈する場面が見られる。
尻尾に生えた羽を飛ばす攻撃は、『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では「フェザーショット」と表記されている。



038
宇宙船救助命令
 ★★★★
 監督
円谷一
 脚本
上原正三
撮影
福沢康道
ゲスト出演
北原隆
 
特殊技術
有川貞昌
怪獣デザイン
成田亨
撮影
佐川和夫
 照明
原 勲
1967年4月2日放送  美術
深田達郎
光学撮影
中野稔
助監督
山本正孝
制作担当者
上村宏
 視聴率 34.4%

最終回の前の回だが、次々に新兵器が登場する。

それまで宇宙への飛行は既存のビートルに輪っかを付けた物を装着して飛行していたが、この回では新型の宇宙船が登場、発車シーンまで新設している。
また陸上を走る、キャタピラー戦車も新登場、怪獣登場のみならず特撮シーンのオンパレード。

物語はほとんどが宇宙空間のセットのみ。東宝特撮の「宇宙戦争」のような展開も含めて、かなり予算を注ぎ込んで製作されたと思われる。

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光熱怪獣 キーラのスーツアクターは中島春雄。
名前の由来は英語で「殺し屋」を意味する「キラー」から。デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。
モチーフについては書籍『ウルトラマン研究読本』にて小林晋一郎は口はカミキリムシで背中はフナムシ、『ウルトラTHE BACK-ウルトラマンの背中』にて河崎実はヤゴではないかとそれぞれ推測している。
成田は大きな目に光を入れることで、今までの怪獣のイメージから一新を図ったことを述べている。
キーラが目をカッと見開く際の効果音として、『ウルトラQ』オープニングのブリッジ音楽が流用されている。

書籍『ウルトラマン ベストブック』(竹書房・1993年)では、岩本博士の言葉として最終話に登場するゼットンの胸の発光体はキーラの目を参考にしているとの推測を記述している。

砂地獄怪獣 サイゴのスーツアクターは松島映一。
デザインは成田亨、造型は高山良策が担当した。頭部は万力がモデル。初期デザインはクワガタをモチーフにしていた。

キーラと最終回のゼットンの着ぐるみが完成した後、キーラの相手が必要になったので追加制作された。そのため、着ぐるみとしては最後に作られた怪獣である。
名前は高山が最後に手掛けたことに由来する。

書籍『ウルトラマン ベストブック』では、岩本博士の言葉として最終話に登場するゼットンの顔はサイゴを参考にしているとの推測を記述している。



039
さらばウルトラマン
 ★★★★★
 監督
円谷一
 脚本
金城哲夫
撮影
福沢康直
ゲスト出演
平田昭彦
 
特殊技術
高野宏一
怪獣デザイン
成田亨
撮影
鈴木清
 照明
小林哲也
1967年4月9日放送  美術
大瀬賢一
光学撮影
中野稔
助監督
大木淳
制作担当者
上村宏
 視聴率 37.8%

最終回。
ウルトラマンがゼットンに負けてしまう。。
当時の子供達にとっては衝撃だったのではないだろうか。

その割には、最後は科特隊の新兵器一発で仕留められてしまって、あっけない。

高視聴率だったがスケジュール的にどうにも回らなくなり、強引に最終回にしたらしい。

ハヤタの命と引換えに、ウルトラマンは地球に留まった。ゾフィーが「命を2つ持ってきた」というセリフは感慨深い。

脚本を書いた、沖縄出身の金城哲夫は当時29歳。終戦時は7歳。
多くの民間人が自死して行った沖縄で、金城少年の近辺にも多くの死があったはずだ。
「ハヤタはまだ若い。死なせたくない」というウルトラマンのセリフも胸に刺さる。

正義のヒーローが最後に倒れてしまう「ウルトラマン」は、やはり歴史に残る名作シリーズだろう。

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スーツアクターは荒垣輝雄。
デザインは成田亨、造形は高山良策による。成田は、黒とシルバーを用いることで宇宙感を強く出すことを意図している。

機電の倉方茂雄は、顔の電飾はメフィラス星人のものを流用したと推測している。角はラテックス成形、発光部はアクリルのヒートプレスによるもの。

波状光線は『ウルトラマン Fighting Evolution 3』や『大怪獣バトル』では「ゼットンファイナルビーム」、『ウルトラキッズDVD』などの編集作品などでは
「ゼットンブレイカー」と、目からの光弾は『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では「ゼットン光弾」と表記されている。
また、1兆度の火球は、書籍『ウルトラ怪獣大全集』では「ゼットン火球」、ミニ番組『ウルトラマンM730 ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』並びに書籍『ウルトラマン 超ひみつ100』では「メテオ火球」と名付けられている。

金城哲夫によるノベライズ『怪獣絵物語ウルトラマン』では、正体不明の宇宙人がメフィラス星人の招集した宇宙人たちの中でひっそりと「ゼットンよ早く育て……」と呟く。また、ウルトラマンに勝てた理由はゼットン星人によってウルトラマンへの対策を施されていたことが明かされている。
1兆度の火球とは、当時の大伴昌司による雑誌記事に由来する。後に『大怪獣バトル』や漫画作品で明言されたほか、100兆度の火球「トリリオンメテオ」を放つEXゼットンが登場する。

金城哲夫の「さらばウルトラマン 準備稿シナリオ」や、それをもとに児童書で執筆された『小説 ウルトラマン』ではゼットンにカラータイマーを破壊される描写があるが、本編映像ではウルトラマンが倒れた後もカラータイマーの点滅は続いており、破壊されたという明確な描写は無い。

シナリオ決定稿には「ペンシル状の弾丸(を出す)」「無重力弾(が発射される)」と2つの記載があるため、書籍によっては「ペンシル爆弾」の名称が使われることも多い。準備稿ではゾフィーのスペシウム光線で倒されるという展開であった。
『ウルトラ怪獣大百科』では火の玉を作って放つ様子は半透明の胸から分かるとナレーションされた。





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