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ウルトラセブン

1963年(昭和38年)4月1日に発足した
株式会社円谷特技プロダクション制作のウルトラシリーズ第二作

1966年(昭和41年)7月17日から1957年4月9日まで
TBS系で毎週日曜日19時から30分カラー番組として39話を放送

監修-円谷英二

プロデューサー-末安昌美・三輪俊道・橋本洋二/音楽-冬木透

怪獣デザイン-成田亨(#31まで)/光学撮影-中野稔

出演-中山昭二・森次晃嗣・菱見百合子・石井伊吉・阿知波信介・古谷敏
ナレーター-浦野光 / ウルトラセブン・上西弘次(#14,15のみ)菊池英一

「ウルトラセブン」製作の経緯 (Wikipediaより)

『ウルトラセブン』は、宇宙の侵略者から地球を守るウルトラ警備隊と、ウルトラ警備隊をはじめとした地球人に協力するヒーロー・ウルトラセブンの活躍を描いた物語である。
自然現象の一部としての怪獣出現が主なテーマだった『ウルトラマン』に対し、本作では明確な侵略の意図を持った知的生命体=宇宙人との対立が物語の中心となった。

本作は円谷プロの空想特撮シリーズ第3弾であると同時に、TBSのウルトラシリーズ第4弾として企画された(第3弾は東映(東京)制作の『キャプテンウルトラ』)。『ウルトラマン』と同様に「人類の平和のために戦う特殊チームと、それに協力する巨大ヒーロー」という図式が採用されている。
制作に携わった満田かずほによると、「SF色を強めて高年齢層を取り込むなど様々な面で『ウルトラマン』との違いを意識した」という。

『キャプテンウルトラ』放送中の半年間に制作体制が固められ、「敵は宇宙からの侵略者に統一する」という方向性が示されたうえで、新たな路線を目指すために試行錯誤が続いた。最初の企画案の「宇宙基地No.7」を経た「ウルトラ警備隊」という企画案は、宇宙時代に活躍する地球防衛軍隊員たちと侵略者の戦いを描き、変身ヒーローが登場しないという設定であった。

その後、手を加えられた企画は『ウルトラアイ』として発展する。
ウルトラ警備隊に主人公の「諸星弾」という少年が加わり、危機の際には彼が「レッドマン」に変身して異星人と戦う内容に変更された。『レッドマン』との番組タイトルは円谷ヒーロー作品(『ウルトラマン』と『ファイヤーマン』)でたびたび使われ、本作の脚本の表紙にもその一文があった時期が存在する。
だが、満田によると正式タイトルとするつもりはなく、ヒーローの名前を他社に先に商標登録されないようにするためのダミーであったという。

その後、ヒーローの名前は『快獣ブースカ』の後継作品として金城哲夫が考案していた「7人の猿人が繰り広げる原始時代のコメディ作品」の『ウルトラ・セブン』からタイトルを拝借し、『ウルトラセブン』と正式に決定した。

ウルトラセブンのデザインは『ウルトラマン』と同じく成田亨が担当し、ロボットのようなメカニカルなデザインから青色基調の甲冑風の意匠を経て、現在のデザインが生まれた。

本作の企画書(仮題「ウルトラアイ」の段階)には放送開始が1967年10月15日と記述されていたが、『キャプテンウルトラ』が当初の全26話予定から2話分の短縮措置が取られて全24話となったため、本作の放送開始は10月1日に繰り上がった。

「遊星間侵略戦争の激化によって地球が多くの宇宙人に狙われている」という設定が設けられたため、そうした宇宙人の侵略に対抗すべく世界規模の軍事機構・地球防衛軍が組織されたという設定が導入された。
ウルトラ警備隊は、地球防衛軍内部の特殊戦闘部隊という設定である。また、ストーリーも敵対的な宇宙人に対する諜報戦が描かれることが多いなど、軍事色が強くなっている。

宇宙人やその手下である怪獣やロボットも、「地球を狙う侵略者とその生物兵器またはロボット兵器」という趣が強くなって個々のキャラクター性が薄められ、劇中では名前すら明らかにされないケースも存在した。
この点は、怪獣のキャラクターを重視し、オープニングで怪獣名を出していた『ウルトラマン』と大きく異なる点である。

侵略者がセブンの存在やその正体がダンである事を把握しており、変身道具であるウルトラアイを盗んだりダンの殺害を企てたり、困難な状況に陥れようと試みた事もある(第3話のピット星人や第37話のマゼラン星人マヤ、第5話のヴィラ星人など)。一方で侵略者がセブンの存在やダンの正体を知らず、セブンの登場に慌てたり驚いたりするパターンもたびたび見られた(第10話のイカルス星人や第14話・第15話のペダン星人など)

その一方、身長が自由自在に変えられるなどウルトラマンよりも多彩な超能力を備えたセブンのヒーロー性や、ハードなものから幻想的なものまで多彩に使い分けられた戦闘シーンの演出、ウルトラ警備隊の活躍シーンの爽快さなど、児童層をとらえるエンターテイメント性も追求された。

本作では他のウルトラシリーズと比べて巨大化しない等身大の宇宙人が数多く登場していた分、ウルトラ警備隊にも活躍の場が多く与えられており、セブンに頼らずにウルトラ警備隊のみでこれらの宇宙人を撃滅した例も少なくない。

そのほか、本作の特徴として、着ぐるみの流用が前2作品と比べて少ないことが挙げられる。
これは、着ぐるみショーがビジネスとして確立したため、着ぐるみの数が1体でも多い方が商業的にメリットがあったためであるという(『ウルトラQ』や『ウルトラマン』では制作コスト低減のため、しばしば既成の着ぐるみを改造流用して作る工夫がなされた)。

本作は、企画の段階より英国SF作品『サンダーバード』の影響を強く受けており、商業展開上も前2作品に較べ、メカ類の玩具が多数発売された。人気絶頂にありながら、撮影スケジュールの遅延などで終了せざるを得なかった『ウルトラマン』の反省を踏まえ、本作は『キャプテンウルトラ』の放映中にバンクシーンの撮り貯めが行われたが、なかでもウルトラホークなどの防衛軍超兵器の発進シークエンスは、『サンダーバード』のそれを強く意識した凝った作り込みがなされている。

本作は3クール全39話の予定で放映を開始したが、前番組『キャプテンウルトラ』で平均25.6%まで下落した視聴率を再び30%台に乗せたことで(前半26本の平均視聴率は30.7%)局サイドに評価され、1968年3月末に10本の追加制作が決定する。
しかし、『ウルトラQ』からの累積赤字が深刻化したため、第3クール以降は着ぐるみや特撮セットの費用の引き締めが行われ、等身大サイズで着ぐるみが不要の侵略者しか登場しないエピソード(第33話「侵略する死者たち」、第37話「盗まれたウルトラ・アイ」、第43話「第四惑星の悪夢」)も作られた。
こうした展開が、ヒーローと大型怪獣との格闘戦を期待する児童層の視聴離れを招き、第36話「必殺の0.1秒」で視聴率16.8%を記録して以降、17%から23%の間を行き来する状況となった。
マスコミはこの時期、妖怪ブームとスポ根ブームを喧伝しており、「もう怪獣モノは時代遅れ」の風潮が生まれていたのも大きい(『ゲゲゲの鬼太郎』は1968年1月、『巨人の星』は同年3月にそれぞれ放映開始)。
ただし、後番組『怪奇大作戦』の企画会議は1968年1月12日から本格的に始動しているため、タケダアワーにおける『ウルトラQ 空想特撮シリーズ』の終了は、必ずしも本作の後半の視聴率低下だけが原因ではない。
ウルトラセブン=モロボシ・ダンとアンヌ隊員の別れを描いた最終回(第49話)では、視聴率も放映開始時に近い28.5%を記録した。



1「姿なき挑戦者 2「緑の恐怖 3「湖の秘密 4「マックス号応答せよ 5「消された時間 6「ダーク・ゾーン 7「宇宙囚人303
8「狙われた街 9「アンドロイド0指令 10「怪しい隣人 11「魔の山へ飛べ 12「遊星より愛をこめて」
(欠番)
13「V3から来た男 14「ウルトラ警備隊西へ(前編)
15「ウルトラ警備隊西へ(後編) 16「闇に光る目 17「地球GO!GO!GO! 18「空間X脱出 19「プロジェクト・ブルー 20「地震源Xを倒せ 21「海底基地を追え
22「人間牧場 23「明日を捜せ 24「北へ還れ! 25「零下140度の対決 26「核兵器R1号 27「サイボーグ作戦 28「700キロを突っ走れ!
29「ひとりぼっちの地球人 30「栄光は誰のために 31「悪魔の住む花 32「散歩する惑星 33「侵略する死者たち 34「蒸発都市 35「月世界の戦慄
36「必殺の0.1秒 37「盗まれたウルトラ・アイ 38「勇気ある戦い 39「セブン暗殺計画 前編 40「セブン暗殺計画 後編 41「水中からの挑戦 42「ノンマルトの使者
43「第四惑星の悪夢 44「恐怖の超猿人 45「円盤が来た 46「ダン対セブンの決闘 47「あなたはだぁれ? 48「史上最大の侵略(前編) 49「史上最大の侵略(後編)

001
姿なき挑戦者
 ★★★
 監督
円谷一
 脚本
金城哲夫
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
藤田進
佐原健二
平田昭彦
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1967年10月1日放送  助監督
円谷粲
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 視聴率 33.7%

「ウルトラセブン」第一話。

「ウルトラマン」最終回から半年後の放送。子供達にとっては「待ちに待った」放送だろう。

内容的にはウルトラ警備隊の紹介がほとんど。突然現れたダンが何者なのかは詳しく語られない。
そのままダンが警備隊員に抜擢されるのは良しとしても、もう少しウルトラセブンとは何者なのかを説明してほしかった。

特撮シーンは、分離合体するウルトラホークのシーンなど、警備隊のメカニックの部分が多くを占める。
また敵が巨大化せず、セブンも人間の大きさなので今ひとつ。
高野宏一が引き続き特殊技術の監督を担当している。

体型的なことでは、ウルトラマンと比べると、上西弘次のセブンはずんぐりむっくりの日本人体型となってしまって残念だ。
この後、しばらく日本人体型が続き、ウルトラマンタロウでやっとスラリし長身のウルトラマンとなった気がする。

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カプセル怪獣 ウインダム

モロボシ・ダンに使役されるカプセル怪獣の1体。普段はモロボシ・ダンがケースに入れて携帯するカプセル5つのうち1つに収められており、ダンがそれを投げると巨大化する。ダンがセブンに変身できない時、彼の代わりに戦う。メタル星に生息する金属質の表皮と電子頭脳を持った生物。額のビームランプから破壊光線・レーザーショットを放つが、ここを攻撃されると弱い。

第1話では黄色いカプセルから登場し、クール星人の円盤を2機撃墜するなど善戦するが、円盤の合体光線を受けて倒れたため、ダンにより回収される。

第24話では赤いカプセルから登場し、カナン星人のロケットを攻撃しようとするが、カナン星人に電子頭脳を操られてダンを攻撃する。
セブンを追い回すも度が過ぎて目を回し、元に戻される。その後、再びカナン星人に挑もうとするが、光線を受けてダウンする。

第39話ではガッツ星人を倒すために登場するが、ガッツ星人のテレポートに翻弄された末、円盤からの光線を額に受けて電子頭脳を破壊され、大爆発を起こす。

スーツアクターは春原貞雄(第1話)、鈴木邦夫(第24話)、西京利彦(第39話)
第1話の準備稿および第39話の台本三種類(準備稿・決定稿・決定稿2)では、いずれもミクラスが登場する予定であった。
声は東宝作品の『キングコングの逆襲』に登場したメカニコングの流用。

第32話でも登場してリッガーと戦う予定だったが、撮影の段階でアギラに変更となったほか、第46話の準備稿ではサロメ星人の秘密基地を破壊してダンを脱出させた後、にせウルトラセブンとの戦いで負ける予定だった。
未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、ピグモンに助けられた病身のダンによってアギラと共に召喚され、セブンと共に東京に現れた怪獣軍団と戦うシナリオが予定されていた。


宇宙狩人 クール星人

声は、矢田耕司。
モデルはダニで、それまでの怪獣の二足歩行を前提としたデザインとは一線を画している。

放映当時の雑誌設定では、クール星も円盤と同様に保護色で隠し、他の星からの侵略を回避している。
クール星は文化が発達しているが物資に乏しく、星人たちは高度な科学力で他星を侵略して略奪行為を行なっているとされる。

桑田次郎の漫画版『ウルトラセブン』では、複数体が登場して集団でセブンを襲うが、全員とも返り討ちにされる。
漫画『ウルトラマンSTORY 0』では、第47話以降にザラブ星人の配下として登場。
『ウルトラゾーン』第14話アイキャッチでは、ビラ星人やチブル星人とのトリオで臨んだお笑いのオーディションでハリセンを手にツッコミ役を演じている様子が描かれた。
漫画『酩酊!怪獣酒場』ではバーのオーナーとして登場する。毒舌だが怪獣たちからは面白い人と好かれている。


 

002
緑の恐怖
 ★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
金城哲夫
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
松本朝雄
佐原健二
中真千子
大村千吉
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1967年10月8日放送  助監督
円谷粲
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 視聴率 33.8%

今回は宇宙侵略怪獣が巨大化する。
しかしデザインが今一つ。

ストーリーが「ウルトラQ」的で、方向性が今ひとつ分からない。

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スーツアクターは春原貞雄、佐々木孝吉。
『ウルトラ怪獣大全集』では、別名を植物宇宙人と記述している。

ワイアール星人が使用していたチルソナイトは、『ウルトラQ』にも怪獣ガラモンの入っていた隕石を構成する合金として登場している(脚本は同じ金城哲夫)。
本作品での設定ではワイアール星から産出される金属で、ダンの透視能力が通用しない。衝撃を与えると甲高い音が鳴るが、硬度はあまり高くなく、金属塊はダンの振るった金槌の一撃で破壊されている。
後年、円谷プロ公式サイトのエイプリルフールネタでは、本作品の「チルソナイト808」は「金属」、ガラモンの「チルソナイト」は「合金」とそれぞれ解説されていた。

ワイアール星人の名前は、植物に含まれる葉緑素をローマ字に直したときの「YouRyokuso」からきている。
デザインは成田亨。体が空洞に見えるよう、着ぐるみの各所には鏡がはめ込まれている。成田はこの手法について、「成功とはいえない」と評している。

ロマンスカー内の撮影では、本編助監督の佐々木がスーツアクターの手配を忘れてしまった。そこで自ら着ぐるみに入ることで、監督たちの許しを請うたという。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっている。


003
湖の秘密
 ★★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
金城哲夫
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
高橋礼子
金井大
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1967年10月15日放送  助監督
円谷粲
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 視聴率 32.1%

第三話ではカプセル怪獣のミクラスが登場する。
エレキングとの闘いは面白く、迫力ある。

この回あたりから「ウルトラセブン」シリーズは、宇宙からの侵略者との闘いがテーマだと分かり始める。


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カプセル怪獣 ミクラス
第3話「湖のひみつ」、第25話「零下140度の対決」に登場。
カプセル怪獣の一つで、主人公モロボシ・ダンがウルトラセブンに変身できない場合に、代わりに戦う。

第3話ではダンがピット星人にウルトラアイを盗まれたため、青のカプセルから登場する。エレキングを投げ飛ばすが、電気を浴びせられて敗れる。
第25話ではダンが雪中でウルトラアイを失くしたために、黄色のカプセルから登場する。
ガンダーとの戦闘では善戦するが、敵の飛行能力に翻弄されて敗れ、カプセルはセブンがガンダーを倒した後に回収される。第25話のみ口から赤い熱線を放つ。

スーツアクターは西京利彦(第3話)、鈴木邦夫(第25話)。
造型は高山良策が担当した。制作はウインダムより早く、第1回撮影会にも登場している。

第3話の準備稿で登場するカプセル怪獣はレッドキングの予定だった。
第1話の準備稿および第39話「セブン暗殺計画」の3種類の台本(準備稿、決定稿、決定稿2)にはいずれも登場が予定されていたが、完成作品ではウインダムに変更された。

第25話の脚本では、ミクラスはロボットモンスターであるため冷凍光線が効かないと書かれていた。
放送当時に発表された桑田次郎の漫画版では、エレキングの尻尾の電撃には余裕で耐え、逆に尻尾を掴んで振り回して投げ飛ばすなど優勢に戦っていた。しかし復活したエレキングの電撃光線の直撃を何発も浴びてしまい、焼き殺される寸前でカプセルに回収される。
同漫画のナレーションでは、カプセル怪獣は地球で言うところの家畜に相当するという解説がされていた。


変身怪人 ピット星人
名前は、キューピッドのような可愛い女の子に化けて相手を惑わすことから付けられた。
準備稿の名称はマーガレット星人だったが、決定稿でピット星人に変更された。
デザインは成田亨によるもので、トンボをモチーフとしている。成田は抽象的なフォルムがまとまり、最も気に入っていると述べている。
マスクはラテックス製で、眼はFRPだが、別に造形したものを接着したのではなく、同じ型に流し込んで成形されたため、眼と顔に継ぎ目が存在しない。
川のほとりに着陸していた円盤のシーンは原寸大レプリカを作成して河原に設置し、撮影したという。
放送当時に朝日ソノラマより発売されたソノシート『ウルトラセブン 恐怖の怪獣狩り!』では、本編と同様にエレキングを操る。アンヌに化けてハイドランジャー内でダンを襲おうとするが、セブンに変身されて返り討ちにされる。

宇宙怪獣 エレキング

スーツアクターは池田芙美夫、鈴木邦夫。
セブンに尾を巻きつけるシーンでは、着ぐるみとは別に長い尾が用いられた。
ミクラスと揉み合うシーンの撮影時には右のアンテナ角が折れ、現場で補修されている。
エレキングが出現した湖のセットには、ウルトラホーク1号の発進シーンのセットが流用されている。

準備稿では、エレキングと戦うカプセル怪獣はレッドキングが予定されていた。
週刊少年マガジンに連載された桑田次郎によるコミカライズ版『ウルトラセブン』では、当初口蓋に牙が生えているように描かれており、連載中にデザインが修正されている。同漫画のエレキングは空を飛び、セブンやホーク1号と空中戦を行う。

未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、宇宙人15人が手を組んで結成された宇宙人連合により蘇生され、ゲスラやペスターと共に第3話の湖から出現した際と同様に東京湾から出現する。
その後、ピグモンの提案した怪獣ファイトをペギラ、ネロンガ、レッドキング、ジェロニモンと共に最後まで残りセブンを苦しめるが、セブンを助けに現れた黄金怪獣ゴードに倒されるというシナリオが予定されていた。

尻尾で相手を絡め取っての電撃攻撃は、『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では「エレクトリックテール」と表記されている。
ビデオ『ウルトラ怪獣伝説』では、テレスドンの危機を救うために出撃するが、セブンとの戦いで倒される。映像は『ウルトラセブン』の「湖のひみつ」の流用。
『ウルトラファイト』では、放電光線が火と呼ばれている。



004
マックス号応答せよ
 ★★
 監督
満田かずほ
 脚本
山田正弘
金城哲夫
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
佐原健二
水上竜子
 
特殊技術
有川貞昌
撮影
佐川和夫
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1967年10月22日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 32.5%

非常にツマラナイ。
悪者の女がウルトラアイを盗む前回と同じ。基本的に宇宙人が地球を征服するパターンも同じ。

セブンが巨大化せずに、警備隊の隊員と対等に喋ったりするのは神秘性、ヒーロー性が薄れてしまう。

ラストの宇宙遊泳もお笑いでしかない。
番組は回が進むにつれて、視聴率が下がっていった。さもありなん。

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反重力宇宙人 ゴドラ星人のスーツアクターは西京利彦。声は小林恭治。

西京は、表情で芝居ができないことから全体で感情を見せようと考え、高笑いする場面では肩や体を揺するなどしている。
名前は海を舞台にした話であることから、水の都ヴェネツィアのゴンドラにちなんでいる。
番組開始時の撮影会で、ウルトラセブン・ウルトラ警備隊隊員・円谷英二、ミクラスと並んでいるショットが撮影され、書籍類で使用されている。

デザインは成田亨によるもので、成田は「『ウルトラセブン』での宇宙人デザインの基本スタイル」と称している。
デザイン画では、両手はハサミではなく、地球人のように五指があるものとして描かれていた。
高山良策による着ぐるみも当初はデザイン画と同様に造型されており、ハサミは円谷プロによって取り付けられたものである。

未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、バルタン星人や他の宇宙人たちと共に宇宙連合軍を結成し、蘇生させた怪獣たちを出撃させるが、ピグモンの提案した怪獣ファイトで暴走した怪獣たちに食い殺される、というシナリオが予定されていた。
放送当時の出版物では、ゴンドラ星人と記述されているものもある。
セブンの突進をかわして空中からキックするシーンでは、ゴドラ星人を持ち上げているスタッフの腕が映り込んでしまっている。




005
消された時間
 ★★★★
 監督
円谷一
 脚本
菅野昭彦
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
山本耕一
 
特殊技術
有川貞昌
撮影
佐川和夫
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1967年10月29日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 32.9%

円谷一監督作。
流石に脚本が練られていて面白い。

海老を模したビラ星人のデザインが良い。スーツアクターが入って居らず、操演だけでの闘いシーンも面白い。

羽田空港からのモノレール・ミニチュアもよく出来ていた。


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声の出演は辻村真人。
第一話のクール星人と同様の操演式の宇宙人。
デザインは成田亨によるもので、モチーフはウチワエビ。

書籍『ウルトラ怪獣列伝』では甲殻類から高等進化したものと推測している。

放送当時の児童誌では、名前の由来を「新聞のビラのようにビラビラしているから」と記述している。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっている。
『ウルトラゾーン』第14話アイキャッチでは、クール星人、チブル星人とのトリオでお笑いのオーディションを受けている様子が描かれている。



006
ターク・ゾーン
 ★★
 監督
満田かずほ
 脚本
若槻文三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
宮川洋一
 
特殊技術
有川貞昌
撮影
佐川和夫
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1967年11月5日放送  助監督
円谷粲
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 視聴率 32.4%

どうにも面白くない。

警備厳重な科特隊に侵入した宇宙人を野放しにするダンとアンヌが理解できない。

また宇宙船団がウルトラホークが接近しても攻撃しない理由が分からない。

ラストの、逃げおおせた宇宙人を、ダーク・ゾーンとして笑い話にするのも分からない。

ウルトラホークなどの出撃シーンの編集が、かなり間延びしていたので、最初の編集段階で早収してしまったのだろう。

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スーツアクターは山本一。声は日笠潤一。
デザインは成田亨によるもので、ゴドラ星人の応用としている。

ペガッサ星人が使用したペガッサガンは、第11話におけるワイルド星人戦でキリヤマ隊長が使用する。
各所で多用されている鏡台に向かうアンヌの後ろに立つスチールは特写用のものであり、劇中ではそのようなシーンはない。

「侵略の意図のない宇宙人と図らずも利害が対立する」「地球人が侵略者・加害者の立場になる」といった『ウルトラセブン』でしばしば見られる図式の最初のものである。
大伴昌司が構成を務めた怪獣図鑑では、目から「ペガッサ光線」という溶解光線を出し、「ひとっとびで、国会議事堂を飛びこえる力がある」と記述されている。

放送当時、朝日ソノラマのソノシートに収録された「3大星人の逆襲」は「ダーク・ゾーン」の後日談であり、生存していたペガッサ星人(声:千葉耕市)がゴドラ星人やワイアール星人と結託して復讐する物語である。
セブンのアイスラッガーには耐えるが、エメリウム光線で倒される。なお、この音源はジェネオン エンタテインメントのDVD『ウルトラセブン1967』に復刻収録されている。



007
宇宙囚人303
 ★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
金城哲夫
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
西條康彦
 
特殊技術
的場徹
撮影
佐川和夫
 美術
深田達郎
操演
沼里貞重
1967年11月12日放送  助監督
東條昭平
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 視聴率 29.1%

ラスト、ナレーションによってキュラソ星と地球の間に友好関係が結ばれたことが示唆されるが、
ウルトラ警備隊は宇宙からの侵略から地球を護るために結成されたはずなのに、すでに友好関係のある宇宙人が居た事に驚いた。

宇宙人の囚人を出すということは逃亡者でなければならず、その為には平和な星が必要となるわけで、
突然このような強引な設定は、番組コンセプトが統一されていないのでは、と思える。


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スーツアクターは松原靖。名前は吸血鬼ドラキュラにちなんでいる。

小学館コロタン文庫『ウルトラ怪獣500』では、「宇宙囚人」と記載されている。

着ぐるみの体部分は、『ウルトラマン』の2代目ケムール人を流用したもの。
また、頭部もケムール人に似たデザインで、同様の眼球可動機構も内蔵されている。

当時の台本は拗音が表記できておらず、「キユラソ星人」と書かれているため、
出演者はたびたび「キユラソ星人」「キューラソ星人」と発音している。

アンヌ役のひし美ゆり子が監督の満田かずほに訊いたところ、金城哲夫が飲食店の場でリキュールから音をもじって充てたという。
決定稿ではβ号機内でのセブンとキュラソ星人の対決が描かれているが、完成作品ではカットされ、セブンの変身は炎上するβ号から脱出するためだけに行われている。

デザインは成田亨によるもので、覆面をモチーフとしている。デザイン画では別名を「異次元宇宙人」と表記しており、同じくデザイン画で「宇宙囚人」と書かれている
イカルス星人と当初のデザインが入れ替わっているのではないかとする説がある。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。
内山まもるによる漫画版『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、
グア軍団の地球襲撃の目を逸らす手段として、怪獣戦艦キングジョーグとギエロニアによりキュラソ星が襲撃を受けている。


008
狙われた街
 ★★★★★
 監督
実相寺昭雄
 脚本
金城哲夫
撮影
福沢康道
ゲスト出演
穂積隆信
岡本四郎
 
特殊技術
大木淳
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1967年11月19日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 29.6%

実相寺昭雄監督作。

最初からかなりハードな展開。とても子供向けとは思えない流れ。
科特隊本部の照明も暗部が多い。

木造の集合アパートにひそむ宇宙人。卓袱台の両端に対峙する二人。
そして突然宇宙船内部に繋がり、木造アパートの屋根が割れて、宇宙船が発進する驚き。

夕景バックの闘い。
夕日の作り物が少々粗が見えていたが、やはりこれは傑作の一本だろう。

特殊技術の大木淳は、これが「ウルトラシリーズ」初監督。
以下Wiliより転載。

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大木 淳吉(おおき じゅんきち、1940年- 1996年 )は、日本の映画監督。
別名:大木 淳。法政大学経済学部卒。

1964年、サンケイ映画社でのドキュメンタリーなどを経て円谷特技プロダクションに入社。円谷英二に師事し、『ウルトラQ』で本編班演出部助監督と『マグマ大使』で特撮助監督、『ウルトラマン』で特撮班助監督を手掛け、『快獣ブースカ』で特殊技術デビュー。

実相寺昭雄とコンビを組むことが多く(『無常』『曼陀羅』などでは助監督にもついている)、デビュー作の『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」、現在欠番作品となった第12話「遊星より愛をこめて」のほか、映画『帝都物語』(1988年、東宝)のビジュアルスーパーバイザー、『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』の特技監督を手がけた。
没後も『ウルトラマンティガ』の実相寺昭雄の監督作品(37話、40話のみ。株式会社コダイ制作分)にプロデューサーとしてクレジットされている。
実相寺担当の2話は大木の弔い合戦として制作されたものである。

『帰ってきたウルトラマン』第32話「落日の決闘」では本編監督も兼任した。
これ以降、本編監督としての参加もふえ、『ミラーマン』『ファイヤーマン』『ジャンボーグA』『ウルトラマンレオ』では、特撮監督は担当せず、本編のみを監督していることも多い。
とくに『ファイヤーマン』は1〜2話や重要な話の演出を手がけ、実質的なメイン監督だった。
本編監督をつとめた場合は、実相寺昭雄の影響をうけた前衛的な映像が多いが、もともと特技監督としても色彩を駆使した幻想的な絵作りが得意だった。
『ジャンボーグA』では本編の監督として最終回の演出も手がけた(特撮監督は佐川和夫、吉村善之)。

なお、本名は大木淳吉だが、『帝都物語』以前は大木淳名義で参加しており、こちらの名前での活動期間のほうが長い。
大木淳というペンネームを使用していた理由は、円谷プロダクションでの満田かずほの薦めによるものだという。

プロデューサーに転向していた時期もある。
プロデューサーとして『恐竜探検隊ボーンフリー』(プロデューサー補)、『恐竜大戦争アイゼンボーグ』、『恐竜戦隊コセイドン』、『ぼくら野球探偵団』を手がけた。このうち『恐竜探検隊ボーンフリー』『恐竜大戦争アイゼンボーグ』では自ら監督をした作品もある。その後は円谷プロダクション制作の2時間ドラマのプロデューサーも手がけた。

1996年12月13日に肺がんのため、56歳で逝去した。


主な参加作品
ヒップで勝負(1965年)*助監督

ウルトラQ(1966年)*助監督
ウルトラマン(1966年 -1967年)*助監督
ウルトラセブン(1967年 - 1968年)*特撮監督
帰ってきたウルトラマン(1971年 - 1972年)*特撮監督、本編監督
ウルトラマンタロウ(1973年 - 1974年)*特撮監督
ウルトラマンレオ(1974年 - 1975年)*特撮監督、本編監督
ウルトラマンをつくった男たち 星の林に月の舟(1989年)*SFXスーパーバイザー
ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説(1990年)*特撮監督
ウルトラマンティガ(1997年 37話、40話のみ)*コダイ プロデューサー

快獣ブースカ(1966年 - 1967年)*特殊技術
マグマ大使(1966年 - 1967年)*助監督
マイティジャック(1968年)*特撮監督
戦え! マイティジャック(1968年)*特技監督
怪奇大作戦(1968年 - 1969年)*特撮監督
チビラくん(1970年 - 1971年)*監督
シルバー仮面(1971年 - 1972年)*監督補、本編監督、特撮監督
ミラーマン(1971年 - 1972年)*特撮監督、本編監督
怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス(1972年)*特殊技術
ファイヤーマン(1973年)*本編監督、特撮監督
ジャンボーグA(1973年)*特撮監督、本編監督

恐竜探検隊ボーンフリー(1976年 - 1977年)*プロデューサー補、監督
恐竜大戦争アイゼンボーグ(1977年 - 1978年)*プロデューサー、監督
恐竜戦隊コセイドン(1978年 - 1979年)*プロデューサー
ぼくら野球探偵団(1980年)*プロデューサー
帝都物語(1988年)*ビジュアルスーパーバイザー
丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる(1989年)*ビジュアルエフェクトスーパーバイザー
ほしをつぐもの(1990年)*特撮スーパーバイザー
実相寺昭雄の不思議館1(1992年)※オリジナルビデオ作品・監督
D坂の殺人事件(1998年)*プロデューサー

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声の出演は中江真司。スーツアクターは荒垣輝雄。

スーツ素材にはシート状のフォームラバー(シートフォーム)を用いている。
スーツは制作が間に合わなかったことから未塗装の状態で納品され、池谷仙克が現場で塗装した。
また、実相寺昭雄が監督を担当した本話は、たばこによって発狂させられる登場人物やそれに翻弄される周囲の描写、会話中の登場人物の表情が判別できなくなるほどの影を多用した演出が尺の大半を占めており、メトロン星人の本来の姿が終盤にしか登場しないことも、スーツの制作の遅延をカバーする形となっている。

なお、前述の通りあぐらをかくシーンがあるため、実相寺はデザイン担当の成田亨に「座りやすくしてくれ」と注文を付けていた。

探検隊が宇宙ケシを持ち帰った星として言及されたワイ星は、未発表脚本の「認識票No.3」に登場する星である。
『ウルトラマンマックス』では、この際に一命を取り留めて生き延びていたという設定で再登場している。



009
アンドロイド0指令
 ★★★★
 監督
満田かずほ
 脚本
若槻文三
撮影
逢沢譲
ゲスト出演
植村謙二郎
小林夕岐子
 
特殊技術
的場徹
- - 操演
中島徹郎
1967年11月26日放送  - - - -
 視聴率 30.6%

デパートの中での、おもちゃの戦車や飛行機での攻撃シーンが面白い。

子供達が銃を持って、軍事パレードのように、あるいは学徒出陣のように更新するカットも秀逸。

しかしラストがあっけない。巨大化しないセブンは物足りない。
またズングリムックリの体型が分かってしまい、ウルトラマンのような憧憬心が湧かない。

この回はセットでの特撮シーンが無いので、操演と光学合成のみがクレジットされている。

本編のカメラマン、逢沢譲が特撮シーンのカットも撮影担当している。


逢沢 譲(1924年- 2012年)
1944年に東宝撮影所の撮影助手として入社。
1954年に公開された『ゴジラ』の五ヶ所湾ロケでの海中撮影のシーンで、本職のサルベージ会社が協力したが、このサルベージ会社の職員がうっかり送気ポンプの操作を誤り、水中撮影中の逢沢が窒息しかけるアクシデントが起きた。

撮影助手
ゴジラ(1954年)
大怪獣バラン(1958年)

撮影技師
独立愚連隊(1959年)
悪い奴ほどよく眠る(1960年)
独立愚連隊西へ(1960年)
どぶ鼠作戦(1962年)
月給泥棒(1962年)
天国と地獄(1963年)(撮影応援)
レッツゴー!若大将(1967年)
伊豆の踊子(1967年)
乱れ雲(1967年)
フレッシュマン若大将(1969年)
ブラック・コメディ ああ! 馬鹿(1969年)
コント55号 俺は忍者の孫の孫(1969年)
大日本スリ集団(1969年)
コント55号 宇宙大冒険(1969年)
野獣都市(1970年)
ゴジラ対メガロ(1973年)
王将(1973年)
ゴジラ対メカゴジラ(1974年)
喜劇 だましの仁義(1974年)
どてらい男(1975年)
あいつと私(1976年)
日本人のへそ(1977年)
若い人(1977年)
惑星大戦争(1977年)
青春グラフィティ スニーカーぶるーす(1981年)

テレビ作品
ウルトラセブン(1967年 - 1968年)
ウルトラマンA(1972年 - 1973年)※第6話まで


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チブル星は、星人たちも含めてすべての生物がコンピューターの管理下に置かれている(放映当時の雑誌設定)。
「ちぶる」は沖縄方言で「頭」という意味。同話の脚本を手掛けた上原正三が沖縄県出身だったことに由来する。
デザインは成田亨によるもので、貝殻を抽象化したものと述べている。

一峰大二の漫画版『ウルトラセブン』では、正体が露呈したと同時に巨大化してウルトラセブンと対峙。格闘戦でウルトラセブンを苦しめるなど、テレビ版と違って強敵として描かれるが、最後はセブンのアイスラッガーによって一刀両断される。
『フィギュア王』に掲載された「ゴードの巻」では、一峰大二の漫画版同様に巨大化してセブンを襲ったが、こちらでも最後はアイスラッガーで両断される。
『ウルトラマンタロウ』放映当時の学年誌の記事[要文献特定詳細情報]では、怪獣軍団の参謀を務める。作戦会議などでもメフィラス星人やヤプール、ヒッポリト星人などの幹部らとともに姿を見せている。
『ウルトラマン80』放映当時の小学三年生の漫画版では、怪獣墓場に眠る歴代のロボット怪獣を修理再生した軍団を率いて地球に襲来する。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっている。
『ウルトラゾーン』第14話アイキャッチでは、クール星人、ビラ星人とのトリオで臨んだお笑いのオーディションでボケ役(クール星人にハリセンで叩かれる)を演じている。
また、コントパート(「不良怪獣ゼットン」「怪獣職務質問」)では、アンドロイド0指令を警告するチラシが背景に登場する。
『ゆがふぅふぅ』(沖縄テレビ)の番組内のお笑い番組「GONGON」には、チブル星人と沖縄民謡歌手・登川誠仁の名前にかけたチブル誠仁というキャラクターが登場する。



010
怪しい隣人
 ★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
若槻文三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
山本廉
百合かほる
 
特技技術
的場徹
撮影
佐川和夫
 美術
深田達郎
操演
沼里貞重
1967年12月3日放送  助監督
東條昭平
- - -
 視聴率 31.7%

石油コンビナートの特撮シーンは迫力あり。

しかし巨大化したイカルス星人のデザインがダサ過ぎ。
耳を立て両手を揺らす、変な仕草もダサい。

それまでの宇宙人がウルトラアイを盗んだりしていたのに
この宇宙人はダンに対して「お前は誰だ」などど驚くのはチョット可怪しい。

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スーツアクターは鈴木邦夫。
デザインは成田亨によるもので、魚とコウモリをモチーフとしている。
特徴的な髭は、「亀の子だわし」を使用したもの。

デザイン画では別名を「宇宙囚人」と表記しており、同じくデザイン画で「異次元宇宙人」と書かれているキュラソ星人と当初のデザインが入れ替わっているのではないかとする説がある。
四次元空間内での脚本には、カプセル怪獣にどのような怪獣が入っていたのか具体的な記述がない。
耳をパタパタと開閉させながら接近してくるシーンでは、イカルス星人の背後に隠れて耳を動かすスタッフの手が一瞬映ってしまっている。

『ウルトラQ』の未発表脚本には「怪しき隣人」という本作品に似たタイトルが存在する。

一峰大二の漫画版『ウルトラセブン』では、イカルス星人が倒された直後にその円盤群が地球に襲来し、ウルトラ警備隊やセブンと戦っている。
未発表作品「宇宙人15+怪獣35」ではバルタン星人や他の宇宙人と手を組み、宇宙連合軍を結成して怪獣軍団を出撃させるが、ピグモンの提案した怪獣ファイトで翻弄した怪獣たちに八つ裂きにされるというシナリオが予定されていた。『フィギュア王』に掲載された「ゴードの巻」でも、宇宙人連合の1体として登場している。



011
魔の山へ飛べ
 ★★
 監督
満田かずほ
 脚本
金城哲夫
撮影
逢沢譲
ゲスト出演
春日章良
荒垣輝雄
 
特殊技術
的場徹
撮影
佐川和夫
 美術
深田達郎
操演
沼里貞重
1967年12月10日放送  助監督
東條昭平
- - -
 視聴率 31.7%

この回はアンヌ隊員が登場しない。菱見百合子は風邪でもひいたか?
また隊長の中山昭二が初めて警備隊の外に出動している。あまり必然性はないが・・・。

ダンが死んじまうこの回、当時する老齢宇宙人や宇宙龍のデザインがダサくて、今ひとつ乗れない。


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宇宙野人 ワイルド星人の声は丸山詠二。スーツアクターは荒垣輝雄。

スーツアクターの顔が見えるデザインは成田亨によるもので、「年老いた宇宙人」をコンセプトとしている。スーツの体毛にはタワシが用いられている。

桑田次郎の漫画版『ウルトラセブン』では、おおむねテレビ版と同じ行動を取るが、最後はナースの敗北を見届けて自決する。
『ウルトラゾーン』第12話アイキャッチでは、長崎くんちの龍踊り(龍はナース)で玉持ちと龍衆の先頭を演じている様子が描かれている。

宇宙竜 ナースは操演によるもので、怪獣形態は高山良策により大小2種類が造られた。




012
遊星より愛をこめて
:欠番
 監督
実相寺昭雄
 脚本
佐々木守
- -
 
特殊技術
大木淳
- - -
1967年12月17日放送  - - - -
 視聴率 32.8%

スペル星人が登場する『ウルトラセブン』第12話「遊星より愛をこめて」は欠番扱いとなっている。
1970年以降、日本国内では一切再放送されていないと同時に、映像ソフトにも収録されていない。

第12話の内容
宇宙のどこかで大爆発が起きた。ウルトラホーク2号で宇宙パトロール中だったソガ隊員とアマギ隊員は、大爆発による放射能を検出する。
一方、東京では若い女性が突然昏倒し、やがて死亡する事件が多発する。分析の結果、彼女たちは白血球が急に欠乏する「原爆病」に似た症状を発していたうえ、地球に存在しない金属でできたメーカー名もネームもない謎の腕時計を所持していた。
2つの「線」は、やがてアンヌの旧友・山辺早苗と彼女の恋人・佐竹三郎で交差する。佐竹が早苗に贈った腕時計には、人間の血液を奪う機能があった。
そして、佐竹は地球人の血液を奪いに来たという本性を現し、スペル星人の放射能に冒された異形の姿をさらけ出す。
スペル星人は腕時計に偽装したメカで血液を収集するが、被害者は白血球が皆無に近くなり昏倒、ダンは「原爆病によく似た症状」という台詞がある。
なお、作中ではセブンの出自がM78星雲であることが初めて言及される。

作品の評価
本編は監督 実相寺昭雄、脚本 佐々木守のコンビにより制作され、本放送では32.8%と全49話中第4位の高視聴率をマークした。
しかし、本放送時は抗議などは一切なく、再放送も同様であった。

劇中に登場するスペル星人の姿は、
全身は真っ白
凹凸のない能面のような顔
体の所々にケロイド(火傷などによる皮膚の外傷状態。通常生活でも起こりうる。)を彷彿させる黒い大きなシミのような物があり、時折オレンジに点滅する。

佐々木守の脚本におけるスペル星人は、「かぶと虫のような」と表現されていたが、その経緯について佐々木は「何かの形にしないといけないから、そういう風に書いていただけで僕のウルトラマンの怪獣はみんなそうですよ」とのコメントを残している。

監督の実相寺昭雄はデザインに関する初期の打ち合わせで「毛細血管が浮き出たようなイメージで打ち合わせした」「色が全部出ちゃったような青白さを出したかったんだよ 血管が浮き出ているようなね ジャミラとは違って乾燥していない体が透けていて赤血球と白血球がせめぎあうイメージで」といったすり合わせを行い、昆虫から人型への変更や、スペル星人の体色、ケロイドなど具体的なデザインの成田への依頼について、以下のようなコメントを残している。

”スペル星人のケロイドや白い体は実相寺監督のアイディアだったのか?” との質問について
「そうだね でもそれがあまり成田さんのデザイン意欲をそそらなかったんだね」「あまりいいデザインではなかったから、12話での特撮シーンは少ないですよ」

”白い服にケロイドというのを考えたのは実相寺監督だったのか?” との質問について
「デザインしたのは成田さんだけど、僕がこういう風(ケロイド状)にしたいと依頼したんだ」「最初は何か昆虫的なものだったらしいけど、それを僕が人間の姿にさせたんだ」「成田さんは怪獣を人間っぽくするのは嫌がる人だったから気が進まなかったようだね」

”被爆者を連想させるようなデザインだからまずい”という抗議団体の主張に対して
「人の見方だから そう見えないと言えば終わり 笑いものにしているわけではない 」と反論した上で、「地球の話じゃないんだから」「地球が被爆の被害が少ないから 地球人の血を採りにきたわけだよ だからメトロン星人みたいな形じゃ困るんだよね」

また実相寺は同人誌のインタビューで、デザイン画のコピーを見た上で、「僕がうちあわせした時のデザイン画は、もっと書き込まれていて、ケロイドの部分は血管まで書いてあったような気がする 大きなボードに書いてあった」とのコメントを残しているが、実際にスペル星人の腰の部分に血管が見えているシーンは本編でも確認できる。

成田亨は、自著の中で彼が『ウルトラマン』で定めた怪獣デザインのポリシーと相反するために難色を示したものの、実相寺に押し切られ「ほとんど投げやりにデザインした」と回顧している。
また成田夫人も(スペル星人の件については)「撮影の最中に聞いておりました。『困ったもんだ ケロイド状のものを子供番組向けの怪獣に作らないといけないのか』と、うちに帰ってきてはっきり言っておりました」と、実相寺からデザインを要望された成田の苦悩について回顧している。


欠番までの経緯

1967年12月17日 ウルトラセブン 第12話の初回本放送が行われた。

「きゅうけつうちゅうじん」「きゅうけつかいじゅう」「被爆星人」、別名をつけずスペル星人の名前のみ記載など、最初から一貫した別名の表記はなかった。
本放送時後に何度も行われた再放送時でも問題視する反響はなかった。再放送も通常通りの放送スケジュールに組み込まれて放送され、関連商品も発売された上、各種イベントにもスペル星人の着ぐるみが度々登場した。
1970年 夏 ウルトラセブンのプロデューサー末安昌美の実弟で当時円谷プロの営業を担当していた末安正博は、親交のあった竹内博(当時中学3年)に詳しい設定資料を作ってほしいと依頼。竹内は大伴が担当した怪獣図鑑の文献や『週刊少年マガジン』『ぼくら』などの雑誌記事をまとめた資料集を作成した。この資料上 スペル星人の別名は「被爆星人」となっていたが、円谷公認の設定案として採用され、各出版社に配布された。

1970年10月1日 小学館より出版された『小学二年生 11月号』のふろく「かいじゅうけっせんカード」に「ひばくせい人」の別名がついたスペル星人が掲載された。
1970年10月4日 このカードを見た女子中学生が、フリージャーナリストであり東京都原爆被害者団体協議会の専門委員でもあった父・中島龍興(筆名・中島竜美)に相談、カードに記載された「ひばく」の文言を問題視した中島は『小学二年生』の編集長に抗議の手紙を送った。
中島がこの件を所属していた市民サークル「原爆文献を読む会」のメンバーに話したところ、メンバーは知り合いの朝日新聞の記者にこの問題を伝えた。

1970年10月10日 朝日新聞に『被爆者の怪獣マンガ』『「残酷」と中学生が指摘』 などの見出しとともに「実際に被爆した人たちがからだにケロイドをもっているからといって、怪獣扱いされたのではたまらないと思った」との中島の長女の感想、「現実に生存している被爆者をどう考えているのか、子供たちの質問にどう答えるのか」との中島の抗議文と「同社(小学館)からの返事はまだない」などの記事が、小学館・円谷プロ両社からの正式なコメントがない中で掲載された。

抗議運動は短期間のうちに広島・長崎の被団協などにも拡大した。他の新聞社なども同様に抗議団体の主張のみを大きく取り上げた記事を記載したため、抗議行動は全国的規模に拡がった。
この後 中島は直接小学館を訪れ、当時『小学二年生』の編集長だった井川浩を相手に「机をバンバンたたく激しい抗議」を行なったとされるが、中島は後のインタビューで「当時 被爆者の差別が多くなっていた」と抗議の背景にふれた上で「相当頭にきたんでしょうね。カードしか見ていないのに抗議というわけですから」「僕の抗議は二次使用(であるカードのみ)を問題にしたということ でもそれが広がってしまって、放送そのものへの抗議に発展しちゃったんです はずみがついて運動がもりあがってしまった」「カードがなければ抗議はしなかったと思う 放送したTBSに抗議はしていない」「番組を見ずに抗議したのは大きな問題だった」「記事は少しオーバーと思ったが、直接抗議に行った」 「私の投書が結果的に第12話を封印させてしまった 表現の自由を潰してしまったという思いがある 簡単に存在をなくすことは怖いことだ」などのコメントを残している。

抗議を受けた井川は、後のインタビューで当時を振り返り出版元として「被害者への配慮が足りなかったと思い、紙面で謝罪した」 「被害者を怪獣扱いしたつもりはないので、被害者を怪獣扱いしたと報じた新聞にはこちらも抗議し、20紙以上が報道を詫びたが、朝日新聞は一切対応しなかった」 などのコメントを残している。

抗議を受けて竹内が作成した設定資料の「ケロイド」の文言は黒く塗りつぶされ「被爆星人」の別名は「吸血星人」に差し替えられた。
当時の円谷プロの状況を振り返り、竹内は「社長にまで及んだ抗議に社員は戸惑っていた 上司に頼まれ私はハサミでスペル星人の円盤のスチールネガを切った」、円谷プロで元特殊技術スタッフだった熊谷健は「被爆者を差別するといった気持ちはなかった。しかしケロイドにクレームがつき弁解できず」などのコメントを残している。

カードに記載された別名の引用元となった『怪獣ウルトラ図鑑』の著者 大伴昌司は、円谷プロから「(スペル星人の)設定や特徴は、大伴が作ったんじゃないか、けしからん」と叱られ、一時ノイローゼになったらしい と当時出版社の人間から聞いたとの竹内博のコメントが残されている。

第12話の封印後、大伴は竹内に対して一度もスペル星人について語ることはなかったという。
1970年10月21日 朝日新聞の記事を皮切りに全国に拡大した抗議活動により『小学二年生11月号』だけでなく、カードと同様に「被爆星人」と記載のあった既刊の秋田書店 『怪獣ウルトラ図鑑』などにも矛先がむけられた
円谷プロは発行元としての配慮不足について謝罪した。被害者を怪獣扱いしたとの報道については「原水爆を否定する気持ちと全く変らない態度で製作したものであります」「従いまして、一部の新聞が報じましたような被爆者を怪獣扱いしたとか、モデルにしたなど、そのような考えで製作したものでは毛頭ありません」と否定し、「今後一切、スペル星人に関する資料の提供を差し控える」と約束。小学館をはじめとする各出版社もスペル星人を扱わないことを取り決めた。あわせて再放送中の第12話の放送も急遽中止したことで、抗議は一旦収束した。

しかしそのわずか半年後、本編の二次使用作品である『ウルトラファイト』の再放送でスペル星人が再登場したことで、円谷側は再び謝罪に追い込まれ、解決策として第12話の作品自体を封印することを決めた、とされる。
封印ついては長く制作関係者や出演者に対しても伝えられることはなく、後のインタビューで佐々木守は「知ったのはずっと後。原爆実験はいけないということを子供たちにわかってほしいと思い書いたが、封印されて問題が大きくなり困った」、
友里アンヌ役のひし美ゆり子は「封印したことを知らされなかった」、中島は「(インタビュアーの何が問題だったのかわからないという発言に対して)それが一番の問題、私はウルトラセブンの愛好者から加害者第一号として叫弾された 不明瞭な形で封印されたからそのようなリアクションが出る」など、封印の経緯説明の不足を指摘するコメントが残っている。


当時の抗議はカードに対して行ったと主張した中島であったが、第12話の作品そのものについても実際の作品を鑑賞した上で、「監督さんが人間の形をした怪獣をつくっちゃったのかが引っかかりました。あれがゴジラみたいにね 動物的だったら問題はまったく起きないですよ」「被爆者に対する認識が確立していなかったということははっきり言えます」「作品そのものに問題がなければ二次使用作品が問題になるわけはない」「ケロイドの形状がひっかかる。血を吸うという表現も気になる」などのコメントを残している。
一方で「少し修正することで再公開できるなら」「円谷がそう言ったことを理解して、第12話のニュープリント(修正版)を貸し出しては」などの対策案を提示した佐々木に対し、中島は「オリジナルで残さないと意味がない リアリティの問題は残るが封印はよくない」
「血の問題も触れてほしくないと感じる人はいても理解する人もいるので議論する余地はある」などの前向きなコメントも残している。

2005年のFLASHの取材に対し、原水爆禁止日本国民会議は「いま実際の番組をみても特に問題があるとは思わないが、被爆者自身が見てどう思うかが重要。今後経緯を説明した上で公開することは可能だと思う」、原水爆禁止日本協議会は「番組を確認していない」という前提で「被爆者を冒涜するようなことは許してはならない」などのコメントをよせた。
長崎市への原子爆弾投下で、爆心地から1.4km地点で被爆し、奇跡的に生存した作家の林京子は、1975年上半期の芥川賞受賞作「祭りの場」の中で、1970年10月10日の朝日新聞該当記事を取り上げ、〈人間の格好をした「スペル星人」が「ひばくせい人」で全身にケロイド状の模様が描いてある〉ことに触れ、当時の抗議活動に対し、〈原爆に感傷はいらない〉〈これはこれでいい。漫画であれピエロであれ誰かが何かを感じてくれる。三〇年経ったいま原爆をありのままに伝えるのはむずかしくなっている〉〈漫画だろうと何であろうと被爆者の痛みを伝えるものなら、それでいい。A課の塀からのぞいた原っぱの惨状は、漫画怪獣の群だった。被爆者は肉のつららを全身にたれさげて、原っぱに立っていた〉と書いている。

原版
DIGITAL ULTRA PROJECTにおいて、『ウルトラセブン』は全編デジタルリマスターが行われているが、
第12話で同様の処置が行われたかどうかは公式には不明である。しかし、実相寺は『1/49計画II(12話会)』の
インタビュー記事で「テレシネしたって話は聞いたことがあります」と語っている。
また、制作当時に関わっていた人物がファンとの交流会の場で「12話も他のエピソードと同様にリマスタリング作業を施された」と証言する者もいる。
ひし美ゆり子は高野宏一から、ネガはクリーニングして保管してある、と言われたという。

海賊版ビデオの流出
1980年代前期より、第12話の海賊版ビデオがマニアの間で広く出回るようになった。
出所については諸説が存在し、詳細は不明である。
このビデオが流通するようになった1980年代前期は、ビデオデッキが普及する一方で映像ソフト市場は現在ほど充実していなかったため、手持ちの映像をダビングし合う習慣が特撮ファンの間に拡がっていた。そのため、本作品のビデオもファン同士の交流の中でダビングを繰り返しながら流通していった。その一方、日本以外の放送局で通常に放送された第12話本編を録画したものも出回っている。

インターネットの発展により、第12話は次第に多くのユーザーに認知されるようになった。
WinMXやWinnyなどのP2P技術を用いたファイル共有ソフトによって、第12話が出回るようにもなったのが始まりであったとされるが、出所は不明。YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトにもアップされた。



013
V3から来た男
 ★★★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
市川森一
撮影
逢沢譲

ゲスト出演
南廣
宮川洋一
 
特技技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1967年12月24日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 31.6%

宇宙ステーションV3から来た南廣が好演。
隊長役の中山昭二とコンビを組んで攻撃するシーンには、かつての海軍飛行隊的なニュアンスがある。

脚本の市川森一は前年の1966年に『快獣ブースカ』第4話「ブースカ月へ行く」で脚本家デビューする。
その後は「傷だらけの天使」他、人気脚本家となっていく。
この回も構成がしっかりしていて面白い。

特撮シーンでは、飛行ーシーンのカット繋ぎ、操演が見事だ。
「ウルトラマン」のほとんどの特撮を担当した高野宏一だからこそ出来たシーンではないだろうか。


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声の出演は矢田耕司。スーツアクターは荒垣輝雄。
名前の由来は古代アテナイの3大悲劇詩人アイスキュロスから。

巨大体はアイロス星人自身でなく、配下の怪獣であるとする説もある。劇中に等身大のアイロス星人が登場するシーンはなく、巨大体を名前で呼ぶシーンもない。準備稿では、円盤から姿を見せないシリウス星人とその配下の怪獣アイスキュロスとなっていた。

決定稿ではアイロス星人は等身大で登場して巨大化した後、赤黄青の3体に分裂する。
成田亨は「星人とも星獣とも判別しにくいデザインにした」と証言している。
スーツは膝をついて着る形状となっており、他の怪獣よりも背が低いものとなっている。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。
テレビシリーズ『ウルトラマンタイガ』のボイスドラマでは、グア軍団の外宇宙侵略機械化部隊戦闘隊長イムビーザの配下に機械改造されたオリジナル怪獣改造アイロス星人が登場している。



014
ウルトラ警備隊西へ(前編)
 ★★★
 監督
満田かずほ
 脚本
金城哲夫
撮影
逢沢譲
ゲスト出演
土屋嘉男
オスマン・ユセフ
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年1月7日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 28.5%

始まりはセリフを排除した構成で、スパイ・アクション風で面白い。

アンヌ隊員が3週ぶりに登場。髪が短くショートカットになっていた。病気でもしたか?

宇宙ロボット、キングジョーの合体シーンが良い。どこか「地球防衛軍」のモゲラに似ている。

この回のセブンのスーツアクターは、菊池英一に変更となっている。

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スーツアクターは中村晴吉。
スーツアクターの山村哲夫は前編が中村、後編が加藤芳巳であったと証言しているが、制作第17話・第18話の高野組制作日報には、ロボットの演技者は全撮影日程(1967年11月17日から12月7日まで)において中村晴吉の名前のみが記載されている。

初期の構想では、無数の部品が飛来してわけの分からないうちに合体して巨大ロボットになるというものだったが、当時の特撮技術では実現が困難だったため、劇中の形態となった。
元々はキングジョーという名称は存在せず、本編では「ペダン星人のロボット」と呼ばれていた。
1968年2月ごろから、各媒体において「キングジョー」の名称が用いられるようになった。

名前の由来については、脚本の金城(きんじょう)哲夫の名を採ったというものと、金城の父のあだ名から採ったというもの、戦艦のキング・ジョージから採ったもの、との3つ説があるが、金城の父が海外へ行った際に「キンジョー」と呼ばれず「キング、ジョー」と発音されていたことから、金城は「チャンスがあれば『キングジョー』という名前を使ってみたい」と話していたといい、満田かずほもこれを証言している。

『ウルトラファイト』ではキングジョオと表記され、本編と違い自壊作用で倒れたことになっている。

デザインは成田亨によるもので、分離形態の分割に苦労した旨を述べている。初稿デザインは、全体のシルエットは決定稿のものと大差ないが、顔面が人面のように描かれており、イメージは大きく異なっている。
着ぐるみは背中にチャックが着いており、そこからスーツアクターが入るようになっている。

後年の作品に登場する個体の着ぐるみは、上下分割式のタイプである。当初の着ぐるみには膝部分にも突起パーツがあったが、造形の高山良策がパーツをつけ忘れたまま着ぐるみを納品してしまい、あとからパーツの存在を思い出して撮影所に持っていこうとしたが、撮影に間に合わなかったために使用されなかった。

頭部のアンテナはカメラ用の小型三脚、目はボリュームのつまみが使用されている。石膏製の着ぐるみも存在するが、重すぎるという理由からFRP製のものに変更された。
ウルトラシリーズに登場したそれまでのロボット(的)怪獣はどこか有機的な生命体を想像させるものであったが、このキングジョーは完全に無機質な金属ロボットであり、『ウルトラマンタロウ』第40話で回想シーンに登場した際にも「ウルトラ史上初のスーパーロボット」とナレーションで説明されている。




015
ウルトラ警備隊西へ(後編)
 ★★★
 監督
満田かずほ
 脚本
金城哲夫
撮影
逢沢譲
ゲスト出演
土屋嘉男
オスマン・ユセフ
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年1月14日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 31.2%

前回からの続き。

キングジョーが分離して去っていくのが解せない。


016
闇に光る眼
 ★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
藤川桂介
撮影
逢沢譲
ゲスト出演
稲吉千春
堤康久
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年1月21日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 30.8%

題名でもある「光る眼」の、合成が素晴らしい。

それまで宇宙人ばかりだったが、久しぶりに巨石怪獣の登場となっている。

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声の出演は中江真司。スーツアクターは中村晴吉。
当初は製作された全長63センチメートルのFRP製の原型に長い尾がついていたが、撮影時に切断されて全長45センチメートルのものとなった。

怪獣図鑑によっては、実体の光る眼が「アンノン星人」で、石に寄生して怪獣化したものが「アンノン」であるという分け方をする場合もある。

書籍『ウルトラセブン ベストブック』では、別名を岩石怪獣と記述している。書籍『ウルトラセブンイズム』では、アンノン星人の別名を吸血岩人と記述している。
名前の由来は「unknown」から。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。



017
地底にGO!GO!GO!
 ★★★
 監督
円谷一
 脚本
上原正三
撮影
逢沢譲
ゲスト出演

 
特殊技術
大木淳
撮影
佐川和夫
 美術
深田達郎
操演
沼里貞重
1968年1月28日放送  助監督
東條昭平
- - -
 視聴率 31.60%

森次晃嗣が二役で出演。
最初は戸惑ったが、次第にその謎が解明されていく。

ダンは青年の命を心配するが、顔がコピーなので救出したあとのことは考えなかったのだろうか?

「サンダーバード」ばりの地底戦車が出てくるが、軽量感が目立ち、ショボい。

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地底ロボット ユートム

ウルトラ警備隊が発見した朝池炭鉱の謎の地底都市を警備する人間型の二足歩行ロボットで、右手は光線銃、左手は打撃用の丸いハンマーとなっている。
独特の言語を語り、光線銃で侵入者を排除する。所属、あるいは任務などにより胸のプレートの模様が異なる。
弱点は頭で、ビーム攻撃を受けると全身にスパークが走り、膝をついて前のめりに倒れてしまう。
防御力は高くなく、ウルトラガンで倒せる程度であるが、拷問台から脱出したセブンには一番の破壊力を持つワイドショットで倒される。
地底都市は、誰がどのような目的で作ったのかを一切解明されないまま、爆破される。

スーツアクターは中島春雄。デザインは成田亨によるもので、「ごく普通のロボット」と評している。
着ぐるみは、高山良策とは別に円谷プロの造形部が制作したもの。

山村哲夫は、書籍『語れ!ウルトラ怪獣』89頁のインタビューで「自分が演じる予定だったユートムの初期デザインは『ウルトラQ』のM1号のロボット化だった」と語っている。
スーツは1体のみで、撮影の際に胸のプレートを差し替えることにより、3種類の模様の機体を登場させている。
劇中で名前は呼ばれず、キングジョーと同時期に後付けされた。



018
空間X脱出
 ★★★
 監督
円谷一
 脚本
金城哲夫
撮影
逢沢譲
ゲスト出演
 
特殊技術
大木淳
撮影
佐川和夫
 美術
深田達郎
操演
沼里貞重
1968年2月4日放送  助監督
東條昭平
- - -
 視聴率 28.8%

この回もあまり面白くない。
「ウルトラセブン」が「ウルトラマン」と比べてなぜつまらないか考えてみた。

ひとつは敵が「宇宙人」なので、何でもアリ、となる。
今回も何の前触れもなく、突然異次元の空間に隊員が落ち込む。そして怪獣が出てきてセブンが戦って、脱出して終。
自由度が高まった故に、突拍子もない設定が出来てしまう。

また「縛り」がない。
セブンにはカラータイマーも無いし、身長も自由自在。上西弘次の身長は低いので、子どもたちにとってはヒーロー感が弱い。
あまりにも身近な存在になってしまっている。

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音波怪人 ベル星人のスーツアクターは鈴木邦夫。
デザインは成田亨によるもので、クモをモチーフとしている。顔のデザインはミツカドコオロギがモデル。
アメリカのTNTで英語吹き替え版が放送された際、擬似空間は「Giji Space」(ギジ・スペース)と発音されている。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体となっている。

宇宙蜘蛛 グモンガ。
書籍『ウルトラセブン ベストブック』では、別名を宇宙グモと記述している。
小学館コロタン文庫『ウルトラ怪獣全百科』には、「ひっくり返されると、なかなか起き上がれないのが弱点」という記述がある。
デザインは成田亨によるもので、「中が透けて見えるクモ」をつくりたかったとしている。
背中のパーツはベル星人の背中の透明な部分と同じ型のものを使用している。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、テレビシリーズに登場したのは幼体であり、成長するとベル星人の背中に合う大きさになるものと推測している。

操演怪獣ではあるが、ラジコンで口の開閉が操作された。円谷一がリモコン操作しているスナップも存在する。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。



019
プロジェクト・ブルー
 ★★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
南川竜
撮影
逢沢譲
ゲスト出演
野村明司(浩三)
リンダ・マルソン
 
特殊技術
的場徹
撮影
佐川和夫
 美術
深田達郎
操演
沼里貞重
1968年2月11日放送  助監督
東條昭平
- - -
 視聴率 30.6%

「大怪獣バラン」の主役、野村浩三が野村明司名義で出演している。
相手役の金髪奥さんがエロい。野村自身が混血っぽい顔立ちなので似合う。

ストーリーはドラマ部中心に進んでいく。
ラストのセブンと宇宙人のバトルを見ていると、19話にしてやっと、上西弘次をセブンにした理由が明確に分かった。


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宇宙帝王 バド星人の声は槐柳二。
スーツアクターは中村晴吉、沖田幸勝(トランポリン)
デザインは成田亨によるもので、「アメリカのSF作品の影響を受けてしまった」と述べている。

戦闘シーンは当時のプロレス人気の影響であったとされる。
台本では、複数のバド星人が合体して巨大化すると書いてあった。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっている。
『ウルトラゾーン』第2話のアイキャッチでは、パンをくわえてダッシュし、角で女子学生と衝突しそうになるシーンが描かれた。
漫画『ULTRAMAN』では、異星人たちによる秘密結社「暗黒の星」の構成員として複数の個体が登場する。


020
地震源Xを倒せ
 ★★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
若槻文三
撮影
逢沢譲
ゲスト出演
吉田義夫
佐原健二
北原隆
 
特殊技術
的場徹
撮影
佐川和夫
 美術
深田達郎
操演
沼里貞重
1968年2月18日放送  助監督
東條昭平
- - -
 視聴率 28.7%

吉田義夫が頑固科学者の役でゲスト出演。
よくあるパターンだがそれなりに見られる。

この回も視聴率が30%を切っている。
テコ入れのためか巨大怪獣が登場している。

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暗黒星人 シャプレー星人

人間体の声は、北原隆。スーツアクターは荒垣輝雄。
名前の由来は天文学者ハーロー・シャプレーとされる。

デザインは成田亨によるもので、初稿では造型は上半分だけと想定されていたが、スケジュールの都合から俳優の型をとることは難しいと判断により断念された。
着ぐるみは頭部のみ高山良策が造型、ボディは円谷プロ衣裳部によるもの。
デザイン画では腰にチェーン状のベルトが描かれていたが、省略された。頭部は、ヘルメット部がFRP、耳から下がラテックス製となっている。
後に『戦え!マイティジャック』に登場する宇宙忍者ドロン星人に流用されている。

一峰大二の漫画版『ウルトラセブン』に登場するシャプレー星人は名前と設定はテレビ版と同じものの、容姿がバド星人になっている。
書籍『ウルトラセブン ベストブック』では進行の行き違いと推測している。
京楽の『ぱちんこウルトラセブン』ではプレミアキャラクター。通常はシャドー星人が出現する場面で出現すると、大当たりが確定する。

『ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦』では、草原に怪獣軍団とともに出現する。
『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』では、別個体が沖縄の宇宙人街に等身大サイズで登場し、乱闘に加わっている。


核怪獣 ギラドラス
スーツアクターは松島映一、加藤芳己。

着ぐるみは大型だがスーツアクターが1人で入り、両膝立ちで演じるようになっていた。
当初は松島が入っていたが、肩を打撲したために加藤に交代した。
頭部と背中の発光部分には、40ワットの電球が大量に仕込まれていた。
上記のようにスーツアクター1人で演じるため、二足歩行で体の後半分を引きずるセイウチのようなデザインなのだが、『空想科学読本2』の220ページ(初版)or218ページ(第2版)本文で「アフリカゾウのような体型」という誤解があった他、挿絵も四本足で描かれているというミスがあった。

デザインは成田亨によるもので、初稿では細身のデザインであったが、撮影に無理が生じるとの考えから描き直された。

帯番組『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では、天候を「ウルトニウムストーム」と命名された。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、足の形状から爪などで地面を掘り進むのではなく、岩盤を溶かして地中を移動しているものと推測している。
未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、15人の宇宙人たちが手を組んで結成された宇宙人連合により蘇生され、東京に出現するシナリオが予定されていた。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの右角を構成する怪獣の1体となっている。



021
海底基地を追え
 ★★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
赤井鬼介
撮影
鈴木清
ゲスト出演
柳谷寛
佐原健二
 
特殊技術
大木淳
-  美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年2月25日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 28.6%

この回は本編の特殊技術のカメラマン表記がなく、それまで特殊技術を担当してきた鈴木清が本編の撮影も担当しているようだ。

舞台がほとんど潜水艦内や警備隊内のセット撮影だったからだろうか。
ハンディーカメラを多用したり、特撮シーンでの火花が、本編にもそのまま用いていたり、かなりの創意工夫が見られる。

またこの回は怪獣が登場せず、ほとんどウルトラホークと軍艦ロボットとの交戦シーンや爆破シーンのみ。

実験的な試みだったのかもしれにいが、見応えは十分。

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軍艦ロボット アイアンロックスは円谷プロ造形部の製作によるもの。
東宝映画『連合艦隊司令長官 山本五十六』で使用された戦艦大和のミニチュアを流用したものとする説も存在するが、書籍『ウルトラセブン研究読本』では撮影時期やサイズの違いなどからこれを否定している。デザインを担当した成田亨は、既存の戦艦大和の模型を元にすることを要望されていたという。

当初は軍艦が合体した二足歩行の巨大ロボットとして、荒垣輝雄と加藤芳巳が演じる予定で進められていたが、先行した「ウルトラ警備隊西へ」のロボットとの差別化を図り操演スタッフが動かす軍艦型の造形物となった。

「海底に侵略宇宙人基地があり、軍艦ロボットが登場する」というプロットは、もともと『生物彗星WoO』の基礎になった『WoO』の「海底基地を砕け」で検討されたものであり、『ウルトラマン』の第2クール時に軍艦怪獣ヤマトンが登場する
「侵略基地を砕け」のタイトルで予定されたもののNGとなり、本作品でようやく映像化されることになった。
ウルトラ怪獣には足型が設定されているが、アイアンロックスの足型はクローラーの跡となっており、本体下部にクローラーが存在することが示唆されている。脚本では「戦艦大和を利用した人型ロボット」として考案されていた。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、全長が実際の戦艦大和よりも小さいことから、艦橋を中心とした一部分のみが使用されたものと推測している。

劇中では海上に浮かぶか海底に潜伏していたが、桑田次郎著の漫画版『ウルトラセブン』では、昆虫のような脚部で歩き、上陸も果たしていた。書籍『ウルトラの常識 ウルトラセブン・ウルトラマンゼロ篇』では、足跡の設定はこちらのデザインに基づいたものではないかと推測している。
小説『Another Genesis』では第4話に登場。超人ブラストが地球人だったころの同僚「ロックス伍長」が、暴走したブラストに殺害された後、その光の力を受けて周囲の機械を吸収して機人に変貌した姿であり、ブラストが超人化した惑星で彼を待ち受けていた。挿絵では大型の赤い戦艦として描かれている。
『ウルトラゾーン』第12話アイキャッチでは、七福神の宝船を務めている姿が描かれている。
ゲーム『スーパー特撮大戦2001』のシナリオ「大海戦」では14体出現している。
『ウルトラマンフェスティバル2017』のライブステージに登場したパーフェクトキングジョーは、背中にアイアンロックスの砲塔アイアンキャノンを装備している。


022
人間牧場
 ★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
山浦弘靖
撮影
鈴木清
ゲスト出演
島つかさ
佐原健二
 
特殊技術
大木淳
-  美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年3月25日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 27.5%

前作に続いての同じスタッフ。
本編撮影は特殊技術の撮影を担当してきた鈴木清で、スムーズに繋がっている。

今回も巨大怪獣は登場せず、特撮シーンは円盤軍団とのバトル中心。

構成的にダンがセブンに変身するきっかけに苦心している様子が伺える。
土星にアンヌを助ける元素があるなら、すぐに変身して取りに行けよと思ってしまう。


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宇宙怪人 ブラコ星人のスーツアクター荒垣輝雄、春原貞雄。
準備稿では、「コブラ星人」となっていた。
別名は、書籍『ウルトラ怪獣大全集』では海棲宇宙人、書籍『ウルトラセブン ベストブック』では胞子怪人と記述している。
放送当時には海棲星人という別名も用いられていた。

デザインは成田亨によるもので、「スマートでない不愉快な宇宙人」をつくりたかったとしている。
頭部を震わせる動きは、スーツアクターが頭部に手を入れて動かしている。

サークロラマの映画『ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦』では、バルタン星人などと共に出現している。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体となっている。



023
明日を捜せ
 ★★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
南川竜
上原正三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
木田三千雄
 
特殊技術
的場徹
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年3月10日放送  助監督
東條昭平
- - -
 視聴率 30.6%

占い師がウルトラ警備隊に絡んでくる。

中山隊長が占い師を信じてしまうのがおかしい。
「明日を捜しに」一時休職願いを出すのもへん。それを受け取る参謀もヘン。

見ようによっては変化球的面白さはあるのかも。


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宇宙ゲリラ シャドー星人の声の出演は上田耕一、大島マリ子・
スーツアクターは上田耕一、佐藤千枝子。

デザインは成田亨によるもので、人面の凹凸を反転させたデザインは彼の個人作品にも応用されており、会心の作であったという。
ラテックス製のマスクは目が透明パーツのものとポリ製のものの数個が作られた。

帯番組『ウルトラ怪獣大百科』(1988年)では円盤が「シャドー円盤」と呼ばれ、全長が直径18メートルで重量が22トンと解説されている。

マスクのみ、『怪奇大作戦』第11話「ジャガーの眼は赤い」のエンディングに登場している。
京楽の『ぱちんこウルトラセブン』シリーズでは、出現時の人数によって大当たりの昇格の期待度が変わる。

猛毒怪獣 ガブラのスーツアクターは鈴木邦夫。
放送当時の資料では、別名を不死身怪獣と記載しているものもある。
デザインは成田亨によるもので、イモムシをモチーフとしている。体表の穴は宇宙線吸収盤と想定されている。

雑誌『フィギュア王』に掲載された「ゴードの巻」では、バルタン星人たちによって蘇生された宇宙連合軍の怪獣軍団の1匹として登場。切断されていなくとも自由に首を飛ばすことが可能であり、噛みつき攻撃でセブンを苦しめて敗退させる。再び現れたセブンに対しても首を飛ばして襲いかかるが、アイスラッガーで首を両断されて敗れる。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。
番組『ウルトラゾーン』第21話アイキャッチでは、ディスクドッグ競技に出場している様子が描かれている


024
北へ還れ!
 ★★★★
 監督
満田かずほ
 脚本
市川森一
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
市川春代
山口奈々
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年3月17日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 30.1%

市川森一脚本。

フルハシ隊員の故郷絡みの話。構成がしっかりしているので面白い。

クライマックスの、正面衝突前に自爆装置が働く設定なのに、急旋回で衝突回避するのはおかしいのだが、マアいいか。

洗脳されたウィンダムとセブンの戦いも、コミカル。
ラストもちゃんと決まっている。

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オーロラ怪人 カナン星人

寒い星の出身なので、熱には弱い種族である(放映当時の雑誌設定)。
スーツアクターは酒井久美子、浜田ひろ子、山田みどり。
声の出演は矢野陽子。マスクは女性用のものが3個用意された。

桑田次郎の漫画版『ウルトラセブン』では、一撃でセブンの手足をも凍結させる冷凍光線銃を用いるほか、アイスラッガーで喉を斬られたり頭部を殴り潰されても瞬時に再生する強い生命力を持つが、熱には極端に脆くエメリウム光線で蒸発して完全に死亡し、ロケット灯台も誘爆して全滅する。
名前は「出エジプト記」の「約束の地、カナン」が由来。

『ウルトラゾーン』第19話アイキャッチでは、灯台の上でウインダムに抱かれて映画『タイタニック』のヒロイン・ローズのポーズを取っていた。


025
零下140度の対決
 ★★★
 監督
満田かずほ
 脚本
金城哲夫
撮影
福沢康道
ゲスト出演
藤田進
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年3月24日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 28.6%

ウルトラ警備隊が-140度の極寒に襲われる。

-140度にはちょっと説得力が無い。ただ吹雪の中での対決シーンは迫力がある。
操演が非常に頑張っているのがわかる。


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凍結怪獣 ガンダーのスーツアクターは山村哲夫。
デザインは成田亨によるもので、翼は動物的でも機械的でもなく、彫刻の処理を応用したものとしている。

未発表作品『宇宙人15+怪獣35』では、15人の宇宙人たちが手を組んで結成された宇宙人連合により蘇生され、東京に出現するシナリオが予定されていた。
DVD『ウルトラマンゼロ&ウルトラヒーロー 超決戦DVD』では冷凍ガスの名称をクールブロウと紹介している。

漫画『かがやけ ウルトラの星』では、怪獣軍団の一員として登場。ガッツ星人に率いられて中部地方に出現し、新ウルトラマンと戦う。
漫画『ウルトラ怪獣大戦争』では、ウルトラの国の怪獣独房にゼットン、アイロス星人、パンドンと共に収容されていたところ、セブンの抹殺とウルトラ族の全滅を目論むダーク・ゴッドの作戦に応じて脱獄し、他の3体と共にメカ改造強化を受けてパワーアップする。セブンを追い詰めるが、ウルトラの国の新兵器ウルトリアバイクによって、他の3体ともども破壊される。

漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では、ブラック指令が指揮するエンペラ空軍の闇闘士となっている。
それ以前にも、モブキャラクターが観戦客として姿を見せている。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。同作のイメージボードにも姿が描かれている。
『ウルトラゾーン』第18話アイキャッチでは、かまくらの中で餅を食べている様子が描かれている。


026
超兵器R1号
 ★★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
若槻文三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
田村奈巳
佐原健二
 
特殊技術
的場徹
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年3月31日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 27.3%

核兵器開発への警鐘がテーマ。
大人向けのメッセージとしては物足りないが、子供向け番組としてなら十分に意図は通じる。

ロケットの発射シーンが重厚感有って良い。また宇宙空間も安っぽいブルーの星々ではなく細かく描きこまれている。

怪獣の動きが何かヘンではあるが、
セブンとの戦いのシーンでは宙返りをしたりアクロバット的な動きが多く、スーツアクターに上西弘次を選んだ良さが出ている。

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再生怪獣 ギエロン星獣のスーツアクターは鈴木邦夫。
本エピソードは当時の冷戦を反映した核抑止力に対する風刺である。
着ぐるみの額部分と両翼には金属板が使用されていた。山村哲夫の証言によると体色は最初は藤色だったが、塗り直された。
DVD『ウルトラマンゼロ&ウルトラヒーロー 超決戦DVD』では、リング光線の名称をビームコイルと紹介している。

PSPゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 0』では、再生能力がスピリッツとして使用される(攻撃を食らうと体力が少し回復する)。
漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では、ブラック指令が指揮するエンペラ空軍の闇闘士となっている。それ以前にも、モブキャラクターが観戦客として姿を見せている。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体となっている。
朱川湊人の小説『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』では、GUYSのトリヤマ補佐官が地球防衛軍の新兵時代にギエロン星獣への地上攻撃に参加したことが語られる。トリヤマによると、当時の同僚が放射能ガスによる後遺症で未だに苦しんでいるという。
『ウルトラゾーン』第10話アイキャッチでは、横断歩道を渡る子ガモを先導する姿が描かれている。
特撮テレビ番組『アンドロメロス』では、ギエロン星獣をモチーフとした怪獣戦艦ギエロニアが登場する。


027
サイボーグ作戦
 ★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
藤川桂介
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
広瀬明
近藤征矢
 
特殊技術
的場徹
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年4月7日放送 助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 26.4%

ウルトラ警備隊に宇宙人が侵入する話。
今までも何度か繰り返されたネタなので新鮮味はない。

巨大化した宇宙人とセブンが戦うファイトシーンは、セット屋外撮影をミックスして編集されている。
前回もスーツアクター上西弘次の特徴を生かした、アクロバット的なカットがあったが、その方向を強調する試みだろう。

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ボーグ星人の声・人間体は近藤征矢。
スーツアクターは鈴木邦夫。

資料によってはスーツアクターを菊池英一(きくち英一)と記載しているものもあるが、きくち本人は書籍『ウルトラセブン研究読本』のインタビューにて記憶にないと述べている。その後、『研究読本』と同スタッフによる雑誌『特撮秘宝vol.1』では、本編助監督の佐々木孝吉の台本メモに菊池の名が記されていたことから、本編パートの等身大ボーグ星人を演じていたものと推測している。

2016年に発見された制作日報でも、本編班による1968年2月5日の撮影に菊池が参加していたことが記録されていた。
元々は未使用シナリオの「300年間の復讐」に登場していたトーク星人の執事ロボット・甲冑人間として考案されていた。

居村眞二の漫画版「300年間の復讐」では、甲冑人間がボーグ星人そのままの外見で登場している。成田亨の当初の構想では、ウルトラホークなどの造型を担当した郡司模型に依頼して甲冑を金属で制作したかったそうであるが、予算その他の問題で断念している。
未発表作品「宇宙人15+怪獣35」では、蘇った宇宙連合軍の1体として名前が確認されている。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体となっている。
『ウルトラゾーン』第15話アイキャッチでは、先頭に立って阿波踊りを踊っている様子が描かれている。
第10話のミニコーナー「怪獣ことわざ」では、「すきこそもののボーグ星人なれ」ということわざが紹介されている。




028
7000キロを突っ走れ!
 ★★
 監督
満田かずほ
 脚本
上原正三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
宮川洋一
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年4月14日放送 助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 27.8%

相当な無理設定に白ける。

さらに実は囮でした、にさらに白ける。

恐竜戦車は面白いが必然性はない。

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戦車怪獣 恐竜戦車は後ろ足が戦車のキャタピラになっているサイボーグ怪獣。
劇中では、キリヤマ隊長らに「恐竜タンク」と呼ばれる。

スーツアクターは鈴木邦夫。
台座となっている戦車部分は、映画『大巨獣ガッパ』で使用された61式戦車の模型を日活撮影所から借用し、改造流用したもの。また、装甲板のディテールにはダイヤブロックが使用されていた。恐竜部分の着ぐるみは後にリッガーへ改造された。
第28話監督の満田かずほはキャタピラ音を活かした方が迫力があると考え、セブンとの戦闘シーンではBGMを排している。

『ウルトラファイト』では「恐竜タンク」と呼ばれており、関連書籍でも「恐竜戦車(きょうりゅうタンク)」と記載しているものがある。
書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、キル星人が地球上に生息していた恐竜を改造したものと推測している。
『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場する恐竜戦車データカードダスおよびそれを元にしたCGショートムービー『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場。

プラズマソウルを取り込んだプラズマ怪獣として登場し、劇場版ショートムービー『DINO-TANK hunting』でのみ恐竜戦車マークIIとも表記される。プラズマソウルの露出箇所は4か所。

劇場版では星人ハンター2チームを蹴散らし、次にラッシュハンターズの3人が挑む。メタル属性ゆえに雷が弱点であるため、ガッツガンナー・ガルムのショックバレットによって動きを止められて転輪3つを失うもなお攻撃を緩めず、スティンガーサーベルでとどめを刺そうとしたマグママスター・マグナに火炎を浴びせ、逆に火だるまにする。しかし、バルタンバトラー・バレルの分身によって動きを封じられ、ガルムのダブルバレットとマグナのフォースサーベルの二面攻撃、さらにバレルの白色破壊斬によって全プラズマソウルを破壊され、倒される。

『ウルトラゾーン』第1話のミニコーナー「怪獣漫才」では、アントラーと「キャタピラ地獄」というコンビ名で漫才を行う。第2話のアイキャッチでは、前者横断幕を手に電車と並走しながら乗客の少年を見送る様子が描かれている[220]。第23話のアイキャッチでは、怪獣特捜隊の特殊車両という設定で描かれている。
『ウルトラマンオーブ』のメイン監督田口清隆とメインライター中野貴雄による私案では第2章に登場。宝石惑星コボルの資産乗っ取りを目論む天文学者ジグル博士と宇宙魔女賊ムルナウの配下としてウルトラマンオーブと戦う。


029
ひとりぼっちの地球人
 ★★
 監督
満田かずほ
 脚本
市川森一
撮影
内海正治
ゲスト出演
成瀬昌彦
北林早苗
剣持伴紀
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1969年4月21日放送 助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 24.9%

市川森一脚本という事で期待したが凡作だった。

宇宙人に心酔していた研究員が土壇場で地球愛に目覚めるのが変。

ファイトシーンは、ダークな照明の下で頑張っている。

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宇宙スパイ プロテ星人のスーツアクターは山本一(等身大)、山村哲夫(巨大)。

名前はギリシア神話のプロメテウスに由来する。
着ぐるみの全身を覆うヒダは、デザイン画や高山良策が造型した時点では存在せず、後に現場スタッフによって追加された。
このヒダには、恐竜戦車と同様に「ダイヤブロック」が使用されている。

シナリオでは大学名が城北大学、宇宙人が変身する人物は外国人のブロイセン教授とされており、配役には外国人の俳優の起用が想定されていた。
撮影は学習院大学の敷地内に当時存在していたピラミッド校舎で行われており、2008年(平成20年)9月13日には同校舎の解体前に本作品第29話の上映会や、同話の監督を担当した満田かずほが出演するトークショーが行われた。

サークロラマの映画『ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦』では、バルタン星人やウーなどと共に出現している。
『ウルトラファイト』では、肩書きが「宇宙忍者」となっているうえ、セブンが全身を発光させたウルトラスパークでプロテ星人を溶かしたことになっている。
雑誌連載『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』では、エンペラ星人の鎧「アーマードダークネス」を狙う宇宙人軍団の1人として登場し、ウルトラ兄弟に襲いかかる。
『ウルトラマン列伝』第21話では、ウルトラマンゼロが解説したエンペラ星人が光の国を襲撃したウルトラ大戦争時に引き連れていた怪獣軍団の中に新たに姿が追加されている。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体となっている。


030
栄光は誰のために
 ★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
藤川桂介
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
山口暁
 
特殊技術
的場徹
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年4月28日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 22.1%

よくあるパターンの話だが、イキった隊員がラストで絶命するのは良いとしても、
やはり残り滓の異星人と同士討ちで死なないと無駄死になってしまうのでおかしいと思う。

模擬の戦闘シーンは迫力がある。ミニチュアにおける操演技術は世界一の水準だろう。

爆破シーンも良い感じだが、セブンと異星人とのファイトシーンは今ひとつ。


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プラチク星人のスーツアクターは鈴木邦夫。
名前はプラスチックに由来する。本放送当時の雑誌設定では、プラチク星は全体がプラスチックでできているとされている。

高山良策が完成させた段階での着ぐるみには、全身のふわふわした飾りは付いていなかった。この処理は美術スタッフによるものであり、炎上シーンでは装飾のスチールウールに点火して焼失する様子を演出している。骨は操演で演出された。
デザイナー・成田亨が担当した最後のウルトラ怪獣である。成田は骨の方に重点を置いたと述べている。

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。


031
悪魔の住む花
 ★★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
上原正三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
松坂慶子
伊藤実
 
特殊技術
的場徹
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年5月5日放送   助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 23.8%

映画「ミクロの決死圏」ばりの、セブンがミクロ化して体内に入って怪獣と戦う。

30分の単発物として予算も限られた中だろうと思われるが、セットが素晴らしい。
また光学撮影での合成も良い。

整形前の松坂も初々しい。

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宇宙細菌ダリーのスーツアクターは山村哲夫。
ダリーに寄生された少女・香織は、まだ無名だったころの松坂慶子が演じている。
名前の由来はサルバドール・ダリから。

成田亨に代わる、初の池谷仙克によるデザインの怪獣。デザインモチーフはダニ。人間が入っている形状を隠すため、スモークが多用された。
山村哲夫の証言によると、体色は納品された時点ではセブンの色を薄くした程度のオレンジ色だったが、池谷の指示によって現場でピンクに塗り替えられたという。

『ウルトラ怪獣攻げき技大図鑑』では、特殊な霧を「アタック・リキド」と命名された。

映画『落葉とくちづけ』では、ヒロインが殺虫剤のCMで着用する着ぐるみとして登場している。
『ウルトラゾーン』でのミニコーナー「怪獣ことわざ」に、「遠くの親戚よりも近くのダリー」という絵が登場する。
サークロラマの映画『ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦』の台本に、名前が記載されている。


032
散歩する惑星
 ★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
山田正弘
上原正三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
宮川洋一
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年5月12日放送   助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 20.9%

この回から美術スタッフの成田亨のクレジットがなくなっている。

登場する怪獣は宇宙怪獣というより、太古の恐竜を思わせるデザイン。
初登場のミラクル怪獣、アギラに合わせるためかもしれないが、どこか不釣り合い。

ラストが急展開過ぎて、当時の子供達はついていけなかったのでは・・・。

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アギラ (ウルトラ怪獣)

主人公モロボシ・ダンがウルトラセブンに変身できない場合、彼に代わって戦うカプセル怪獣の1体である。

名前は円谷英二の三男である円谷粲(あきら、元円谷プロダクション副社長、元円谷映像社長)から採られたもの。

カプセル怪獣の中では登場が遅いうえ、同じカプセル怪獣であるウインダムやミクラスと異なり『ウルトラセブン1999最終章6部作』や『ウルトラマンメビウス』には登場していないことから知名度は低いが、『ウルトラファイト』ではセミレギュラーとして登場していることから登場回数は最も多い。

スーツアクターは鈴木邦夫(第32話)、西京利彦(第46話)。
デザインは池谷仙克。
書籍『ウルトラセブン ベストブック』では、恐竜型の怪獣となったのは『セブン』と同時期に放映していた特撮番組『怪獣王子』からの影響と記述している。
鳴き声は第32話と第46話で異なる。

当初、第32話でリッガーと戦うカプセル怪獣には『ウルトラQ』のパゴス(準備稿「漂流する惑星」)とウインダム(決定稿)が予定されていたが、「視聴率アップのために新しいカプセル怪獣を登場させる」という理由でアギラが登場することになった。
未発表作品「宇宙人15+怪獣35」ではピグモンに助けられた病身のダンにウインダムと共に召喚され、セブンと共に東京に現れた怪獣軍団と戦うシナリオが予定されていた。

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メカニズム怪獣 リッガー。
スーツアクターは加藤芳巳
着ぐるみは恐竜戦車の恐竜部分を改造したもの。無人基地のギミックにはダイヤブロックが用いられている。

準備稿「漂流する惑星」での名前は「リガ」。デザイン画では頭は小さく首が長く書かれている。
惑星ディンやリッガーが誰の手によって送り込まれたものであるかは、劇中では語られなかった。この惑星がリッガー惑星と呼称されることもあるが、正式名称はディンである。また、準備稿ではリッガーを操る宇宙人は、マンダラ星人となっていたものの、決定稿では完全に削除された。

第32話は元々は『ウルトラマン』の未発表台本「マンダスの島」を改稿したもの(マンダラ星人の策謀で木星の惑星ディランが地球に接近する)。
リッガーと戦うカプセル怪獣はパゴス(第1稿)→ウインダム(第2稿)が予定されていたが、最終的にアギラに変更された。

一峰大二の漫画版『ウルトラセブン』では、首がネジの構造になっていた。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。


033
侵略する死者たち
 ★★
 監督
円谷一
 脚本
上原正三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
宮川洋一
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年5月19日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 23.1%

死体の影によって警備隊内部を脅かす。

着想は面白いが派手さがなく、クライマックスの空中線もちゃちさのみが目立ってしまう。

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蘇生怪人 シャドウマンの演者は滝川浩、東隆明、竹村暢芳。

台本ではシャドーマンと表記している。書籍『ウルトラセブン ベストブック』では影の男(シャドーマン)と表記している。
セブンによって円盤ごと倒された謎の異星人は、準備稿ではユーリー星人となっていたが、決定稿では完全に削除されている。
ユーリー星人は池谷仙克によるデザイン画が残されており、2009年発売のジェネオンエンタテインメント刊DVD付きビジュアルブック『昭和42年 ウルトラセブン誕生』で初公開された。
内山まもるによる漫画版『ウルトラマンレオ』にもシャドウマンという同名の敵が登場しているが、こちらの正体はサイボーグ化されたナックル星人であり、『セブン』のシャドウマンとの関係はない。



034
蒸発都市
 ★★★
 監督
円谷一
 脚本
金城哲夫
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
真理アンヌ
吉原正皓
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年5月26日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 23.9%

ビル群がまるごと消えてしまう着想は面白い。

怪獣デザインが成田亨から池谷仙克に変わってからダサくなった。

目の色や口中の中が真っ赤なのは、作り物然として興ざめする。

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発泡怪獣ダンカンのスーツアクターは西京利彦。
頭部はスーツアクターが中に手を入れて操作している。トゲはウレタン製。

漫画『かがやけ ウルトラの星』では、怪獣軍団の一員として登場。バルタン星人に率いられて北海道でウルトラマンと戦うが、救援に来たウルトラキングに倒される。
ライブステージ『ウルトラマンフェスティバル'97』第1部では、キリエロイドの配下として登場。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。
『セブンガーファイト』第4話「ダンカン捕獲作戦!」に登場。宇宙から襲来し、新型ミサイルを咥えて逃走するもセブンガーに捕獲される。
シリーズの派生元である『ウルトラマンZ』には未登場だが、劇中では、ストレイジの監視下に置かれている怪獣の1体として名前が登場し、セレブロに寄生されたナカシマヨウコの操縦するウルトロイドゼロに吸収される。



035
月世界の戦慄
 ★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
市川森一
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
南 廣
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年6月2日放送 助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 23.9%

第13話に出た宇宙ステーション隊長の南廣が再出演。

ほとんど月世界を舞台にしている。
本編のセットはよく出来ているが、相変わらず怪獣デザインがダサい。

特撮シーンは高速度撮影されているが、本編は標準速度なので統一感に乏しい。

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月怪獣 ペテロのスーツアクターは松島映一。
名前の由来はキリストの12使徒の1人で第一使徒の「ペトロ(ペテロ)」から。

過去の怪獣図鑑では、写真ではなく発光体が2つ描かれ、液体を放つ部分が中央の顔面になるように描かれた、実際の着ぐるみとは微妙に異なったイラストが掲載されていた。
大伴昌司著『ウルトラ怪獣入門』(小学館・1971年)91頁では、その形態が「象のウンコのようだ」と表現されていた。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。



036
必殺の0.1秒
 ★★
 監督
野長瀬三摩地
 脚本
山浦弘靖
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
大橋一元
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年6月9日放送  助監督
円谷粲
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 視聴率 16.8%

物語構成の基本がしっかりしている。

この回は怪獣も出てこず、それなりに面白い。

ただ宇宙人の造形に、素材の安っぽさが目立つ。

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催眠宇宙人 ペガ星人、声の出演は辻村真人。スーツアクターは鈴木邦夫。

登場場面は、セブンと直接対決するシーンを含めてすべてを本編班が担当した。
デザインは毛皮をイメージしており、意図的に頭部を小さくしている。
着ぐるみ制作は、円谷プロ社内の造型スタッフによるもの。

『ウルトラファイト』では死後、死骸が巨大化しようとしていると説明された。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの左腕を構成する怪獣の1体となっている。


037
盗まれたウルトラ・アイ
 ★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
市川森一
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
吉田ゆり
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年6月16日放送 助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 17.9%

見捨てられた宇宙人の悲哀がテーマ。

サイケなイメージ画面が面白い。
最終回に向けて、ダンが宇宙人だという再確認もああっただろうと思われる。

この回も怪獣は出現せず、宇宙人も人間の姿のまま。

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マゼラン星人マヤの演者は吉田ゆり。設定年齢は18歳。

人間と同じ姿の宇宙人という設定は、怪獣を登場させる予算がなかったためとされる。
ジュークボックスのキーは「I」が欠けており、「ウルトラアイ」が無いことやマゼラン星に「愛」がないこととかけているものとされる。一方で、一般的にジュークボックスのキーには、1や0との混乱を避ける目的で「I」「O」が外されており、演出上、意図した狙いがあったかどうかについては不明。

初期稿では「アルファ星人マーヤ」という名で、最後は星人の正体を現しジュークボックスで自爆するという展開も考えられていた。また恒星間弾道弾にも「ブラマトン」という名が付けられていた。

マゼラン星が「狂った星」地球を破壊するために発射する超大型弾道ミサイル(厳密には巡航ミサイルに近い)。通常の円盤以上に巨大かつ強固で、地球防衛軍の要衝たる宇宙ステーションV2を体当たりで完全破壊して突破、ウルトラホーク1号・2号の集中砲撃をまったく受けつけない。しかし、セブンが内部に突入、機器を操作して間一髪のところで反転させることに成功。弾道弾は宇宙の彼方へ飛び去っていく。



038
勇気ある戦い
 ★★★★
 監督
飯島敏宏
 脚本
佐々木守
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
吉田継明
川口恵子
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年6月23日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 19.5%

いわゆる難病ものだが、車を食べるロボット怪獣が面白い。

カニの利き腕のようなデザインと、脚を引っ込めてロケット噴射して飛ぶアイデアが秀逸。

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ロボット怪獣 クレージーゴンのスーツアクターは松島映一。

劇中では「バンダ星人のロボット」としか呼ばれておらず、「クレージーゴン」とは本放送後に付けられた名称である。
初期の再放送当時までの設定資料集や怪獣図鑑(ケイブンシャ『怪獣怪人大百科』[要ページ番号])などでは、別名を「きちがいロボット」とされていたが、後年では「ロボット怪獣」に変更されている。
デザインは第38話監督の飯島敏宏が子供のころに見た、片方だけハサミが大きいザリガニがモデル。また、映画『エノケンの拳闘狂一代記』に登場する左手のグローブが大きいボクサーの影響もあるという。シオマネキがモチーフだと言われることも多いが、飯島は当時シオマネキの存在は知らなかったと述べている。
着ぐるみは右手のギミックが未完成のまま納品された。当初は左手にもギミックが付けられる予定であった。



039
セブン暗殺計画 前編
 ★★★
 監督
飯島敏宏
 脚本
藤川桂介
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
佐原健二
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年6月30日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 18.2%

十字架に縛られたセブンのカットが素晴らしい。

最初の怪獣との戦いはほとんどがロケでの撮影。

ただ宇宙人のデザインがいただけない。頭でっかちで何かヘン。

アンヌのダンに対する、隊員同士的以上の愛情が感じられる。

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豪力怪獣 アロンはガッツ星人がセブンの能力を調べるために送り込んだ怪獣。

スーツアクターは西京利彦。着ぐるみ制作は、円谷プロ社内の造型スタッフによるも。
準備稿「セブン暗殺命令」は1話完結のエピソードとなっており、登場するのはスラッガ星人(決定稿におけるガッツ星人)のみで、アロンは登場しない。
終始モニター映像のみに登場するうえに映像がセピアだったため、カラーで登場するカットはない。雑誌でカラー写真が掲載されるまで、一般には体色が知られていなかったとされる。
ダンは「アロン」の名前を知っていたことから、資料によっては、「M78星雲で存在が確認されている」「過去に別個体と交戦していた」と推測している。

放送当時に連載された桑田次郎の漫画版では、ドラゴンに近い姿となっている。
漫画『ウルトラマンSTORY 0』では、第41話・第42話に光の国への総攻撃に参戦する怪獣の1体として登場し、ウルトラの父のウルトラアレイで倒される。
『大怪獣バトル』では、EX第8弾に技カードとして登場。スキルは本作品のアロンの役目である「能力解析」。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの首を構成する怪獣の1体となっている。
『ウルトラゾーン』の第14話・第15話のドラマパート「東京ジュラ紀」では、鳴き声のみ登場。ガッツ星人に操られるが、画面に登場する前にテレスドンとエレキングによって倒される。ゲーム『スーパーヒーロージェネレーション』ではガッツ星人と共に登場。


分身宇宙人 ガッツ星人

スーツアクターは池島美樹、西京利彦。
「ウルトラシリーズ」において、同一デザインの着ぐるみ(アトラクション用ではなく実際の撮影で使用するためのもの)が同時に複数体(2体)製作された初めての怪獣である。
準備稿「セブン暗殺命令」は1話完結のエピソードで、名称はスラッガ星人(ガラスの逆読み)だった。登場する5人の各自に「S1号」から「S5号」までの名称が付いており、S5号が完成映像におけるアロンの役割だった。
準備稿、決定稿、決定稿2のいずれも、ガッツ星人に瞬殺されるカプセル怪獣はミクラスとなっていた。
決定稿では登場する4人の各自に「G1号」から「G4号」までの名称が付いている。

声はテープの再生速度を遅くして表現している。『ウルトラセブンイズム』では、原音から演じているのは広瀬明と推測している。
デザインは池谷仙克による。初期のデザイン案には頭脳が発達していることを表現するために露出した脳が描かれていたが、グロテスクなものは作らないという円谷英二の方針により変更された。また、頭部を透明なフードにする案もあったが、材質の問題から断念されており、頭部の模様は脳が露出したデザインの名残である。口は液状の宇宙食を摂取しやすい形を想定し、くちばし状になった。

怪獣の造形を担当した高山良策がガッツ星人の造形が完成するまでの過程を個人的に8ミリフィルムで撮影した映像が、『ある小さな記録』という題名の作品として残されている。撮影期間は1968年4月27日から同年5月6日までで、8ミリフィルムの撮影を担当したのは、当時NHK放送センターに勤務していた高山良策の甥に当たる小沼俊男。この映像は、LD『ウルトラセブンVol.12』に収録されている。

放送当時に連載された桑田次郎の漫画版『ウルトラセブン』では前半の流れはテレビと同じだが、セブンをウルトラ警備隊に救出されるといさぎよく負けを認め、撤退する。
株式会社幻冬舎の書籍『21世紀ウルトラマン宣言』の仮説では、始祖はオウムのようなただの鳥であり、ガッツ星は地軸のずれによって変動し、火山活動をはじめとした異常気象で彼らの始祖が生き残った。外敵を退けるための翼と体温を保つ羽毛は不要となり、脳の肥大化に伴う頭部の変化から四肢の進化に続いて身体が巨大化し、直立を始める。くちばしの大きな変化は異性へのアピールのためで、卵は生息地である火炎林の熱から身を守るために分厚い殻になっており、その中で硬い殻を2年から3年かけて破壊できた者だけが粗成体の状態で生を受ける。こういった誕生時から過酷な環境で生きていることが、強さの理由とされている。
『ウルトラマンマックス』第39話や『ウルトラマンメビウス』第46話は敵によって磔にされたウルトラ戦士を防衛チームが復活させるという展開で、本エピソードへのオマージュとなっている(『メビウス』第46話にはダンも登場している)。



040
セブン暗殺計画 後編
 ★★★
 監督
飯島敏宏
 脚本
藤川桂介
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
新井茂子
佐原健二
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年7月9日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 37.8%

後半。
伏線のダイヤがセブン復活の鍵となる。

セブンが復活した後の爽快感は格別ではある。

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041
水中からの挑戦
 ★★
 監督
満田かずほ
 脚本
若槻文三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
木村千吉
梅津栄
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年7月7日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 16.7%

この回がシリーズ中での最低視聴率となった。

カッパ伝説絡みの話だが、かっぱ造形が安直過ぎる。

コミカル路線で行くのなら徹底的に「カッパ」を茶化さないと成立しない。

補足としてこの回と次回、アンヌの髪型が長髪に変わっている。43話からは元のショートに戻った。
カツラなのか、ショートにする前に撮った撮り溜めした回なのかは不明。

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カッパ怪獣 テペトのスーツアクターは松島映一、西京利彦。

デザインは週刊少年マガジンの怪獣デザインコンクールの金賞を受賞した回転サイボーグ デイクロス・レイザが元になっている。元デザインでは一本足の先がスクリューになっている人魚形態だった。造型の高山良策は「カッパロボット」として発注を受けている。

『ウルトラゾーン』第15話アイキャッチでは、鉄棒の逆上がりをしている様子が描かれている。第3話のミニコーナー「怪獣ことわざ」に、「金の切れ目がテペトの切れ目」という絵にテペト星人と共に登場する。



042
ノンマルトの使者
 ★★★★
 監督
満田かずほ
 脚本
金城哲夫
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
町田勝紀
二瓶正也
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年7月21日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 19.6%

金城哲夫脚本の「異端」もの。
「うるとらQ」や「ウルトラマン」によく描かれた、地球人を悪者にして、対抗する異端者を美化する内容。

筋は通っていて見応えもあるのだが、ノンマルト人の造形が安っぽく、その心情も少年が語るだけで訴えてこないので今ひとつ。

タコ怪獣もどうにも・・・。
はっきり言って成田亨の損失は大きい。

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地球原人 ノンマルト。

着ぐるみは高山良策によって頭部のみが3体分造られ、胴体には既存のタイツを使用している。

劇中では、ダンやアンヌ隊員に真市少年がノンマルトの動向を何度も警告するが、真市は2年前に海で事故死しており、2人の前に現れた真市の正体も明確にされていない。
ノンマルトの語源は、戦いの神マルスに、否定形のノンを付け加えたもの。監督を務めた満田かずほは「『ノンマルト』の語源は脚本を担当した金城哲夫が以前読んだSF小説にある。その中で地球のことを『ノンマルス』(“マルス”はマーズ〈火星〉)と言っており、『火星ではない星』という意味らしいが、そのままでは使えないから『ノンマルト』にした。金城の造語である」と説明している。書籍『ウルトラセブンイズム』では、軍神マルスを否定することで好戦的でない民族を意味したネーミングであると解説している。
ノンマルトの設定は、金城と満田の飲み屋での会話に端を発している。金城は沖縄出身であり、ノンマルトに仮託して沖縄と本土(大和民族)との関係を作中に忍ばせたのではないかとする見解が存在している。しかし、当時の関係者はこれを否定しており、このエピソードはむしろ『ウルトラQ』の企画時タイトルとしても用いられた「アンバランス」の世界を表現したかったと言及している。
後年発売された書籍『ウルトラセブン完全解析ファイル』では、先住民族問題に関連付けるのは深読みに過ぎず、善悪逆転の可能性の示唆が発想の原点であったとの見解が定着してきていると記述しているが、沖縄問題との関連性を指摘した1人である評論家の切通理作は、同書の寄稿で当時の人々の現実に根ざしたものではないとする同書の見解について否定的な見解を述べている。映画研究家の白石雅彦は、沖縄問題とは無関係との見解を示しながらも、作品内容は社会派であってそのような解釈が生じたのも当然であろうと評している。

蛸怪獣 ガイロス

スーツアクターは西京利彦。
デザインは怪獣デザインコンクールの銀賞受賞作ガイロス星人が元になっている。吸盤は、デザイン画では目玉として描かれていた。

桑田次郎の漫画版『ウルトラセブン』では、複数登場している。書籍『ウルトラセブン ベストブック』では、本編にも2体登場したと記述している。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ベリュドラの右腕を構成する怪獣の1体となっている。


043
第四惑星の悪夢
 ★★★
 監督
実相寺昭雄
 脚本
川崎高
上原正三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
愛まち子
森塚敏
成瀬昌彦
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年7月21日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 21.5%

実相寺昭雄監督の、欠番になった12話「遊星より愛を込めて」以来の3本目。

ロボット叛乱のテーマは分かるが今一つの出来。

惑星に取り残された、脱出を手助けしてくれた姉弟はどうなったのだろう。

ラストは楽観もノー天気過ぎる。

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第四惑星人
同話のシナリオ(原題「人間狩り」)決定稿には、第四惑星の結末がより具体的に記されている。以下はその概略。

ロボット首席のもとを逃げ出したダンとソガは、自分たちをかくまったアリーとその仲間たちとともに捕えられ、処刑場に連行されるが、警備のロボット兵の隙を突いてダンがセブンに変身し、ロボットたちを撃破する。処刑されるはずだった惑星人たちはセブンの戦う姿を見て発奮し、武器をロボットから奪い取ると首席を破壊したうえ、ロボットを統括する総合センターを破壊し、セブンとともに第四惑星ロボットの地球侵略計画と人間支配を打ち砕く。

第43話の脚本を担当した上原正三は、後に『イナズマンF』第12話「幻影都市デスパー・シティ」を執筆した際に本話を意識したといい、共に科学の発展・物質文明の行き着く先の恐怖をテーマとしている[372]。後年のインタビューで上原は、人間性を喪失した事件が多発していることから、日本は「第四惑星」「デスパー・シティ」になったと評している。

ロボット長官
書籍『ウルトラセブンイズム』ではロボットの総称を第四惑星人(ロボット)と記述している。
元々は50体以上の怪獣が登場する準備稿「宇宙人15+怪獣35」が製作予定であったが中止となり、予算の都合から怪獣の登場しないエピソードとして制作された。

『Peeping Life×怪獣酒場 かいじゅうたちがいるところ』では薬売りとして登場する。M1号に頭部を叩かれたことでエラーを起こし、彼女の娘に求婚した。
テレビアニメ『SSSS.GRIDMAN』第9話では、新条アカネがロボット長官のフィギュアで遊んでいる。同話は夢の中の世界で展開することから、夢にまつわる怪獣でまとめられている。



044
恐怖の超猿人
 ★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
上原正三
市川森一
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
滝恵一
西朱実
 
特殊技術
大木淳
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年8月4日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 20.0%

「ウルトラQ」の「ゴローと五郎」を想起させる内容。

犬山のモンキーセンターでの撮影。

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宇宙猿人 ゴーロン星人
声は矢田耕司、スーツアクターは鈴木邦夫と記載しているものもあるが、書籍『ウルトラセブン研究読本』の第46話解説で、スーツアクターの山村哲夫は鈴木とともに怪獣ショーで東北を回っていたとして終盤の作品への参加を否定しており、同書ではゴーロン星人のスーツアクターも記載していない。その後、雑誌『特撮秘宝Vol.3』のインタビューで西京利彦が演じていたことが明らかになったほか、2016年に発見された制作日報でも、演技者が西京だと裏付けられた。

造形は東京美術センター内の円谷造形チームが担当したとされる。西京は着ぐるみの完成が撮影直前であったため、接着剤が乾いておらずシンナー中毒になったという。
第44話のロケーション撮影は名鉄グループとのタイアップとなっており、モンキーランドのシーンは日本モンキーセンターとのタイアップによって実現した。そのため、同話のオープニングには名古屋鉄道が協力としてクレジットされている。これにちなみ、2013年5月31日には『セブン』の放送45周年を記念して第44話のオリジナルフレーム切手が発売され、同年6月2日には同センターにて贈呈式が開催された。

アンヌが日本ライン下りの船で逃げる(本来は陸路より遠回りで時間もかかる)展開は、前述のように名鉄グループとのタイアップによるものである。



045
円盤が来た
 ★★★★
 監督
実相寺昭雄
 脚本
川崎高
上原正三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
渡辺文雄
ミッキー安川
冷泉公裕
 
特殊技術
高野宏一
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年8月11日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 20.2%

実相寺昭雄監督作。

オオカミ少年をモチーフにした内容。
少年が宇宙人なのは意外性あるが、真っ赤な原色の造形には色彩感覚を疑う。
コマ落としの対決シーンは面白い。穿った見方をすれば、予算がなかったのだろうな。

ラストにオチがないのがイマイチ。

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ペロリンガ星人のスーツアクターは鈴木邦夫(本編)、西京利彦(特撮)。
声の出演は浦野光(テープの早回しで上ずった声に加工されている)。

極彩色で知られるペガッサ星雲第68番ペロリンガ星出身で、体色は母星では保護色となっている(放映当時の雑誌設定)。
この回のペロリンガ星人とウルトラセブン、ウルトラ警備隊の戦いは、サイケな映像処理を施されたイメージ映像的な演出となっている。
着ぐるみは当初「水棲人ピニヤ」として造型されたものだがシナリオが没になり、頭部を変えてサイケな色彩に塗り直されての登場となった。デザインは池谷仙克が担当。監督の実相寺昭雄は、「色彩を派手に、見ていてめまいを起こすようなサイケデリックなものに」と要請している。高野浩幸は、頬を膨らませるギミックはスタッフが後ろからストローで膨らませていたと証言している。

円盤は市販製品を2枚貼り合わせて製作されているが、資料により笊、電気ランプの笠、かき氷のグラスなど諸説ある。



046
ダン対セブンの決闘
 ★★★
 監督
鈴木俊継
 脚本
上原正三
市川森一
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
嘉手納清美
高橋正夫
 
特殊技術
大木淳
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年8月18日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 19.1%

伊良湖ロケ。
偽ウルトラセブンと正セブンとの対決。

最終回も近づき、予備用のセブンヌイグルミの有効活用だろうか。

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ロボット超人 にせウルトラセブン。

スーツアクターは西京利彦、池谷哲也。
スーツは撮影所で廃棄されていたセブンのスーツを補修して再利用したもの。損傷の激しいウェットスーツの継ぎ目部分を隠すようにプロテクターが配されている。声は本物のセブンの声を加工して使用。
準備稿ではアギラと戦う前にウインダムと戦い倒す予定だった。

一峰大二の漫画版『ウルトラセブン』でも扱いは全く同じだが、体のパーツなどが存在せず本物と寸分違わぬ外観をしている。 最後はアイスラッガーを顔面に食らって機能停止し、水没。
FC『ウルトラマン倶楽部3』でM78星雲の村の外でゾフィーから「地球に入った所をみた」という情報を得て地球にワープして、村長が拘束されている。体力は5000。



047
あなたはだぁれ?
 ★★★★
 監督
安藤達己
 脚本
上原正三
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
小林昭二
三條美紀
 
特殊技術
的場徹
撮影
鈴木清
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年8月25日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 23.4%

「ウルトラセブン」で助監督を務めていた安藤達己の監督昇進第一作。

団地が丸ごと入れ替わるというモチーフは面白く、「ウルトラマン」の小林昭二の出演もあり面白く見れた。

宇宙人は巨大化するが、トランポリン風な戦いのみで、かなり特撮予算が逼迫していた状況が伺える。

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集団宇宙人 フック星人

スーツアクターは小宮スポーツセンターのアクロバット(3名)。
名前の由来はフクロウから。高山良策によるマスクは3体分製作された。

桑田次郎の漫画版『ウルトラセブン』では、フック星人の登場エピソードが最終回となっており、物語のラストにセブンは光の国へ帰還している。

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安藤 達己(1938年 - 2013年2月7日)は、映画監督。東京都出身。
シャープなカット構成による演出が特徴である。娘に元コスミック・インベンションの安藤聖己がいる。

1938年、安藤繁二・千代の三男として誕生。
1946年、葫芦島より博多港に引き揚げる(葫芦島在留日本人大送還)。
1950年 - 1953年、館山市立第二中学校・堅川中学校・吾嬬第二中学校を卒業。
1956年、都立上野高校卒業。
1962年、銀座プロ(山村聡主宰)助監督。
1964年、松竹系・CAGにてチーフ助監督。
1967年、円谷プロダクション『ウルトラセブン』チーフ助監督を経て、第47話「あなたはだぁれ?」で監督に昇格。
1973年、毎日EVRシステム・監督。以後、テレビ映画界を引退。
2013年2月7日、死去。入院の2日前まで自身のブログを作成していたという。

周囲からは「早撮り」と評されていたが、安藤は自身が早いのではなく、早撮りができなければテレビ映画の監督は務まらないのだとしている。
『ウルトラセブン』へは、円谷プロダクションからチーフ助監督に指名され参加した[2]。特撮作品は初めてであった為、最初に金城哲夫から作品についての説明を受けても全く分からなかったといい、現場でも合成カットの撮り方など理解が出来ていなかったという。
『セブン』第47話で監督に昇格した際は、監督になりたくて参加していたため当然のことと受け止め感動などはなかったという。撮影にあたっては、「特撮を少なめに」と指示を受けたのを幸いと思い、ドラマ部分に注力した。

『セブン』で監督に昇格したが、次番組『怪奇大作戦』では再びチーフ助監督を務めるよう言われたため安藤はこれを断り、円谷英二との直談判の末に自宅待機となった。待機中も給料は支払われていたという。その後、切迫したスケジュールとなった九州ロケ編(第6話・第8話)でチーフ助監督として呼ばれ、第13話・第19話で再び監督を務めた。

『快傑ライオン丸』へは、『怪奇大作戦』などで組んだ脚本家の若槻文三の誘いで参加した。同作品では「悪趣味と思われることはやらない」と決めており、血を見せることを目的とするような描写やわざとらしいチラリズムなどは避け、健康的な演出を心がけていた[1]。そのため、ロケ中に取材に来た報知新聞の記者からヒロイン沙織のチラリズムが人気だと聞いて驚いたという。
『トリプルファイター』へは、『快傑ライオン丸』へ参加していた時に円谷プロダクションの円谷粲から安藤をメインに考えていると誘いを受け、『ライオン丸』を1クールで降板して参加した。

主な監督作品
「ウルトラセブン」
第47話「あなたはだぁれ?」(1968年)※初監督作品
「怪奇大作戦」
第13話「氷の死刑台」(1968年)
第19話「こうもり男」(1969年)
「チビラくん」(1970年)
「ウルトラファイト」(1970年)
「ガッツジュン」(1971年)
第24話「熱い力よ よみがえれ!」
第27話「青春の涙 輝ける時」
「レッドマン」(1972年)
「快傑ライオン丸」(1972年)
「トリプルファイター」(1972年)
「ファイヤーマン」(1973年)
第5話「ジュラ紀へ落ちた少年」
第6話「遊星ゴメロスの秘密」
第10話「鉄の怪獣が東京を襲った!」
第11話「よみがえった岩石怪獣」
第27話「死人をあやつる宇宙の支配者」
第28話「アルゴン星から来た少年」



048
史上最大の侵略(前編)
 ★★★★
 監督
満田かずほ
 脚本
金城哲夫
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
南廣
 
特殊技術
高野宏一
撮影
中堀正夫
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年9月1日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 37.8%

前後編に分けた最終話。

ヒーローが病むという珍しい設定。
セブンの弱さに子供たちは悲痛な表情を浮かべたのではないだろうか。
完全無敵なヒーローはいず、やがて地球を去らなくてはならない。

双頭怪獣パイドンは、美術が成田亨から代わって初めて面白いと感じた。
その戦いは常に劣勢気味のセブン、悲壮感が漂っていた。

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幽霊怪人 ゴース星人のスーツアクターは池島美樹。
名前の由来は英語で幽霊を意味する「ghost」から。

第48話の決定稿脚本ではモロボシ・ダンが体育館でバスケットボールや鉄棒を行う様子をゴース星人の偵察隊が覗いており、これは地球侵略の障害となるセブンを監視している描写だったということで、完成作品ではアンヌに変更された。

劇中に登場したヒューマノイド形態以外にも池谷仙克による総統が巨大化した異形の姿のデザイン画が残されている。
着ぐるみは高山良策によって頭部のみが数体造られ、胴体は既存のタイツを使用している。
『戦え! マイティジャック』の第16話「来訪者を守りぬけ」に登場するモノロン星人のスーツは、ゴース星人の顔を赤く染め直したものである。このマスクは、『ウルトラファイト』第196話「怪獣死体置場」で円谷プロの着ぐるみ倉庫に置かれているのが確認できる。

双頭怪獣 パンドンのスーツアクターは西京利彦。
劇中では単に怪獣(モンスター)と呼ばれる。

脚本では名称は「バンドン」となっており、放送当時の書籍でもそう記載されていたが、「パンドン」と誤植されて以後も訂正されず、現在の公式設定となった。
デザインは池谷仙克が担当した。デザイン画では鳥のような形の首が2つあり、高山良策によって最初に制作された着ぐるみも同様の形状だったが、その後に現場スタッフによって改修され、本編での形状になった。監督を務めた満田かずほはこの件に関して「当時の技術で2本の首を同時に動かすのは無理だと思った」と後のインタビューで述壊している。嘴はボール紙で作られている。池谷は後年のインタビューで、改修後の造形は気に入らなかった旨を語っている。

金城哲夫の脚本では、セブンのビームランプに蹴りを入れて「割る」描写がある。変身を解除した後のダンが額に裂傷を負っているのは、この名残である。
双頭の目はテレビではほとんど目立たないが、フィギィアでは存在が確認できる。

一峰大二の漫画版『ウルトラセブン』では、テレビ版に比べると双頭の目が明確な面相で登場し、再生能力などを駆使してウルトラ警備隊やセブンを苦しめる。この戦闘でセブンのビームランプを割るが、最後は光の国から送られたエネルギーで復活したセブンによって倒される。

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この最終話2本の特撮パートのカメラマンが、それまでの鈴木清から中掘正夫に代わっている。

以下wIKIより転載

中堀 正夫(1943年2月12日)は、日本の撮影監督。
円谷プロダクション・日本現代企画・東京映画などで活動し、現在でも多数の作品で活躍している。実相寺昭雄監督とのタッグでも知られ、「コダイ」の設立にも参加している。

幼少期を日暮里で過ごし、1952年に父親の転勤で松本市へ移る。映画や写真が好きであった父親の影響でカメラなどに興味を持ち、中学3年生のときに父親から写真などを学べる大学を進められ、日本大学への進学を目指す。
日本大学藝術学部在学中、大学の先輩である佐川和夫や中野稔らの誘いにより、映画『太平洋ひとりぼっち』の特撮を手掛ける円谷特技プロダクションの現場に参加。大学卒業後は、就職難であったこともあり、『ウルトラマン』の準備に入って人手を求めていた円谷プロダクションへ撮影助手として入社。『ウルトラセブン』第48話・第49話では、降板した鈴木清に代わり撮影監督を務めた。
『怪奇大作戦』の終了後、円谷プロダクションを解雇されたスタッフによって設立された日本現代企画に契約社員として所属し、各映画会社へ派遣される形で活動した。実相寺昭雄が結成したコダイグループに参加し、以後実相寺作品を中心に活動する。

テレビ
『ウルトラセブン』、1967年
『シルバー仮面』、1971年 - 1972年
『ウルトラマンタロウ』、1973年 - 1974年
『波の盆』、1983年
『ウルトラマンティガ』、1997年 実相寺昭雄監督回のみ

劇場用映画
『無常』、1970年
『哥』、1972年
『あさき夢みし』、1974年
『歌麿 夢と知りせば』、1977年
『蜜月』、1984年
『帝都物語』、1988年
『悪徳の栄え』、1988年
『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』、1990年
『屋根裏の散歩者』、1992年
『幻の光』、1995年
『落下する夕方』、1998年
『D坂の殺人事件』、1998年
『すずらん』、2000年
『鏡の女たち』、2002年
『幸福の鐘』、2002年
『姑獲鳥の夏』、2005年
『疾走』、2005年
『ホールドアップダウン』、2005年
『シルバー假面』、2006年
『The Harimaya Bridge はりまや橋』、2009年
『NECK』、2010年
『葬式の名人』、2019年


049
史上最大の侵略(後編)
 ★★★★
  監督
満田かずほ
 脚本
金城哲夫
撮影
永井仙吉
ゲスト出演
南廣
佐原健二
藤田進
 
特殊技術
高野宏一
撮影
中堀正夫
 美術
池谷仙克
操演
平鍋 功
1968年9月8日放送  助監督
円谷粲
- - -
 視聴率 28.5%

最終回。

「地球を去る」ということと「傷つき命に関わる」の2つが明快になると良かったが、アンヌに打ち明けるシーンや、クラシックを使った戦闘シーンなど
監督満田かずほの意欲さが伝わって面白い。

ラストはモロボシダンだけでなくセブンの姿も画面に欲しかった。

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改造パンドン

スーツアクターは西京利彦。
着ぐるみの義手や義足は高山良策によるもので、型抜きで造られた。




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