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円谷英二的日本特撮映画史



メカゴジラの逆襲
 ★★
1975年(昭50)3月15日公開/東宝/83分/
カラー/シネマスコープ
 
製作 田中友幸 脚本 高山由紀子  監督 本多猪四郎
撮影 富岡素敬 音楽 伊福部昭  美術 本田好文
 特技監督 中野明慶  撮影 - 美術 青木利郎
小村完
合成  三瓶一信  操演  松本光司 光学撮影
光学作画
真野田嘉一
石井義雄
出演-佐々木勝彦・藍とも子・平田昭彦・陸五郎・中丸忠雄


前作「ゴジラ対メカゴジラ」から1年後の公開。

21年前の「ゴジラ」から始まった、東宝怪獣映画の終焉の作。
有終の美は飾られなかった・・・。

21年前の作品では、製作・田中友幸、監督・本多猪四郎、音楽・伊福部昭、出演者・平田昭彦は同じポジション。特殊技術の撮影助手だった富岡素敬が特撮・本編のカメラマンとなっている。

恐竜が上陸して逃げ惑う人々のモッブシーンが多数あるが、この時代、もう必要ないだろうと思った。
メカニコングは二度目の登場だが、見せ場がないのが残念。
本編ストーリーは恐竜を倒すために進行しており、構成に致命的な欠陥がある。

円谷英二の死去、日本映画界の観客の減少に伴う予算の縮小、時代の移り変わりと共に、
東宝怪獣映画も線香花火のごとく、この作品で消えていくこととなった。マア、仕方ない。


以下Wikiより転載

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前作『ゴジラ対メカゴジラ』で初登場して人気となったメカゴジラをメインタイトルに据え、再登場させた作品。
前作では敵怪獣はメカゴジラのみで、さらにゴジラにはアンギラスやキングシーサーという味方怪獣もいたが、本作では強化改造されたメカゴジラ2と新怪獣チタノザウルスの2体にゴジラだけが立ち向かう。

『シン・ゴジラ』までのシリーズ全29作品のうち、タイトルにゴジラ以外のキャラクターだけがフィーチャーされた唯一の作品である。公開当時のポスターなど、メカゴジラシリーズ第2弾と銘打たれている。前作と併せてメカゴジラ関連の玩具やキャラクター商品も多数販売され、当時のメカゴジラの人気がうかがえる事例となっている。

シリーズは作品が制作されるごとに子供向けのヒーロー路線をたどっていったが、特に本作の「チタノザウルスに踏みつぶされそうになる子供が、ゴジラに助けを求める」というシーンがそれを如実に表している。その要因として、監督の本多猪四郎は子供ファンから「悪者にされてゴジラがかわいそうだ」や「ヒーローのゴジラを観たい」との多数の意見があったことを、本作の劇場パンフレットで挙げている。

敵役であるメカゴジラ2とチタノザウルスが街を襲撃するシーンなどが目立っており、主役であるゴジラは若干影が薄い存在となっている。これらは当時怪獣映画が斜陽期に差しかかっていたことを象徴している。実際に、本作が公開された1975年は洋画興行収入が邦画興行収入を越えた年であり、怪獣ブームも海外のSF映画の影響で下火になり始める。一方、本作は田中友幸が観客動員を増やそうと、大人向きに「初期のゴジラシリーズの雰囲気」を再度描くことを試みた。そのため、リアリティを追求する本多が監督に復帰しており、サイボーグ少女・桂の人間としての感情と冷たい機械の挟間での葛藤が盛り込まれるなど、全体的に重い人間ドラマの部分を強調した作劇がなされた。

本多による特撮映画の監督は、『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』以来5年ぶりの作品となる。本編班と特撮班とに分けずに一班体制での制作が行われ、円谷組特撮カメラマンだった富岡素敬が本編カメラマンを兼任している。脚本はシナリオ学校の学生を対象としたコンペによって高山由紀子のものが選ばれ、本作はシリーズで初めて主要スタッフに女性が加わる作品となった。

特撮面では、予算不足から前作ではほとんど描かれなかった都市破壊シーンが復活し、本多の監督した巨大怪獣映画では必ずと言っていいほど見られる、群衆の避難シーンも描写された。自衛隊の出動や怪獣との交戦シーンも復活したが、メーサー光線車などのいわゆる「超兵器」の類はほとんど登場しない。架空の兵器としては対チタノザウルス用の超音波発信器が登場するが、搭載するプラットフォームは深海探査艇やヘリコプターなど、実在する機体またはそれをモデルとした機材となっている。

キャスティングでは、前作に引き続き平田昭彦が出演し、前作の宮島博士や第1作『ゴジラ』の芹沢博士とは対極に位置するマッドサイエンティスト的な役柄で登場した。平田は公開当時47歳であったが、回想シーン以外では実年齢以上に老けたメイクを施している。娘役で共演した藍とも子によると、役作り上笑えなかった藍を気遣ってか「メイクが崩れるために自分も笑えない」と、冗談めかして話していたという。

劇中音楽は、第1作ほか数多くのゴジラシリーズ作品を担当した伊福部昭。本作では、第1作目(1954年)のメインタイトルとして使われた曲が、かなりの編曲はなされているがメロディはほぼそのままでゴジラのテーマ曲として使われている。ただし、本来のテーマ曲「ゴジラの猛威」は使われていない。

前述の通りメカゴジラ2自体は人気を集めたものの、その人気は観客動員に結び付かず、ゴジラシリーズ観客動員数のワースト記録である97万人を記録したため、東宝は莫大な製作費を必要とするゴジラシリーズを一時休止させることを決定し、本作を最後に1954年公開の第1作から足かけ21年間続いた「昭和ゴジラシリーズ」は終了する。その後は、映画『ゴジラの復活』が企画されるが難航し、紆余曲折を経て1984年に公開された『ゴジラ』まで、9年間の休止となった。

アメリカでは、1978年にUPAの手で89分のテレビ映画として配給された。桂の乳房が写るシーンがカットされたほか、過去作品の映像で構成されたダイジェストが追加された。その後、ボブ・コーン・エンタープライズ (Bob Conn Enterprises) によって劇場公開されたが、子供向けにしようと考えた同社がPG指定を懸念し、拳銃が写るシーンもすべてカットした。テレビ放映時のタイトルは『TERROR of MECHAGODZILLA』、劇場公開時は『TERROR of GODZILLA』。

本多は本作を最後に映画監督を引退し、その後はゴルフ場で再会した黒澤明の勧めで『影武者』以降の黒澤映画の演出補佐として、活躍の舞台を移すことになる。




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