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円谷英二的日本特撮映画史



マタンゴ
1963年(昭38)8月11日公開/東宝/89分/
総天然色/東宝スコープ
 
製作 田中友幸 脚本 木村武  監督 本多猪四郎
撮影 小泉一 音楽 別宮貞雄  美術 育野重一
 特技監督 円谷英二  撮影 有川貞昌
富岡素敬
美術 渡辺明
合成  向山宏  照明 岸田九一郎 光学撮影 真野田幸男
徳政義行
 製作担当者 小池忠司  助監督  中野昭慶  - -
出演-久保明・水野久美・小泉博・佐原健二・太刀川寛・土屋嘉男・八代美紀

「青島要塞爆撃命令」から二ヶ月後の公開。1960年公開の「電送人間」から約3年後の東宝怪奇物となる。

特撮シーンは、前半のヨットの遭難シーンのみ。

物語は特段面白いものではなく、重く暗い。

以下Wikiより転載

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ウィリアム・H・ホジスンの海洋綺譚「夜の声」を原作とし、翻案・脚本化された。
当初は早川書房の雑誌『S-Fマガジン』にて「空想科学小説コンテスト」を共催し、それに入選した作品の映画化を予定していたが該当作が無かったため、同誌の編集長であった福島正実の提案により原作を決定し、福島自身が脚色を手掛けた。

奇談・怪談に属する内容だが、同時上映の明るい青春映画『ハワイの若大将』とのギャップも手伝って、今日でもSFやホラー映画マニアの間で語り継がれる作品である。また、カルト映画の1つとしても知られている。

劇場公開当時のポスターでは「吸血の魔手で人間を襲う」と記述されているが、作品にそのような設定や描写は無い。
また、核実験で生まれたキノコという設定以外に文明批評的なものも無く、人間の我欲の行き着くところが無我・無自性のキノコ怪人であり、それが人間性に潜在する本性であるかのようなニヒリスティックなストーリー構成となっている。

制作に際し、合成機器としてオックスベリー社の最新光学合成撮影機「オプチカルプリンター1900シリーズ」が本作のために購入されている。

ロケーションは伊豆大島と八丈島で行われたが、いたるところにマムシが出没するうえ、森のシーンではムカデや害虫が多く、スタッフや俳優を悩ませた。土屋嘉男によると、霧の演出のためにスモークを焚いたところ、樹上からいろいろな虫が落ちてきて大騒ぎになったという。

キノコのミニチュアには、開発されたばかりでまだ使用目的の無かった発泡ウレタンが使われた。キノコがみるみるうちに発育していくシーンは、実際に発泡ウレタンが反応して膨れ上がる様子をそのまま使っている。

出演者たちが食べる劇中のキノコは蒸し菓子(米粉を練った和菓子素材)で作られており、食紅などで色がつけられていた。菓子は風月堂が映画用に作っており、毎朝撮影所に蒸したてが届けられた。そのままでは味気なかったため、土屋の提案で砂糖を加えて食べやすくしたところ大変好評で、水野久美は特に気に入って食べていたといい、スタッフたちも撮影の合間につまみ食いをしていたという。

なお、佐原健二は『モスラ対ゴジラ』のオーディオコメンタリーで「『マタンゴ』では歯の治療中だったため、抜いてそのままで出演した」と語っているが、自著では「本作の役作りのために抜いた」と記している。

遭難する登場人物たちには、それぞれモデルとなった人物が存在する。これは脚本を担当した木村武と監督の本多猪四郎が、脚本を仕上げていく段階で設定された。
ヨットのオーナーである会社社長・笠井は西武グループの堤義明・清二兄弟、小心者の推理作家・吉田は大藪春彦、仲間を見捨ててヨットで逃げ出す船長・作田は堀江謙一、大学助教授・村井はワイドショーで人生相談に出演していた学者(学生の明子を自分の恋人にしている)、歌手・麻美は「芸能界のどこにでもいた女性」、ヨットマン助手・小山はそんな彼らを庶民の視点から見る人物となっている。

この設定はプロデューサーの田中友幸を怒らせたが、本多はほとんど直さずに作品を仕上げている。

水野久美は本作が一番気に入っていると数々の雑誌インタビューなどで語っている。また、水野の私物である青と白のツートンカラーの水着スナップも現存している。
アメリカの映画監督スティーブン・ソダーバーグは、幼少期に本作を見た影響から30代ごろまでキノコを食べられなかったと語っている。
また、ソダーバーグは本作のリメイクを企画していたが、東宝との合意に至らず断念している。

名はキノコの一種であるママダンゴから採られた。声は『ウルトラQ』に登場するケムール人やリリー、『ウルトラマン』に登場するバルタン星人などの声に流用されたほか、ジョージ・A・ロメロ監督『ゾンビ』の日本公開版の予告編ではゾンビの呻き声としても流用されている。





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