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円谷英二的日本特撮映画史



加藤隼戦闘隊★★★★
1944年(昭19)3月9日公開/東宝/109分/
モノクロ/スタンダード
  
製作 村治夫 脚本 山崎謙太
山本嘉次郎
 監督 山本嘉次郎
撮影 三村明 音楽 鈴木静一  美術 松山崇
 特殊技術 円谷英二  美術 奥野文四郎 合成 向山宏
出演-藤田進・黒川弥太郎・大河内傳次郎・高田稔・灰田勝彦・河津清三郎・菅井一郎

陸軍省後援・情報局選定の国策映画として封切り公開され、1944年に最も興行成績を上げた大ヒット作となった。

スタッフは「ハワイ・マレー沖海戦」とほぼ同じ。キャストも主演の藤田進ほか、大河内傳次郎・河津清三郎など同じが多い。

同じ戦闘機物でも「燃ゆる大空」と比べると格段に特撮シーンが多くなっている。これも「ハワイ・マレー沖海戦」での実績が認められたからだろう。

ラングーンの爆撃シーンの、格納庫横を逃げる工員のカットは眼を見張る。またピアノ線で吊っての空中戦のシーンも素晴らしい。

相変わらず映画は長く冗長だが、特撮シーンを見るだけでも価値がある、


<以下Wikiより>

帝国陸軍は本作の空中撮影用に偵察機、爆撃機、戦闘機計3機を提供、高度6,000mでの空中戦撮影では、三村明カメラマンが夢中になって撮影機の窓から半身を乗り出してしまい、これを山本監督が必死になって押さえるという一幕もあった。

パレンバン空挺作戦の撮影には、陸軍の意向で30台の撮影カメラが動員され、カメラマンは画面に映っても支障のないよう挺進兵の降下服姿でこれを行った。カメラ30台を持ちだされた東宝撮影所は、このため一時他の作業がすべて止まってしまったという。

重爆隊によるラングーンのイギリス空軍飛行場と港湾の空爆描写に至っては、円谷英二の名特撮にて迫力をもって再現されている。特に、飛行場爆撃の地上シーンでは、リアルな造形の格納庫や地上設備(ミニチュア撮影)が続々と爆撃で粉砕されていくそのすぐ横を避難する英軍将兵の集団を、「移動マスク合成(トラベリングマット合成)」により、極めて完成度の高い合成映像に作り上げられている事から評価も高い。
円谷特撮監督ら特撮班は、本作のためにこの「移動マスク合成」の技法を開発し、日本初となる本格的導入を行った。「爆発する格納庫の手前を逃げる将兵」といった画面は、向山宏合成技師がフィルムを青と赤に染め分け、人物一人一人のマスク(黒く切り抜いた部分)を作りはめ込んだものであるが、当時の資材としては非常に手間のかかるものだった。本作で東宝特撮班の合成技術は飛躍的に発展することとなった。

戦中の国威掲揚映画という側面はあるものの、『加藤隼戦闘隊』は戦前中の戦争映画・特撮映画、そして往年の名機達の息吹を感じられる、貴重な戦争映画の白眉のひとつとして記憶されるものとなっている。





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