ハワイ・マレー沖海戦 1942年(昭17)12月3日公開/東宝/117分/ モノクロ/スタンダード |
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製作 | 森田信義 | 脚本 | 山本嘉次郎 山崎謙太 |
監督 | 山本嘉次郎 | |||
撮影 | 三村明 | 音楽 | 鈴木静一 | 美術 | 松山崇 | |||
特殊撮影 | 円谷英二 | 美術 | 奥野文四郎 渡辺明 |
合成 | 三谷英三 | |||
出演-伊東薫・藤田進・原節子・進藤英太郎・英百合子・菅井一郎・清川荘司・大河内傳次郎 |
太平洋戦争の真っ只中、開戦一周年を記念されて製作された戦意高揚、プロパカンダ映画。 作品自体は冗長で、ドラマ部分はカットも長く飽きてくるが、後半のクライマックス、真珠湾への出撃から攻撃シーンは映画史に残る特撮シーンとなっている。 完全な国策映画であったが、それ故に潤沢な予算を真珠湾攻撃シーンにかける事が出来た。 国家の威信をかけて行った攻撃を、現場で撮影した報道フィルムと合わせて再現させている。敵方の奇襲攻撃など、まさに「特撮」でなくては再現できない代物だ。映画は大ヒットして、一億人が見たとされる。この作品で、特撮は金になる、と会社側を納得させたことも大いに意義があっただろう。 造形から撮影まで4ヶ月かけた真珠湾のシーンは、円谷英二のミニチュア撮影の真骨頂となっている。クレーンによる空撮カット。軍艦に近づくパイロットの主観カット。水柱上がる10倍速のスローモーション。そして絶妙な編集。 続くマレー沖のシーンは、急遽軍部からの要請で付け加えられたもので、撮影期間はわずか9日間に過ぎなかった。なので同列に論ずることは適当ではない。 当時の東宝映画の演技人が総出演している。原節子は当時22歳。主役の伊藤薫は当時20歳。映画完成後の直後に兵役招集され、一ヶ月後に中国で戦死している。大河内傳次郎は、その声質ま相まって、すこし滑稽ではある。 円谷英二、この時41歳。この作品での認知から、輝かしい特撮人生が始まった。 |
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