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円谷英二的日本特撮映画史



怪獣島の決戦 ゴジラの息子
 ★★★
1967年(昭42)12月16日公開/東宝/86分/
総天然色/シネマスコープ
 
製作 田中友幸 脚本 関沢新一
斯波一絵
 監督 福田純
撮影 山田一夫 音楽 佐藤勝  美術 北猛夫
 特技監修
特技監督
円谷英二
有川貞昌
 撮影 富岡素敬
真野田陽一
美術 井上泰幸
合成  向山宏  照明 原文良 光学撮影 徳政義行
川北紘一
 操演 中代文雄 監督助手   中野昭慶  光学作画 飯塚定雄
出演-高島忠夫・平田昭彦・佐原健二・久保明・前田美波里・西條康彦・黒部進


有川貞昌特撮監督の名目上のデビュー作。
実際は前年の「南海の大決闘」で現場的にはまかされていたようだ。

ゴジラの息子ミニラが初登場。
それなりに愛くるしく、親ゴジラとのやり取りも微笑ましい。

キャストも「フランケンシュタイン対地底怪獣」以来2年ぶりの高島忠夫。白髪はメークだろうか。
そして平田昭彦・佐原健二・土屋嘉男と常連どころが勢揃い。

しかしこの作品、いわゆる悪者が登場しないので物語の流れは今ひとつ。
その分、特撮シーンでは操演怪獣であるカマキラスとクモンガが見どころを作って頑張っている。
親ゴジラの太い尻尾も自由自在に動かす、操演担当の中代文雄の職人芸が素晴らしい。

初めての海外グアムロケ。作画担当の飯塚定雄の合成作画も見事だ。

個人的には、この時点で最初の「ゴジラ」公開からすでに13年。
恐ろしく不気味な怪獣映画は遥か昔に過ぎ去り、ゴジラの息子を愛でる時代になってしまったかと、少々気落ちしてしまう。

円谷英二が怪獣ものを後輩に託し、テレビ番組の監修に力を注ぎ、やがて「マイティジャック」の失敗、その後、東宝8.15シリーズで再び戦争物を担当して、逝去する、時の流れを感ぜざるを得ない・・・。

以下Wikiより転載

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『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』は1967年(昭和42年)12月16日に公開された日本映画でゴジラシリーズの第8作。
製作、配給は東宝。初回興行時の観客動員数は248万人。
併映は『君に幸福を センチメンタル・ボーイ』(監督:丸山誠治、主演:舟木一夫、東京映画作品)。

前作『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』に続き、南海の島が舞台となっている。
本編監督は福田純、特撮は正式に特技監督に昇格した有川貞昌と、前作に続いて若手が起用された。
本編の撮影についてはグアム島ロケが敢行され、話題となった。

公開当時は第一次怪獣ブームが起きていたことから、年少観客層を意識してゴジラの子供ミニラを登場させている。
これを受けて「ゴジラはオスなのかメスなのか」が話題となり、当時の宣伝材料では「パパゴジラ」と表記された。
また、福田は「この作品のゴジラはオスです」とコメントしている。ミニラの登場について、プロデューサーの田中友幸は「苦し紛れに考えだした」と述べているが、有川は「あとで聞いた話」として「私が二代目の特技監督に決まって、それでゴジラにも息子を、というアイデアが出た」と述べているほか、クランクアップ後にはミニラ役の小人のマーチャンから記念に電気カミソリを贈られ、「今でも使っていて、使うたびに良き時代が思い出されます」と語っている。

脚本は関沢新一とその弟子である斯波一絵の連名となっているが、実際の台本は関沢によるものとされ、斯波が執筆した『二匹のゴジラ 日本SOS!!』が原型となっている。『二匹のゴジラ』は後年に発見され、書籍『ゴジラ 東宝特撮未発表資料アーカイブ』で初公開された。

「バヤリース」や「パンアメリカン航空」とのタイアップが行なわれている。
後にヨーロッパでは劇場公開されたが、アメリカではテレビ放映とビデオ発売のみであった。

本作品ではゴジラ映画初の海外ロケが行われ、主要なキャストがグアム島へ渡った。ただし、楠見博士役の高島忠夫だけはロケに参加しなかったため、代わりに現地で雇った高島に似た代役で撮影された。
後年、高島は飛行機を苦手としていたために海外ロケを断った旨を明かしており、妻(寿美花代)の分のチケットも用意するという田中の説得を「女房が乗ろうが僕は飛行機には乗らない」とかたくなに拒絶した結果、彼や共演者からも批判されたという。

本作品の敵怪獣は、すべて着ぐるみではなく操演で表現された。
ゾルゲル島に降る雪には発泡スチロールが使われているが、本作品の特技監督を務めた有川貞昌は「体表で溶けていく」という表現にこだわり、一部にパラフィンを使っている。材料費が高いことからアップのみの使用となったが、このパラフィンによってゴジラ親子の顔の上でゆっくりと解ける雪のカットを撮ることができた。しかし、撮影終了後は機材の手入れが大変だったという。

本作品のゴジラを演じるのは、前作まで演じ続けてきた中島春雄ではなく俳優の大仲清治である。
これは本作品のゴジラスーツがミニラとの対比上、大き目に製作されていたためであり、中島よりも大柄な大仲がスーツアクターに選ばれた。中島はプール撮影でのみゴジラを演じているが、大仲が野球の試合中に指を負傷したために途中降板し、その後の撮影では関田裕がゴジラを演じている。




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